新型ジャガー XJを発表
ジャガーは、新型XJをイギリスで初披露した。
7月9日(現地時間)にイギリス ロンドンのサーチギャラリーで初披露された新型XJ。ショーデビューは、2009年9月フランクフルトモーターショーを予定している。
■新型ジャガーXJの概要
新型ジャガーXJは、すっきりと細長い涙のような形状のサイドウィンドウがデザインの中心に据えられ、この車の流れるようなシルエットを形成している。単に外観が流線的なだけでなく、空気抵抗係数はXFと同様0.29Cdで、ジャガー史上最も空力に優れた車となっている。
クーペのような流麗なシルエットに包まれたキャビンには、従来のサルーンと同等のスペースが確保されており、5人の乗員がゆったりと座ることができる。さらにロングホイールベースモデルでは、リアシートの足元が125mm伸びたため、リアの乗員にはさらに快適なスペースが提供される。
精巧にデザインされたインテリア。全モデルに標準装備されたパノラマビューのガラスルーフは、車内の明るさやスペース感を劇的に高めている。また「究極の4ドア」ジャガーとしてのステータス通りに、XJは次世代のインテリアテクノロジーを数多く採用している。革新的なバーチャル計器ダイヤルやオプションの1200WのBowers&Wilkins製プレミアムサラウンド・サウンドシステムなどのディスプレイシステムやインフォテインメントシステムが、他社に先駆けて搭載される。
新型XJの構造の中心は、ジャガー独自の軽量車体構造の次世代的な応用にある。素材に主としてアルミニウム(マグネシウムや複合アロイも活用)を採用することにより、際立って軽量かつ堅固なボディ(クラス最軽量)を実現。現行モデルと同様に、新型XJも航空宇宙テクノロジーに基づくリベット打ちやボンディング加工を踏襲している。これらの先進的な新素材を採用したことにより、これまで以上に洗練性が増しており、最適化されたボディ設計によって、強度、洗練性、安全性能の向上が実現している。
新しいXJには、パワフルで洗練された4種類のエンジンが用意される。最新のパワートレイン技術を採用することにより、パフォーマンスとクラストップの効率性の両方を卓越したレベルで実現。トップグレードは、最高出力510PS、0-60mphを4.7秒(0-100kphは4.9秒)と傑出したパワーを誇る5.0リッターAJ-V8 Gen IIIスーパーチャージド・ガソリンエンジンである。また、最高出力470PSの5.0リッターV8スーパーチャージドおよび同385PSの5.0リッターV8自然吸気ガソリンエンジンもラインナップされている。(※市場により異なる)
ディーゼルエンジンも用意されている。ツインシーケンシャル・ターボチャージャーを搭載した最高出力275PS 3.0リッター AJ-V6D Gen IIIエンジンは、ジャガーのドライビング体験を損なうことのない驚異的な駆動力(0-60mphで6.0秒、0-100kphで6.4秒)と、ディーゼル部門で最高の燃費性能とCO2低排出量を誇っている。
独自の軽量アルミニウムボディ構造と先進のパワートレインにより、新型XJはサスティナブル(持続可能な)パフォーマンスにおいて他社より有利なスタートをすでに切っている。ボディのアルミニウムの50%以上はリサイクル原料を用い、将来的にはそれ75%まで引き上げる予定。リサイクル原料をボディパネルに使うことで、製造に必要なエネルギーは、すべてを新たなアルミニウムで製造した場合のエネルギーのわずか5%で済む。これは車両1台当たり約3トンのCO2削減につながるとしている。
新型XJは維持費も極めて優れており、全モデルレンジにおいて素晴らしい燃費性能を達成(3.0リッター AJ-V6D ターボディーゼルは、セグメントトップ)した。モデルならびに市場によって異なるが、新型XJはすでに予約注文を受け付けており、最初の納車は2010年初旬となる。価格については各国市場で順次発表される予定となっている。
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