TOYOTA GAZOO Racingが2017年の活動計画を発表…18年ぶりにWRC復帰

ヤリスWRC
レクサス LC GT500仕様(東京オートサロン2017で展示)

TOYOTA GAZOO Racingは、2017年の活動計画を発表した。

FIA世界ラリー選手権(WRC)には、ヤリスWRC(日本名:ヴィッツ)で18年ぶりに復帰し、初戦は総合2位と好調な滑り出しとなっている。

さらに、FIA世界耐久選手権(WEC)、ニュルブルクリンク24時間耐久レース、全日本ラリー選手権には、チーム名“TOYOTA GAZOO Racing”で参戦する。

WECでは、東富士研究所で開発されたハイブリッドシステムを搭載した改良型のTS050 HYBRIDを投入するとともに、第2戦スパおよび第3戦ル・マンには3台体制で参戦し、ル・マン24時間レース初優勝と年間タイトル獲得を目指す。

参戦11年目となるニュルブルクリンク24時間耐久レースは、「人づくり」の原点に立ち返り、レクサス RCで参戦する。

国内ではスーパー GTに新たにレクサス LC500を投入し、スーパーフォーミュラと合わせてシーズン連覇を目指す。

米国では、引き続きNASCARに参戦すると共に、南米ダカールラリーに参戦するトヨタ車体を支援していく。また、今シーズンよりレクサス RC F GT3を米国および日本に供給する。

世界や日本で活躍できるドライバーを育成するためのプログラムとして、ラリーでは「TOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジプログラム」、レースでは「TDP(トヨタ・ヤング・ドライバーズ・プログラム)」を行っていく。

より多くの人々にクルマの楽しさを味わっていただき、もっとクルマを好きになっていただくことにも積極的に取り組んでいく。

ユーザー自らが参加し楽しめる「TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race」、「TOYOTA GAZOO Racing Netz Cup Vitz Race」や「TOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジ」の開催をはじめとして、サーキット等でのイベント開催、全国販売店と連携した体感イベントの開催を推進していく。

さらに、女性にモータースポーツを身近に感じ楽しんでいただくための「TOYOTA GAZOO Racing WOMAN」も引き続き推進する。

また、レース、ラリーやイベントの情報からレース、ラリーでの経験を活かして商品化した「GRMN」等の情報まで、WebやSNSを通じてきめ細かく発信していく。

主な活動内容

【FIA世界ラリー選手権(WRC)】

ラリーは、TOYOTA GAZOO Racingの「もっといいクルマづくり」を推進するための最高の舞台のひとつであるという考えのもと、今シーズンから18年ぶりに復帰した。

参戦車両はトミ・マキネン代表のもと、フィンランドを拠点に開発したヤリスWRC(日本名:ヴィッツ)。 搭載するエンジンはTMG(Toyota Motorsport G.m.b.H)にて開発した1.6リッター直噴ターボエンジンGI4A。

【FIA世界耐久選手権(WEC)】

ル・マン24時間レースは第3戦(6月17・18日)、富士6時間レースは第7戦(10月15日)として開催。

トヨタは、TMGを本拠にTOYOTA GAZOO Racingとして、改良型「TS050 HYBRID」で参戦予定。

第2戦スパ、第3戦ル・マンには3台体制で、他の7戦には2台でエントリー申請中。

日本の東富士研究所で開発されたTHS-R(TOYOTA Hybrid System-Racing)は、これまでの四輪回生/力行システムを踏襲しつつ、エンジン、モーター/ジェネレーター、バッテリーの全てを大幅に進化させて臨む。また、この活動で得られたハイブリッド技術は、量産ハイブリッド車へと活かされる。

ドライバーは、S.ブエミ、A.デビッドソン、中嶋一貴およびM.コンウェイ、小林可夢偉に新たにJ.M.ロペスを加えた組合せでWEC全戦に出場予定。第2戦スパ、第3戦ル・マンには、S.サラザン他2名(未定)も出場予定。

タイヤはミシュラン製を使用。

【ニュルブルクリンク24時間耐久レース】

ニュルブルクリンク24時間耐久レースはTOYOTA GAZOO Racingの「もっといいクルマづくり」に向けた活動の原点。今年もこのレースへの挑戦を通じて、人とクルマを鍛えていく。

第45回ニュルブルクリンク24時間耐久レース(正式名称45. ADAC Zurich 24h-Rennen)は2017年5月25日~28日に開催される。

2017年はレクサス RC(3年目)1台での参戦。参戦11年目となる今年は、「人づくり」の原点に立ち返り、チーム一丸となって昨年からの改善と、更なる性能向上に取り組む。

【スーパー GT】

GT500クラスには新たに採用される技術規則に合致した新型レクサス LC500を投入。

レクサス GAZOO Racingとして、TRDを通じ6チーム・6台に支援を行う。

GT300クラスには、ハイブリッドシステムを搭載するトヨタプリウスに加え、新型レクサス RC F GT3が2台参戦する。

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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