ニューGMの会長にAT&T社の元会長兼CEOエドワード・ホイッタカー・Jr.氏が就任
AT&T社の元会長兼CEO、エドワード E・ホイッタカー・Jr.(Edward E. Whitacre, Jr.)氏が、今夏設立される「ニューGM」の会長に就任することが決まった。GMの暫定会長ケント・クレサ氏が発表した。
ホイッタカー氏とクレサ氏は、現在の取締役会メンバーであるPhilip A. Laskawy、Kathryn V. Marinello、Erroll B. Davis, Jr.、E. Neville Isdellおよび社長兼CEOのフレデリック・ヘンダーソン氏と共に、「ニューGM」取締役会の中核となって、経営を監督し、コーポレート・ガバナンスにおける透明性を確保し世界的基準を満たすべく、全力で取り組んでいく。
現在の取締役会のその他の6名のメンバーは、遅くとも、GM資産の「ニューGM」への売却が認可された時点で退任する見込みが高い。「ニューGM」の取締役会にはあと4名の役員が選ばれるが、その選抜は現在進行中である。加えて、カナダ政府および新生UAW/VEBA(任意従業員福利厚生基金)がそれぞれ1名ずつ取締役員を指名することになっており、「ニューGM」の取締役員は合計13名となる。
ホイッタカー氏(67)は、1990年から2007年まで、AT&T社およびその前身企業の会長兼CEOを務めていた。サウスウエスタンベル社時代に同職に就任したホイッタカーは、以来、一連の合併・買収を繰り返しながら(2005年のAT&T買収を含む)同社を先導し、米国最大の地方・長距離電話サービスおよびワイヤレスサービスの一大企業へと成長させた。現在は、エクソン・モービル社とバーリントン・ノーザン・サンタフェ社の取締役員。テキサス工科大学(Texas Technological University)産業工学部卒業。
クレサ暫定会長は、「エド(エドワード)・ホイッタカーの会長任命は、ニューGMの幸先の良いスタートを象徴している。GMの再建を成し遂げ、ニューGMが持つ巨大な潜在能力を最大限に引き出すべく、我々は彼と共に働くことを楽しみにしている」と述べた。なお、「ニューGM」設立までの間はクレサが引き続き暫定会長を務める。
ホイッタカー氏は、「この重大な時期にGMのために働き、その再建活動に参加できることを光栄に思う」と述べている。
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