【F1ハンガリーGP】アロンソ7位、バトンはリタイヤ 「安全のための無線指示でペナルティ」に違和感

7月24日、「F1 第11戦 ハンガリーGP」の決勝レースがハンガロリンクで行われ、メルセデスのルイス・ハミルトンが優勝、2位は同チームのニコ・ロズベルク、3位にはレッドブルのダニエル・リカルドが入った。

ホンダレースレポート

2016 F1 第11戦 ハンガリーGP/決勝
2016 F1 第11戦 ハンガリーGP/決勝2016 F1 第11戦 ハンガリーGP/予選

ハンガリーGPは、マクラーレン・ホンダチームにとって明暗が分かれる結果となった。7番手からスタートしたフェルナンド・アロンソは、トラブルフリーのレースを展開。競い合っていた後方のマシンとのギャップを維持しながら、スターティンググリッドと同じ7位で完走し、貴重なワールドチャンピオンシップポイント6点をチームにもたらした。

それとは対照的に、ジェンソン・バトンは午後のレースを通して、不運に見舞われた。4周目でセンサーの不具合が発生し、それによってブレーキが機能不全に。チームは問題解決のため、ガレージとマシンをつなぐ無線を介して必要な情報をバトンに伝えなければならなかった。

8番手からスタートしたものの、すでに最後尾までポジションを落としていたバトンは、その後、無線でのやり取りに関する新しいレギュレーションに違反したとして、ドライブスルーペナルティを科せられてしまう。失ったポジションを少しでも取り戻そうと、最後尾から果敢な走りをしていたものの、フェリペ・マッサ選手(ウイリアムズ)と18番手のポジション争いをしている際にオイル漏れが発生し、60周目でリタイアした。

>>フォトギャラリー(18枚)

フェルナンド・アロンソ(#14)

2016 F1 第11戦 ハンガリーGP/フリー走行

◆スタート:7番手

◆レース結果:7位

▼コメント

「7番手というのが、週末を通しての私のポジションでした!午後のレースでポジションを上げることができなかったのは残念ですが、今日は後方のチームの中では我々が一番だったと思います。現時点でメルセデスや、レッドブル、フェラーリは、それ以外のチームにとっては手の届かないところにいます。その3チームは、さらに上のレベルにいるのです。ただ、我々がレースをしているミニチャンピオンシップの中では、マクラーレン・ホンダはかなり競争力がありましたし、今日は最大限の力を出し切ったと感じています。ただ、今日のレースではあまりアクションがありませんでした。我々にとっては、少し退屈に感じる場面もあり、いつものハンガロリンクでのレースとは異なる展開でした。唯一リタイアしたのが、ジェンソンだったことが残念です。今週末の結果には満足していますし、我々が引き続き進化できることを願っています。今回のハンガロリンクと前戦のシルバーストーンという、2つの全く異なるサーキットにおいて、我々はそこそこの競争力を示しました。来週末にホッケンハイムで開催されるレースを楽しみにしています。」

ジェンソン・バトン(#22)

2016 F1 第11戦 ハンガリーGP/フリー走行

◆スタート:8番手

◆レース結果:DNF オイル漏れのためリタイア(60周目)

▼コメント

「午後は、私にとっては残念な結果となりました。レース序盤でブレーキセンサーの不具合が発生し、ブレーキペダルがフロアまで一気に押し込まれる状態に陥りました。そのような感触を受けるのは、ドライバーにとって決してうれしいものではありません。ブレーキが全く機能しなくなり、これは安全に関わる大きな懸案でした。問題が再発しないようにするために、ステアリングホイールのスイッチを切り替えるようチームから指示され、それによって問題が解決しました。ただ、そのやり取りに関して、ペナルティを科せられたのです。私が必要な情報をチームから与えてもらうためにピットストップを実施しましたが、それよりも早いタイミングでピットインすべきだったということでしょう。ただ、そのとき私は最後尾にいたので、それほど問題ではありませんでした。マシンをドライブすることを手助けする情報をドライバーに与えてはならないことは、十分理解しています。ドライバーはその仕事を自分でできなければなりません。実際、私はそれに挑戦するのが好きなのです。ただ、それが安全上の懸案である場合は、今日の私たちのように、事故を防いだことに対してペナルティを科せられるべきではないと思います。非常に複雑なパワーユニットが搭載されている場合、ドライバーはすべてのことを自分で理解することはできません。これは、ほかの多くの面では非常に優れた、このレベルのスポーツでは、適用してはならないレギュレーションなのです。この件に関しては、常識を優先させるときが来たと、私は思っています。また、今日はメカニカルな不具合も発生し、レース全体を通してマシンが大幅なアンダーステアとなっていました。そして最終的にはオイル漏れによって、リタイアする結果となりました。部品を修理できるのかどうかは分かりませんが、そうであることを願っています。この不具合については、現在調査中です。」

決勝リザルト

(1)#44 L.ハミルトン/メルセデス

(2)#6 N.ロズベルグ/メルセデス

(3)#3 D.リカルド/レッドブル

(4)#5 S.ベッテル/フェラーリ

(5)#33 M.フェルスタッペン/レッドブル

(6)#7 K.ライコネン/フェラーリ

(7)#14 F.アロンソ/マクラーレン・ホンダ

(8)#55 C.サインツJr./トロロッソ

(9)#77 V.ボッタス/ウイリアムズ

(10)#27 N.ヒュルケンベルグ/フォースインディア

(11)#11 S.ペレス/フォースインディア

(12)#30 J.パーマー/ルノー

(13)#21 E.グティエレス/ハース

(14)#8 R.グロージャン/ハース

(15)#20 K.マグヌッセン/ルノー

(16)#26 D.クビアト/トロロッソ

(17)#12 F.ナスル/ザウバー

(18)#19 F.マッサ/ウイリアムズ

(19)#94 P.ウェーレイン/マノー

(20)#9 M.エリクソン/ザウバー

(21)#88 R.ハリアント/マノー

(-)#22 J.バトン/マクラーレン・ホンダ

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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