日産、イギリスでドライバーごとにエコ運転アドバイス

日産は、ITSを活用したエコ運転を支援するため市民参加型のITS実証実験「Nissan Intelligent Driver Project」を、27日からイギリスにて開始すると発表した。

日産は、2006年10月より神奈川県や北海道などで市民参加型の実証実験SKY(スカイ)プロジェクトを実施しているが、海外における市民参加型のITS実証実験は、今回が初めてとなる。

日産は、27日より8カ月間にわたり、100台程度の規模で英国の日産車所有者を対象に実証実験を実施する。サービス内容は、プローブ情報を基にドライバーの運転状況を分析し、その結果を車内へ提供するオンボードサービスと、ウェブを使って自宅やオフィスのパソコンへ提供するオフボードサービスがある。日産は、英国の日常的なクルマ利用シーンにおけるエコ運転支援サービスが、市民一人ひとりのCO2削減意識の動機付けとなり得るかを検証し、その効果と受容性を評価した上で、成果を欧州向け次世代ナビゲーションシステム開発に役立てていく。

日産が今回の取り組みの場として選んだイギリスは、厳しいCO2削減目標の設定や、CO2排出権取引制度のいち早い導入など、地球温暖化対策に前向きな姿勢をとってきた国である。同社のエコ運転支援は、同国の運輸部門における即効性のあるCO2排出量削減手段として期待されている。また、日産の西欧諸国における最大の市場となっている。現在、日産はサンダーランド工場(タインアンドウィア州サンダーランド)や、研究開発拠点として日産テクニカルセンター・ヨーロッパ(NTCE)(ベッドフォード州クランフィールド)など、イギリスに複数の拠点を有している。

日産は、日本国内では、2007年よりテレマティクスによるカーナビ向け情報サービス「カーウイングス」でエコ運転支援サービスをすでに実用化しており、利用者は平均約18%の燃費改善効果をあげている。また、2008年からはSKYプロジェクトの一環として「スリップ情報提供サービス」の運用を開始している。

日産は、「青い地球を守りたい」「人や社会と共生する企業市民でありたい」という想いを「ブルーシチズンシップ」という言葉で表し、さまざまな取り組みを行っている。それは、地球環境保護、地域社会への貢献、ダイバーシティ(多様性)の推進、そしてより多くの人びとにクルマで移動する喜びを提供することなど、極めて多岐にわたる。さらに、同社はブルーシチズンシップに基づく本プロジェクトでの取り組みを通じて、CO2排出量の削減を推進していく。

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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