アストンマーティン、レッドブルと共同開発したハイパーカーの名称を“ヴァルキリー(Valkyrie)”に
アストンマーティンとレッドブル・アドバンスド・テクノロジーズは、両社により共同開発した“AM-RB 001”のコードネームで知られる革命的なハイパーカーの正式名称を、アストンマーティン ヴァルキリー(Valkyrie)に決定したと発表した。
ヴァルキリー(Valkyrie)の名称は、アストンマーティン「V」カーの系譜を継いでいる。頭文字がVの車名は、1951年のヴァンテージ(Vantage)から始まる。この名称は、当時生産されていたDB2とハイパフォーマンス派生モデルを区別するために採用された。初代ヴァンテージの最高出力は、標準仕様の105bhpから125bhpに引き上げられ、パフォーマンスと魅力が高められていた。ボディサイドにヴァンテージ専用バッジが装着されたのは、DB5からとなっている。
以来、2005年まで、ヴァンテージはモデルラインの中でもっともポテンシャルの高いモデルに使用されていた。2005年には、独立したモデル名として使われるようになり、今日までの12年間にV8およびV12エンジンを搭載したラインナップが完成、アストンマーティン史上もっとも成功したモデルシリーズに位置づけられている。
ヴィラージュ(Virage)、ヴァンキッシュ(Vanquish)、そしてアストンマーティン ヴァルカン(Vulcan・火の神の名前)が、由緒ある「V」カーの系譜を今に伝えている。初代ヴァンテージの登場からほぼ70年が経過、アストンマーティン ヴァルキリーが、これまで特別なモデルだけに許されてきた伝統を受け継ぎ、さらなる高みへと導く。
ヴァルキリーという名称は、究極のアストンマーティンを示すだけでなく、ハイパーカーとしてのデザイン、エンジニアリング、パフォーマンスの究極的表現という意味においても、そのドラマ性を完璧に言い表していると、アストンマーティン・チーフ・クリエイティブ・オフィサーのマレク・ライヒマンは説明する。
「アストンマーティンの車名には、深い意味が込められています。まず、刺激的でワクワクする響きを持っていなければなりません。車名そのものがストーリーを語り、104年の歴史とヘリテージを垣間見せなければなりません。アストンマーティン ヴァルキリーは非常に特別なクルマのため、特別な名称がふさわしいと考えています。アストンマーティンが持てるすべての叡智を傾けて製作する、一切の妥協がないクルマです。力と誇りを連想させ、神に選ばれたことを連想させる名称は、示唆に富んでおり、ごくわずかな幸運な方だけが経験できるクルマにふさわしいものです。」
アストンマーティン ヴァルキリーは名称こそ古代神話に由来するが、最先端のテクノロジーが随所に応用されている。
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