BMW、新型HP4 RACEを限定販売…世界初のカーボン製メインフレームとホイールを採用
BMWは、全世界750台限定で生産されるレース向けモーターサイクルBMW HP4 RACE(エイチピーフォーレース)を、2017年7月14日より受注を開始し、2017年11月から順次納車を開始すると発表した。価格(消費税込)は1000万円となる。
BMW 新型HP4 RACEは、世界で初めてカーボンファイバー製メインフレームとカーボンホイールを使用している。メインフレームの重量はわずか7.8kgで、ホイールも鋳造軽合金ホイールと比べて約30%の重量削減を実現した。
新型HP4 RACEは、その高い品質を保つためにBMW Motorradの少人数専門チームによって手作業で製造されている。搭載するサスペンションやブレーキシステム、エンジンもモータースポーツにおける最高水準の技術を採用している。
サスペンションは、スーパーバイク選手権で採用されるスウェーデンのオーリンズ社製で、倒立式フォークFGR300およびスプリングストラットTTX36GPを使用している。
吊り下げ式スイングアームは、切削加工および板金加工で製作された軽合金製で、スーパーバイク選手権で採用されている技術である。さらに、従来ほぼ世界選手権でのみで使用されているブレンボ製GP4PRモノブロックブレーキシステムを装備し、エンジンは最高出力158kW(215PS)/13900rpm、最大トルク120Nm/10000rpmで、耐久レースおよびスーパーバイク世界選手権の仕様6.2および7.2に準じたレース用エンジンを搭載している。
2D社製ダッシュボードとデータロガーを搭載し、走行データの表示、保存、読み込みが可能である。 イグニッションカット制御の音で動作を判別するダイナミックトラクションコントロール(DTC)とエンジンブレーキ(EBR)は、ギヤ毎に15段階にプログラム可能である。ウィリーコントロールもプログラム可能なものを採用しているため、ユーザーは好みや走行条件に合わせて細かくセットアップでき、車体の可能性を最大限に引き出すことが可能である。
ピットレーンの速度制限を遵守するためのピットレーンリミッターや、スタートをサポートするローンチコントロールが装備されている。
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