テスラ、モデル3の納車開始に備えアフターサービスに関する計画を公開
テスラは新型EV(電気自動車)の量販モデル「モデル3」の納車開始に備え、アフターサービスのキャパシティを3倍にする計画を公開した。
テスラのサービスセンターは、顧客満足度において非常に高い評価を維持しており、過去6ヶ月間で待ち時間と修理にかかる時間の最短記録を更新している。主要マーケットでは複雑な案件も含めてほとんどの場合当日予約が可能であり、素早く、煩わしさを最小限に抑えたサービスを提供している。
テスラでは従来の自動車のアフターサービスにおける無駄を省き、サービスセンターでの整備士による点検前の遠隔診断を始めとした革新的な方法で素早く信頼性の高いサービスを実現している。テスラ車は常にインターネットに接続しているため、問題の90%は遠隔で特定、診断ができる。これにより事前に部品を注文し、予約時間に来店した際の自動チェックインが可能になるだけでなく、ユーザーが気付く前に問題があることを知らせることもできる。
また、現在世界に150以上あるサービスセンターに加え、新たにサービスセンターを100拠点増やす予定だという。拡張エリアはモデル3の予約状況を鑑みて進められていく。新しいサービスセンターにはこれまでよりも多くのリペアレーン(最大40)が用意され、テスラの整備士が各ロケーションを最大限活用して車両のリフトアップを必要とせずに素早く修理できる環境が整えられている。
このアプローチにより、テスラサービスセンターでは平均で従来の修理工場の3分の1のスペースと4倍のスピードで作業を行うことが可能になり、より多くのユーザーに対応できるようになる。
さらに、今年だけでモバイルサービスバンを350台追加する予定だという。
このモバイルサービスによりユーザーがサービスセンターまで来店する必要がなくなり、サービスセンターで対応する案件を80%削減することができる。リペアレーンと同様に、車両をリフトアップする必要がない場合、つまり全体の約80%の場合はモバイルサービスバンでの対応が可能だという。簡単な問題から比較的複雑な問題にまで対応でき、自宅や職場など希望の場所で受けられるこのサービスによる修理費用は、サービスセンターで修理を受けた場合と同じである。製品保証対象の無償修理にも対応している。修理が完了するまでの待ち時間を快適に過ごせるよう、多くのモバイルサービスバンにはコーヒーマシーンやスナック菓子、子供用のおもちゃなどアメニティが備えられている。
テスラは、この最新かつスケーラブルなアプローチのため、今年だけで1400人の整備士を新たに雇用するという。
これらの取り組みにより、より多くの車をより早く修理し、モデル3をはじめとするテスラ車が増えることに備えると共に、より良いカスタマーエクスペリエンスを提供していくという。
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