アストン伝説の名車、DB4 G.T.が25台限定で完全復刻!

かつてのDB4 G.T.と同じニューポート・パグネルで生産

DB4 G.T.

歴代アストンマーティンの中でも最も知られた1台、DB4 G.T.が、ニューポート・パグネルに本拠を置くアストンマーティン・ワークスの手により、25台限定で完全復刻されることになった。

継続という意味を持つContinuation(コンティニュエーション)という名を採用しDB4 G.T. Continuationとした。2017年の第3四半期からデリバリー開始される予定だ。

過去に生産されたライトウエイトバージョンは4億超で取引されるほど希少

DB4 G.T.
DB4 G.T.DB4 G.T.

DB4 G.T.は、1959年に発表されるや、アストンマーティンのモデルの中でもレアで価値あるモデルとして名声を確立した。アストンマーティンがル・マン24時間レースで歴史的な総合優勝を遂げたのと同じ年に、生産仕様のDB4から進化する形でデビューを飾ったDB4 G.T.は、まさに当時のスーパーカーの1台であった。

DB4よりも全長が短く、軽く、細身で、伝説的な3.7リッター直列6気筒エンジンもよりハイチューンの仕様となったDB4 G.T.は、当時イギリス最速の市販スポーツカーであっただけでなく、シルバーストーンでのデビューレースでスターリング・モス氏の手により優勝を飾るなど、生まれた時から栄光に包まれたクルマだった。DB4 G.T.は、1959年から63年までの間に合計75台が生産され、そのうちライトウエイトバージョンはわずか8台で、そのほとんどは現存しているものの、取引価格は300万ポンド(現代の価格で4億円超)を優に上回っている。

VINナンバーはオリジナルDB4 G.T.の最後の生産モデルに続く

DB4 G.T.

それら8台の公式に生産されたライトウエイトバージョンの設計を忠実になぞって開発されたDB4 G.T. Continuationは、アストンマーティン・ワークスの比類ない経験を活かして、細部に至るまで徹底的にこだわって生産される。

DB4 G.T. Continuationが「本物」である証のひとつとして、VINナンバーはオリジナルDB4 G.T.の最後の生産モデル‐Chassis 0202R-に続く形で刻印され、半世紀もの時を経ながらも、同じニューポート・パグネルで生産された純血のアストンマーティンであることが示される。

搭載するエンジンは、気筒あたり2つのスパークプラグを用いる直列6気筒エンジンで、その最大340bhpのパワーは、オリジナルのDB4 G.T.同様、4速マニュアルトランスミッションとリミティドスリップ・ディファレンシャルを介してリアホイールに伝えられる。

ホイールベースを縮めたことにより純粋な2シーターモデルになったDB4 G.T.は、ベースとなった4座のDB4よりも、確実に敏捷性が向上。ボディ設計もオリジナルモデルのそれに倣っており、チューブラーフレームの上に薄いアルミのアウターパネルを装着。高い組み付け精度とオリジナルへの忠実性を確保するため、昔ながらのハンドワークでボディを仕上げる前に、最新鋭のデジタルテクノロジーを用いてパネルの成形を行っている。

国際的なサーキット走行プログラムも実施

DB4 G.T.

アストンマーティンの歴史的なコンペティションモデルを記念するDB4 G.T. Continuationは、原則として、サーキット走行を楽しむためのクルマである。 このクルマの販売に伴いアストンマーティン・ワークスは、アブダビの「ヤス・マリーナ」など、世界の有名なレーストラックを巡る国際的なサーキット走行プログラムを、2年間にわたって運営していく予定。

旅とドライビングを究極的な形で融合したその企画を通じて、アストンマーティンのトレーニングチームによる、ドライビングレッスンの機会も提供される。アストンマーティンを運転してル・マンで2度のクラス優勝を飾ったダレン・ターナー氏を始めとするプロフェッショナルなインストラクターの助けにより、このクルマの購入者は、エレクトロニクスが導入される以前、サーキット走行が個人の名人技であった時代のドライビングテクニックを学ぶ機会を得ることができる。

各コメント

◆アストンマーティン・ワークスのコマーシャル・ディレクターであるポール・スパイアーズ氏のコメント

「アストンマーティン・ワークスは、過去60年以上にわたって、アストンマーティンのクラシックモデル保存のために、比類なきスキルと経験を捧げてきました。そして今、史上最も偉大なアストンマーティンの1台であるDB4 G.T. ライトウエイトの復刻モデルを25台生産することで、未来に向けた何かを生み出そうとしています。ニューポート・パグネルにある再整備したばかりの近代的工場で生産されるDB4 G.T. Continuationは、有名なオリジナルモデルと同じ場所でハンドメンドされることになります。2007年にVanquish Sの最後の生産車がラインオフされて以来、アストンマーティンの歴史的なホームタウンで生産される久々のモデルでもあります。デイヴィッド・ブラウンの時代に手作りされたオリジナルモデルを忠実に再現しながら、その後半世紀のエンジニアリング面および性能面での進化も反映したDB4 G.T. Continuationは、古典的なデザインと現代的な設計・生産手法を、まさに融合させたクルマなのです。また、その結果、非常に素晴らしいマシンが誕生することになりました。これにより私たちは、25人のお客様に対し、現代の基準で生産され、クルマそのものと同様に特別に企画された国際サーキット走行会でドライブを楽しむためのクラシックカーを注文する機会を提供することができます。」

◆アストンマーティン社長兼最高経営責任者(CEO)のDr. アンディ・パーマー氏のコメント

「103年にわたって世界トップクラスのスポーツカーをつくり続けてきたアストンマーティンには、豊かで心躍る歴史があります。なかでもDB4 G.T.は、特別な名声を備えたアストンマーティンの1台として、我々が誇りとするクルマです。歴代のDBモデルのなかでもとりわけ進歩的なDB11を発売したのと同じ年に、DB4 G.T. Continuationのような野心的なプログラムに着手できたことは、カーメーカーとしてのアストンマーティンの幅広い能力を証明するものといえるでしょう。アストンマーティンならではの情熱と技術をフルに活用したこのプロジェクトを通じ、25人のエンスージアストの皆様に、アストンマーティンの歴史に関わる1台を注文するという格別の機会を提供できることに、大きな興奮と喜びを感じています。」

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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