ルノー・日産アライアンス、累計35万台の電気自動車を販売
ルノー・日産アライアンスは、2010年12月に「日産リーフ」を発売以来、2016年8月には累計35万台のEV販売を記録したと発表した。また、直近1年では10万台のEVを販売した。
ルノー・日産アライアンスのEVは、世界で販売されたEVの半数を占めている。「日産 リーフ」はグローバルで累計23万台以上を販売する業界最量販EVであり、ルノーは欧州で最も販売されているEVブランドとなっている。
ルノー・日産アライアンス会長兼CEOのカルロス・ゴーン氏は「この歴史的なマイルストーンは、お客さまがルノーおよび日産のEVの利点を認めていることを証明しています。EVのフルラインアップを手頃な価格で提供し、ゼロ・エミッション社会の実現を目指す取り組みにより、ルノー・日産アライアンスは、EV技術における圧倒的なリーダーになっています。」と、コメントした。
ルノー・日産アライアンスは、個人の使用からビジネスユースまで幅広いゼロ・エミッション車のラインアップを持つ世界唯一の自動車グループで、日産は「リーフ」に加え、小型商用バン「e-NV200」を2014年から主に欧州および日本で販売している。ルノーは「ゾエ」の他に、バンの「カングーZ.E.」、セダンの「SM3 Z.E.」、市街地用2人乗り「トゥイジー」を販売している。
日産は、現在までに世界48ヶ国・地域で累計25万台以上のEVを販売していて、「リーフ」の走行距離は27億キロメートルを超え、約4億5000万トンのCO2排出を削減したことになる。
また、25万台のうち、米国、日本、欧州の3地域の合計で全体の90%を占めており、米国が9万7000台と最も多く、次いで日本(6万8000台)、欧州(6万1000台)と続く。
ルノーは、2011年10月に初のEV「カングーZ.E.」を発売以降、世界で累計10万台のEVを販売した。このマイルストーンを記念しノルウェーで行われた式典では、欧州で最も売れているEVである「ゾエ」がユーザーに納車された。
2016年上半期の販売台数は対前年比で32%増加し、ルノーは欧州で最も勢いのあるEVブランドとなっており、欧州の道路を走る電気自動車の4台に1台がルノー車である。
アライアンスは、ユーザーの期待やニーズに応えるべくEVの機能や航続距離を改良し続けており、日産は、航続距離250キロメートルの改良型の「リーフ」を、米国と日本で2015年11月に、欧州では今年初めに発売した。
ルノーは、2015年に「ゾエ」に改良を施し、航続距離を30キロメートル伸ばし、充電時間を10%短縮した。また、電気制御を最適化することでモーターの効率も向上させた。
アライアンスは、EVの専門知識と他の先進技術の研究開発を組み合わせることで今後も革新を続け、2016年1月に2020年までに自動運転技術を10モデル以上に採用する計画を発表した。
自動運転技術は今後、主要な量産車に手頃な価格で搭載され、アライアンスが目指す「ゼロ・エミッション」、「ゼロ・フェイタリティ」の実現に向けたコミットメントを確固たるものにしていくと期待されている。
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