新型アウトバックを発表

新型アウトバックを発表

スバルは、2009年ニューヨーク国際自動車ショー(4月10日~19日:一般公開)にて、新型アウトバック(米国仕様)を世界初公開した。

今回、第四世代となる新型アウトバックは、従来の特長をさらに進化させ、たくましくなった存在感のあるエクステリアデザイン、広く快適な室内空間や荷室を実現した新たなパッケージ、十分なロードクリアランスを確保しつつ乗り心地や操縦安定性を向上させたシャシー、次世代自動変速機の無段変速機「リニアトロニック」などを採用し、乗る人すべてに対する快適性、信頼性、そして環境性能をさらに高めている。

■パッケージ

北米SUV市場を意識した存在感のあるエクステリアデザインやボディサイズに、乗る人すべてが快適に過ごせる室内空間、ユーティリティを高めた荷室空間の実現を目指した。

・従来型に対して全幅を50mm、全高を105mm拡大するとともに220mmの最低地上高を確保し、SUVらしい存在感と大きさを感じるパッケージとしました。扱いやすさを考慮し、前後オーバーハングを90mm、また全長を20mm短縮しながらも、ホイールベースは70mm拡大することで、ゆとりのある室内空間を作り出した。

・リヤゲート開口部を拡大するとともに荷室床面を低く設定し、荷物の積み下ろしの負担を軽減。荷室容量を増やし、大型旅行スーツケースなら4個の搭載を可能としている。

■エクステリア

従来アウトバックがもつクロスオーバービークルとしての特長に、SUVがもつ力強さを強調した、たくましく存在感のある新しいシルエットの表現を目指した。

  ・厚みを強調した水平基調のフロントグリルを中央の高い位置に配し、スバルらしいSUVを表現している。立体的で存在感のあるヘッドライトとフォグランプを四隅にレイアウトすることで、安定感のあるフロントフェイスを造形。

・量感のあるバンパーやサイドクラッディング、さらにAWDや足回りの力強さを象徴する大きく張り出したホイールアーチで存在感を演出。

・Dピラーを外側からしっかり見せることで、従来型と違う新しいフォルムを表現。さらに、大型のリヤコンビランプ、ボディ同色のガーニッシュ、そしてマフラーの切り欠きのないリヤバンパーを組み合わせ、厚みのあるリヤまわりをデザイン。

・クロスバーをビルトインしたルーフレールを新たに開発。SUVらしい機能性と車高を強調し力強さを感じさせるデザインです。また、クロスバー不使用時にはワンタッチでクロスバーを格納できる構造とし、不要な風切り音を発生させない配慮を施している。

・サイドウインドゥ周りに質感のある光輝モールを配し、アクセントをもたせている。

■インテリア

エクステリアデザインに共通するダイナミックな造形の中に、品位とゆとりを感じる室内空間をデザインで表現した。

・インストルメントパネルは横方向への広がり感を強く意識したデザインとし、シャープなエッジで特徴を演出。

・センターパネルの造形や表面のヘアライン加工などにより、力強さと質感を表現。

・電動パーキングブレ-キの採用により、サイドブレーキレバーを廃止し、センターコンソール周りの広さ感と利便性を向上しました。センターコンソールのカップホルダーは左右横並びに配置し、コンソールボックスとアームレスト部分は大型化により、収納スペースが拡大。

  ・広くしなやかな座面をもつシートは、乗り心地とホールド性を両立しただけでなく、ステッチにもこだわるデザインでスポーティさも演出。また、上級グレードには、運転席にランバーサポートを含めた10ウェイパワーシート、助手席には4ウェイのパワーシートを装備し、快適性を向上。

・スポーティな印象を与える新形状のステアリングホイールを採用し、オーディオスイッチとクルーズコントロールスイッチを装備。また、オートマティックおよびリニアトロニック搭載車にはパドルシフトを標準とし、運転中の操作性を向上。

  ・メーターは昼夜常時発光式のアルミ蒸着リング付き4連タイプを採用。また、センターパネル中央に、瞬間/平均燃費などを表示するマルチインフォメーションディスプレイを配置。

■エンジン

エンジンは、従来型と同等以上の走りと実用燃費性能の実現を目指して開発。米国市場向けには2タイプを用意した。

【2.5L SOHCエンジン】

・エンジンヘッドの冷却性向上や樹脂製インテークマニホールドの採用などにより軽量化を図るとともに低速域のトルクや燃費性能を向上させ、扱いやすいエンジンを開発。また、触媒の仕様を最適化し、排出ガス浄化性能を高めている。

【3.6L DOHCエンジン】

・従来の3.0Lエンジンから外寸を大きく変更することなく排気量を拡大。軽量、コンパクトなエンジンである。

・吸排気AVCS(連続可変バルブタイミング機構)の採用などにより走行性能と環境性能を両立。また、レギュラーガソリン仕様とし、ユーザーの燃料代負担を軽減している。

■トランスミッション

トランスミッションは、新開発の「リニアトロニック」の採用など、ドライバビリティと燃費を向上させている。

【リニアトロニック】

・スバルの次世代自動変速機として、量産AWD乗用車用の縦置きチェーン式無段変速機「リニアトロニック」を世界で初めて開発。

・チェーン式無段変速機の特長は、トルクの伝達容量の大きさとフリクションの少なさからくる、コンパクトで優れた燃費性能。リニアトロニックでは、プーリーの芯間が短いレイアウトにしながらも、プーリーの最小径と最大径の差を大きくすることで広いレシオカバレージを実現し、燃費向上を図った。

・車速の伸びとエンジン回転上昇に一体感をもたせ、アクセル操作をリニアに感じられるよう制御を行うとともに、スムーズな加速を実現。

・6速MTを設定し、パドルシフトを操作することで瞬時に変速し、スポーツAT車に引けを取らないドライビングを楽しめる。また、変速操作に対する素早い応答性にもこだわっている。

【5速AT】

・各所でフリクションの低減と軽量化を図り、燃費性能を向上させている。

【6速MT】

・米国市場向け2.5ℓ NAエンジンモデル用としては初めて搭載。6速化による低燃費化やドライバビリティの向上、さらに高速域での静粛性をもたらしている。

■シャシー

クレードル構造を採用。エンジンマウント方式やサスペンション取り付け位置を見直すことで、優れた静粛性や乗り心地に加え、高い操縦安定性や衝突安全性を実現している。

  ・クレードル構造とは、従来ボディにマウントしていたエンジンを、ゆりかご状のクレードルフレームにマウントする新たな方式。メインクッションラバーは液体封入式とし、4点でエンジンを支持。パワーユニットのトルクロール軸の横にメインマウントを置くことで、エンジン振動を抑えることができる。

  ・フロントサスペンションにはマクファーソンストラット式を採用。アームなどをクレードルフレームへマウントすることで高剛性化し、ステアリングの応答性や操縦性を向上。また、スタビライザーのレイアウト変更と径サイズ拡大によりロール剛性をアップし、ストロークをしっかり確保し、乗り心地も向上させている。

・リヤサスペンションには、低床タイプのダブルウィッシュボーン式を採用。サスペンションリンクやリアデフ、サブフレームの取り付けやショックアブソーバーマウントなどを最適化することで、防振性能を向上。

・2.5L NAエンジンモデルは、16インチスチールホール+フルホイールカバーが標準。上級グレードには、17インチアルミホイールを設定。3.6Lエンジンモデルには、17インチアルミホイールが標準装備。

・ブレーキには、全車EBD(電子制御制動力分配装置)付きABSを標準装備。さらに、急ブレーキ時のペダル踏込み速度を検知し減速を補助するブレーキアシストシステムを標準装備。

・全車に電動パーキングブレーキを標準装備。ハンドブレーキ操作をなくし、前席間の広さ感や収納スペース等のユーティリティを高めています。また、5%以上の登坂路で車両を停車させた場合に自動で作動するヒルホールド機能を付与した。

・全車にVDC(横滑り防止装置)を標準装備。介入のタイミングを最適化し、より高い安全性と走りの楽しさを両立させている。

■ボディ

・ハイテン材を要所に使用し、軽量化と高剛性化を両立。特に、フロントまわりはクレードル構造の特長を活かし、メインフレーム内の補強部材を簡素化するなど、衝撃吸収性能を高めつつ、車体のサイズ拡大や性能向上による重量増を従来型並に抑えた。

・エンジンフードにはガスステーを使用し、利便性を向上。

■安全

・前面衝突対応については、衝突時にクレードルフレームを折り曲げることでパワーユニットを斜め下方向へ後退させキャビンを守るとともに、より効率的にメインフレームで衝撃を吸収する構造とした。

・側面衝突については、前後ドアに各2本のドアインパクトビームを配置。また、ドア内部の構造部品の配置を工夫することで、十分なクラッシュスペースを確保した。

・後面衝突については、フレーム構造の最適化により短いオーバーハングながらも衝突エネルギーを効率よく吸収できる構造。

  ・全車にSRS運転席/助手席エアバッグ、SRXサイドエアバッグおよびSRSカーテンエアバッグを標準装備。センサーの最適化、運転席および助手席エアバッグの2段インフレーター採用、さらにサイドおよびカーテンエアバッグを大型化するなど、乗員保護性能をさらに高めている。

・シート骨格を全面的に見直し、剛性の向上、エネルギー吸収のヘッドレストの採用など、シート全体でむち打ちを軽減する構造を新たに開発した。

■その他装備

・ヘッドライトに、周囲の照度に合わせて自動的に点消灯するオートライト機能を搭載。

・リヤシートは6:4分割可倒式で、リクライニング機構とアームレスト内蔵カップホルダーを標準装備。

・最上級グレードに、チルトアップ&インナースライド式サンルーフ、Harman Kardonプレミアムオーディオをオプション設定。

この記事の画像ギャラリーはこちら

  すべての画像を見る >

【PR】MOTAおすすめコンテンツ

筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

MOTA編集方針

「車好きのみんなが見ているメルマガ」やSNSもやってます!
カー用品・カスタムパーツ

愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!

  • 一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?

    これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。

  • 一括査定は本当に高く売れるの?

    これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は、申込翌日18時に最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。

新車・中古車を検討の方へ

人気記事ランキング
最新 週間 月間

新着記事

新着 ニュース 新型車 比較 How To
話題の業界トピックス・注目コンテンツ

おすすめの関連記事

スバル レガシィアウトバックの最新自動車ニュース/記事

スバルのカタログ情報 スバル レガシィアウトバックのカタログ情報 スバルの中古車検索 スバル レガシィアウトバックの中古車検索 スバルの記事一覧 スバル レガシィアウトバックの記事一覧 スバルのニュース一覧 スバル レガシィアウトバックのニュース一覧

この記事にコメントする

コメントを受け付けました

コメントしたことをツイートする

しばらくしたのちに掲載されます。内容によっては掲載されない場合もあります。
もし、投稿したコメントを削除したい場合は、
該当するコメントの右上に通報ボタンがありますので、
通報よりその旨をお伝えください。

閉じる