アウディ R8 LMSがニュル24時間レースで4度目の総合優勝

参戦5年目で4度目もの優勝に輝く、アウディ R8 LMSが圧倒的な強さを見せつけた

2017年5月28日、ニュルブルクリンク24時間レースがドイツのアイフェルで開催された。

2012年に総合優勝を目指したアウディは、2014年、2015年に続き、参戦5年目で4度目の優勝を収めた。

45回目となった伝統の耐久レースで、南アフリカ出身のドライバー達が勝利を収めた

ドイツのニーダードライスバッハを本拠地とする、ウォフルガンフ ランド率いるアウディチームは残り2時間を切る時点で、順位を落とすまでは圧倒的にレースを支配していた。

125ラップ(約3,172km)まで首位を走行していたが、マシンのセンサーにトラブルが発生して2度のピットストップを余儀なくされ修理を試みたが、思うような結果を得ることができなかったものの、アウディR8 LMSは、2番手でレースに復帰した。

しかし、レース終了間際に天気が急変。アウディスポーツチームランドは、トップグループのなかでは最初にレインタイヤに交換するという賭けに出る。

その戦略が見事に成功し、突然の雨でウェットとなったサーキットで、ケルビン バン デル リンデがトップに返り咲くことになる。

チームメイトのクリストファー ミエス(ドイツ)、コナー デ フィリッピ(アメリカ)、マルクス ヴィンケルホック(ドイツ)とともに勝利を収めた。

これはアウディスポーツチームランド、バン デル リンデ、そしてデ フィリッピにとっては初めての勝利となった。クリストファー ミエスは2度目、マルクス ヴィンケルホックは3度目の優勝を飾った。

天候の急変を味方につけて、劇的な逆転勝利を収めたAudi Sportチームランド

一方、アウディスポーツチームWRTは、3位表彰台を獲得した。アウディスポーツチームランドが順位を落とした後、マルセル フェスラー(スイス)、ロビン フラインス(オランダ)、ニコ ミュラー(スイス)、レーネ ラスト(ドイツ)を擁するこのベルギーのチームが首位に立ち、そのまま優勝するかと思われていたが、タイヤ選択の賭けに失敗。スリックタイヤを選択した後、最後にレインタイヤに履き替えたことにより、最終的に3位でチェッカーを受けることになった。

また、アウディR8 LMSで参戦したフェニックスレーシングは、アクシデントでマシンを損傷して、最後尾の79番手まで後退したが、見事な追い上げを見せ19位でフィニッシュした。

同じく、アウディR8 LMSで参戦したプライベート カスタマーチームのカーコレクションモータースポーツも27位でフィニッシュ。他のプライベートチームもクラス優勝を果たし、アウディスポーツカスタマーレーシングの成功の歴史に華を添えた。

アウディTT RSで参戦したLMSエンジニアリングのウルリッヒ アンドレー、ダニエラ シュミット、クリスチャン シュミッツ、ステファン ヴィーニンガー組は、SP 3Tクラスで勝利を収めている。

アウディRS 3 LMS、TT RS、R8 LMS、市販モデルベースの車両が表彰台を飾った

さらに、ニュルブルクリンク24時間レースに初参戦したボンクモータースポーツの2台のアウディRS 3 LMSがTCRクラスで2位と3位に入り、アウディのカスタマーレーシングプログラムにとって、貴重なリザルトをもたらした。レースデビューを果たしたアウディR8 LMS GT4も完走している。

アウディスポーツチームフェニックスは、市販モデルベースのスポーツカー、アウディR8 LMS GT4を駆って、SP-Xクラスで3位と5位に入った。

アウディスポーツカスタマーレーシングの責任者を務めるクリス ラインケ氏は、「25度を超える気温、そしてレース終盤の雨により、私たちは史上もっともタフで、もっとも速く、そしてもっともドラマチックなレースを体験することになりました。優勝チームが周回した158ラップは、2014年にアウディが樹立した走行距離記録にわずか1周だけ及ばなかった周回数です。

アウディは圧倒的な力を発揮して、143ラップで首位をキープしました。これはレース全体の90%にあたります。この素晴らしい結果をもたらしてくれたカスタマーチームのメンバーとドライバーを祝福したいと思います。非常にドラマチックな形で達成したこの勝利は、必ずやモータースポーツの歴史に刻まれると確信しています。」と述べた。

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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