GM、破産法適用を申請
GMが、米連邦破産法11章(日本の民事再生法に相当)の適用を申請、経営破綻した。
米連邦破産法11条とは、アメリカの代表的な企業破綻処理手続きで、清算を目的とした破産法7条とは異なり、事業を停止させることなく、継続しながら再建を目指すことが可能。重大な過失がない限り、旧経営陣がそのまま業務を継続できるが、重大な事業決定に関しては破産裁判所の承認を受けなければならない。さらに、再建計画が実行不可能と裁判所が判断した場合は、7条への移行を余儀なくされるケースもありえる。
オバマ大統領は日本時間2日未明に、国民向けの演説でGM救済への理解を呼びかけるとのこと。その後、GMのフレデリック・ヘンダーソン最高経営責任者(CEO)が記者会見して再建計画の詳細を発表する。破産法申請後は、不採算事業などを引き継ぐ旧GMと、優良資産を引き継ぐ新生GMに分割。アメリカ・カナダ両政府は、新GMに対して追加の資金支援を実施。代わりに米・カナダ両政府は株式を取得し、事実上、GMを一時国有化して再建を全面支援すると報道されている。
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