スバル WRX STI、エンジンから出火!ラスト3時間でニュル24h無念のリタイア

スバル WRX STI ニュルブルクリンク24時間レース
スバル WRX STI ニュルブルクリンク24時間レース

2017年5月25日から28日にかけてドイツ・プファルツ州アイフェル地方のニュルブルクリンクサーキットで開催された第45回ニュルブルクリンク24時間レースに、スバルのモータースポーツ統括会社であるスバルテクニカインターナショナル(STI)は、新型WRX STIで参戦した。

レース開始から21時間後、グランプリコースを走行中、突然エンジン房内から炎が上がった。ドラーバーを務めていたヴァンダム選手が脱出し、オフィシャルによって火災は鎮火された。なお、ヴァンダム選手にケガはなかった。

これによりWRX STIはリタイアし、2017年のSUBARU/STI NBRチャレンジはこの時点で終了した。

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SUBARU / STI NBR CHALLENGE 2017 レース後のコメント

ニュルブルクリンク24時間レースにはスバルディーラーのメカニックも参加した

■監督

【STIチーム 菅谷重雄監督】

昨年我々自身が立てた目標がクリアできなかったので、それにあうクルマ、ディーラーメカニックも含め新しいプロジェクトメンバーで今年のNBR チャレンジに挑みました。なんとかクルマを間に合わせたのですが、新たなチャレンジについてはある程度の手応えをもって今週のレースに臨むことができました。結果はあってはならない火災で終了ということになってしまいました。クルマのパフォーマンスはある程度検証できたし、進化は確認できました。しかし、この結果を招いたのは、どこかに見落としや思い込みがあったからかもしれません。今後またチャレンジできるなら、未達成の目標をクリアできるよう組み立てて、この地に立ちたいと思います。

■ドライバー

【カルロ・ヴァンダム選手】

今週はまさに高い気温への対応に始まり、最後は火災で終わってしまいました。始まってみると、今までに経験のない高い気温の中、期待したパフォーマンスを発揮することがいかに難しいかを味わいました。最初のスティントでそれはあまりにも顕著で、その対策をして再スタートしましたが、勝利は逃げていってしまいました。しかし、まだポディアム圏内にいましたが、最後に僕のスティントで1周して第1コーナーを越え、なんの前触れもなく2速から3速にシフトアップした際、突然炎が上がりました。アクシデントのダメージによって左のドアが開けられなかったので、右側から車外に出たので僕自身はまったく無事でした。まったく今回はバッドラックでした。でも今回学んだことも多いので、次回はもっと幸運を引き寄せられると思います。

【山内英輝選手】

クルマはちゃんと進化していたので、結果を出さなければならないところでした。チームとしても成長していたと思います。だから特に最後のアクシデントはとても残念です。あの時のチームのみんなの落胆した顔は忘れられないです。そのみんなの思いをぶつけ、来年こそはよい結果を出したいと思います。チャレンジしなければ成長はないですから。

【ティム・シュリック選手】

今週はまったく運がなかったようです。まずはやはり気温の高さに苦慮しましたし、アンダーステア傾向にも悩まされました。そして最後は、何が原因かはまだ知らされていないですが、火災を起こしてしまいました。本当に運に見放されたといってよいでしょう。

【マルセル・ラッセー選手】

全体的には運のない週末だったと思います。今年は事前テストをふくみ、とてもよい準備ができていたと思います。それなのに、最後にはクルマが燃えてしまうというまったく不運なアクシデントが待っていました。僕たちはベストを尽くしましたが、それでもバッドラックに見舞われることがあるものです。

■メカニック

【静岡スバル 佐々木氏】

なにしろ悔しかったなというのが素直な感想です。ニュルに選ばれたからといって、それがゴールではなく、まだまだ自分を伸ばせる場所があると痛感したので、今後も自分自身を磨いていろいろなことにチャレンジしていきたいです。

【岐阜スバル 内藤氏】

一週間以上にわたる長いレースに挑んで、正直準備は万端ではなかったかもしれませんが、出来る限りのことはやれたと思います。チームは序盤苦しんでいましたが、夜になって結構いけそうな感じになってきました。ですから、あのアクシデントはとても残念ですね。ディーラーメカニックは全員力を出せたと思いますし、とてもよい経験になりました。今後ディーラーの仕事でも役にたつことはたくさん あたと思います。応援していただいたお客様には、これからのサービス業務でご恩をお返していきたいと思います。

【北海道スバル 横井氏】

今は残念な思いしかないです。しかし、いろんな経験ができたので、仕事にも活かせると思います。特にみんなで力を合わせてひとつのことに向かうというのは、とてもよいことだと感じました。

【大阪スバル 村居氏】

率直な感想は、とにかく悔しいです。リタイヤが決定的になった時に山内さんが僕らの元に握手しに来てくれた時は、その感情が溢れて涙が出そうでした。悔しくて、僕らの力でなにか避けられる方法はなかったのかって。STIチームの人々は本当に素晴らしい方々ばかりで技術力も高く、得ることは多かったです。スピードや確実性、そのほかいろんなものを学ばせていただき、僕にとっては相当勉強になりました。残念なことはありましたが、自分としてはこのプログラムに参加できて大変満足しています。

【福島スバル 原氏】

三連覇というのは難しいものなんだなと痛感しました。とても厳しい世界で、STIの方々がピットに張り付いて見ている中、勝負というものはいろんな要素に左右されるものだし、運もつきものかなと思いました。富士でのシェイクダウンからクルマをみせていただき、STIのみなさんの気持ちがこもっているクルマだということは伝わっていました。しかし、これはこれで自分の中では大変貴重な経験だと思います。今後うまくいかないこと厳しい時がやって来たら、この経験を思い出し前向きに考えたいと思います。

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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