東洋ゴム、2つの新製品タイヤが「2016年度グッドデザイン賞」を受賞
東洋ゴム工業株式会社は、2つの新製品タイヤが「2016年度グッドデザイン賞」(公益財団法人日本デザイン振興会主催)を受賞したと発表した。
同社では、独自の専用タイヤ発想に基づいた商品開発をすすめ、ユーザーにとってさらに付加価値の高い製品を市場へ供給している。今回受賞したタイヤは、多様化する消費者のカーライフを捉えた専用タイヤで、デザインのみならずタイヤ性能についても評価された。詳細については、以下の通り。
TRANPATH ML(トランパス エムエル)[2016年6月1日 発売]
商品特長:非対称パターンや新開発のゴム配合などの採用で、重心が高く車重のあるミニバンに起こりやすいフラつき感や偏摩耗を抑え、低燃費性能の向上としっかりとした走りと優れたロングライフ性能を実現した。
デザインにおいては上級モデルに相応しく、タイヤのトレッド部分には鋭角的なグルーブカットやスッキリとしたロゴデザインなどにより、ミドルクラスミニバンのスタイリッシュな足元を演出する。
評価コメント:本商品は、ミニバン専用タイヤでありながら、太い3本のストレートグルーブと大きめのブロック、シャープなL字型グルーブカットをもつスポーツタイヤのような外観が特徴。ミニバン専用タイヤで先鞭を付けたTOYO TIRESらしいユニークなコンセプトだ。性能面ではミニバン特有のふらつきの少ないしっかり感を重視するとともに、燃費に影響する転がり抵抗を低く抑えた。
OPEN COUNTRY R/T(オープンカントリー アールティ)[2016年10月1日 発売]
クロスカントリー(SUV/CUV)タイプ軽自動車専用タイヤ。クロスカントリーの走行を楽しむSUV/CUV軽自動車ユーザーの増加に着目、オンとオフ走行を兼ね備えた性能のタイヤニーズを捉え、新ジャンルとして開発を行なった。
商品特長:軽自動車の車両特長を踏まえた“遊び心”ある専用タイヤとして、オフロードにおけるトラクション性能と、オンロード走行に求められる耐摩耗性能や走行安定性を高い次元で両立させている。タイヤのショルダー(両端)部は、アグレッシブなパターンデザインによってオフロード性能を確保し、トレッドのセンター部にはオンロード走行を考慮したパターンデザインを採用し、それぞれの特性を発揮する「ハイブリッドデザイン」が特長となっている。
評価コメント:SUV/CUV軽自動車の足元に強烈な個性を与えるのが本商品だ。凹凸の多いサイド部のデザインインパクトは驚くほど。ストレートグルーブを廃し、大型のブロックを並べたトレッドパターンも、オフロード走行に対する本気度を伝えてくる。
一方で、耐摩耗性や静粛性などオンロード性能にも一定の配慮をしているのが性能上の特徴となっている。ファッションにトレッキングブーツを採り入れるような感覚で軽SUVの足元を飾るユニークさを評価した。
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