テスラ、ソーラールーフを発売…太陽光発電でEVを充電

テスラ ソーラールーフ
テスラ パワーウォール2

テスラモーターズは、2015年4月に発表した蓄電池「テスラパワーパック」「テスラパワーウォール」の次世代バージョンに加え、新たに「ソーラールーフ」を発表した。

ソーラールーフは、特殊なガラスタイルと高効率の太陽電池で構成された屋根素材で、米国ニューヨーク州バファローに新設される工場で2017年より生産開始される。

パワーウォールは日本でも10月29日よりホームページで予約を開始し、納品は2017年以降の予定。価格(消費税込)は1基14kWhで61万7000円からとなり、設置と付随するハードウエアに11万2000円かかる。

現在、世界全体で年間20兆kWhのエネルギーが消費されており、2016年には二酸化炭素濃度は憂慮すべきレベルである400ppmを超えた。多くの気象学者は、このレベルの濃度は環境に壊滅的な影響を及ぼすだろうと唱えている。

気候変動への対策として、世界に好影響を及ぼすことのできる3つの主な要素は、持続可能なエネルギー発電、バッテリーと電気自動車である。

これらは既に個別には存在しているが、テスラが発表した「テスラパワーパック」「テスラパワーウォール」「ソーラールーフ」により、発電・バッテリー・電気自動車を組み合わせることが可能になった。

テスラのミッションは、より良い未来のために世界の持続可能エネルギーへのシフトを加速することで、2016年8月には、テスラモーターズのイーローン・マスク氏が会長を務めていたソーラーシティ社との合併が合意され、テスラとソーラーシティが1つになった。

これにより、環境に優しいクルマに乗り、バッテリーパックを使って効率良くエネルギーを消費し、ソーラーエネルギーを活用するより優れた方法を、これまでの市場価格より圧倒的に低価格で提供できるようになった。

これらのエネルギー製品一式は、家庭や企業に美しさと機能性を提供するだけでなく、日々のコストも削減することが可能に。さらに、販売から設置までを1つの会社で行うことで、利用者のストレスを軽減することができるようになった。

商品の特長

テスラ ソーラールーフ
テスラ パワーパック2

【ソーラールーフ】

テスラとソーラーシティのソーラールーフは、美しく耐久性が高い屋根であり、家庭や企業で再生可能エネルギーの発電が可能になる。テスラとソーラーシティが共同でソーラールーフの開発に踏み出した目的は、家をさらに美しくしつつ、電気料金も節約することのできる、世界で最も美しく効率的なルーフを作り上げることだった。

ソーラールーフは特殊設計されたガラスタイルと最高効率の太陽電池で構成される。様々な家庭に合わせてカスタマイズが可能で、外から太陽電池が見えることはない。屋根の外見はそのままで、どの部分にソーラー技術を隠しておくかを選ぶことができる。

この新しいルーフは家庭やバッテリー ストレージ システムにシームレスに再生可能エネルギーを供給し、余剰電力を電力網に送ることで収益を上げることができる。テスラ パワーウォールと組み合わせることで、ソーラールーフは100%再生可能エネルギーで家庭に必要な電力を全てまかなうことができる。

ソーラールーフは様々な建築スタイルにマッチする、テクスチャード ガラスタイル、スレート ガラスタイル、トスカナ ガラスタイル、スムース ガラスタイルの4種類のスタイルから選択できる。

【テスラ パワーウォール2】

パワーウォール2は、ソーラーエネルギーの自家消費、緊急時用のバックアップ電源、負荷シフトや他の電力系統サービス アプリケーションを可能にするためにデザインされた充電式リチウムイオン バッテリーで、2015年に発売された初代パワーウォールの次世代バージョン。

パワーウォール2は14kWhリチウムイオン バッテリーパック、液冷式温度管理システム、統合型インバーターと電気を賢く必要な時に送電するソフトウェアで構成される。このユニットは屋内外を問わず、壁や床にシームレスに取り付けることができ、余剰電力を送電できるよう電力網に統合され、経済的なメリットを最大化する。

【テスラ パワーパック2】

テスラ パワーパック システムはバッテリー、パワーエレクトロニクス、温度管理とコントロールが統合されたターンキー ソリューションであり、企業や電力会社における幅広い使用方法に対応する。

テスラの第2世代パワーパック システムであるパワーパック2は、一部早期導入パートナーに対し、2016年9月に出荷を開始した。エネルギー モジュールとパワーエレクトロニクスを新しくすることで先代のパワーパックの2倍のエネルギー密度を実現し、電力網の様々なレベルでよりシームレスに統合できるようになった。

パワーパック2はテスラが開発してギガファクトリーで生産した新しいインバーターと組み合わせることが可能。このインバーターは、市場で最も安値、高効率、そして電力密度が高いユーティリティ スケール (電力会社規模) を目指したインバーターで、これまで個別にインストールする必要のあった数々の構成要素がこのインバーター自体に統合されているため、パワーパック システム全体の導入プロセスが簡単になった。

テスラ インバーターには最大20台のパワーパックを接続することができる。また、システムを複数のインバーターで構成することも容易なため、どんなサイズとデザインのプロジェクトにも柔軟に対応する。200kWhから100+MWhまで拡張可能なパワーパック2は、商用およびユーティリティスケールのバッテリーソリューションの新基準となる。

ユーティリティ スケールのシステムでは、200kWhのバッテリーブロックを組み合わせて500kWhから100MWhのシステムを構成する。これらのシステムは電力網に接続された双方向インバーターを使うことで、2時間または4時間の連続放電が可能である。

パワーパック システムはピークシェービング、負荷シフト、デマンド レスポンスを含むアプリケーションに対応し、再生可能エネルギーの安定化や様々なユーティリティ スケールのグリッドサービスを提供。電力会社ではパワーパックを採用することで以下が可能になる。

・再生可能エネルギーによる発電の安定化。これらの資源の間欠性を調整し、余剰電力を貯蔵して必要な時に送電する。

・資源容量の増加。パワーパックはオンデマンドの資源 (発電あるいは送配電) として機能し、電力網の弾力性を強化する。

・ランプ コントロール – パワーパックは大型の発電源からの出力の変化に応じて、瞬時に電力を放出し、出力をスムースに必要なレベルにまで調整する。

・フリークエンシー レスポンスなどのアンシラリー サービスの提供。

・高コストで時間の掛かる電力網のインフラストラクチャ アップグレードの延期。パワーパックは水を消費せず、詳細な環境調査を必要としない。

・ミリセカンドで電力を分配することでピーク需要を管理。

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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