ランボルギーニ、後輪駆動のオープン“ウラカンRWDスパイダー”をLAショーで発表
ロサンゼルスモーターショー2016において、ランボルギーニのウラカンにRWD スパイダーが発表された。
オープンエア走行という魅力的なライフスタイルとピュアでスリリングなRWDエンジニアリングの両方を味わうことができ、一般道路でのピュアなドライビングを楽しみたい方にぴったりなモデル。
ウラカン RWD スパイダーはフロント、リア共にデザインを一新。その結果、4輪駆動のウラカンに比べて、ダイナミックで勇ましいフォルムになった。自然吸気V型10気筒5.2リッターのエンジンから、426kw/580hpが発生しリアアクスルへ送られる。乾燥重量を1509kgに抑え、パワーウェイトレシオ2.6kg/hpを達成した。0-100km/h加速は3.6秒、最高速度は319km/h。
RWD スパイダーは世界各地で2017年1月より、二輪駆動クーペと四輪駆動クーペの間の価格で発売される。この発表により、ウラカンファミリーの中核となるモデルが揃った。
真のスパイダーにふさわしいソフトトップのデザイン
ウラカン RWD スパイダーのダイナミックで美しい外観のアクセントになっているのが、大きなフロント吸気口。この吸気口で冷却用空気と向かい風の流れを調整するため、フロントアクスルへのダウンフォースが高まる。
ウラカン RWDのために、ピレリのPゼロタイヤを特別に設計。タイヤは19インチのKariリムを備えている。スチール製ブレーキも特別なフォルムに設計され、アルミニウム製ブレーキディスクポットを設置した。このため、軽量化だけでなく冷却効果も向上している。
コックピットには、約30センチの高画質TFTインストュルメントパネルを含む最新のランボルギーニ・インフォテインメント・システムIIを搭載。
RWDパフォーマンスのためのエンジニアリング
ウラカン RWD クーペと同様に、スパイダーのミッドシップ自然吸気V型10気筒5.2リットルエンジンの最高出力は8000rpmで426kw(580hp)、最大トルクは540Nm(6500rpm)。なお、1000rpmでも最大トルクの75%を発生するよう設計されている。
ランボルギーニ・ドッピア・フリッツィオーネ(LDF)7速デュアルクラッチギアボックスも搭載。これにより、スムーズなギアチェンジが可能になった。発進制御も備え、停止状態からでも最大限の加速ができる。
RWD スパイダーに合わせて、電動パワーステアリングやランボルギーニダイナミックステアリング(LDS、オプション装備)も特別に調整。どのような運転状況においても、運転モードと走行スピードに応じた俊敏な反応と優れた操作性を実現する。
ランボルギーニ・ピアッタフォルマ・イネルツィアーレ(LPI)を搭載
また、ウラカン RWD スパイダーはランボルギーニ・ピアッタフォルマ・イネルツィアーレ(LPI)を搭載。LPIは車体の重心近くに位置するセンサーシステムで、3Dの車体の動きを全て追跡する。LPIの情報は、磁性流体サスペンション(MRS、オプション装備)およびステアリング安定制御システムへリアルタイムに送られる。
ハンドルについているANIMA(アドバンスト・ネットワーク・インテリジェンス・マネジメント)ボタンで、ストラーダモード・スポルトモード・コルサモードから運転モードが選択できる。コルサモードではオーバーステアリング特性が発揮され、RWDによる究極の挙動を楽しむことができる。
他のウラカンモデルと同じく、気筒休止機能によりエンジン効率が向上し、消費燃料およびCO2排出量を低く抑えられる。エンジンのフル稼働が必要ない場合、シリンダーバンク1台のスイッチが切られ、10気筒のうち5気筒が一時的に休止。その後アクセルを踏むと、ドライバーが気づかないほどスムーズに10気筒モードへと戻る。
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