米国における新車の初期品質改善ランキング、韓国の「起亜」が一位に
J.D. パワーが発表した2016年米国自動車初期品質調査において、今年の新車の初期品質は昨年の倍の6%改善し、2009年以降で最大の改善幅となったことが明らかになった。
今年で30年目を迎えた同調査は、車両購入後90日間での新車の品質を調べるというもの。初期品質は、100台当たりの不具合指摘件数(PP100)として算出され、数値が小さいほど不具合指摘件数が少なく品質が良いことを示す。
今年の調査では、新車の初期品質は8カテゴリー(外装、走行性能、装備品/コントロール/ディスプレイ、オーディオ/コミュニケーション/エンターテインメント/ナビゲーション(ACEN)、シート、空調、内装、エンジン/トランスミッション)すべてで改善した。
また、同調査の対象となった33ブランドのうち21ブランドで初期品質は改善し、1ブランドでは昨年と同水準だった。
また、ブランド別ランキングでは「起亜」が83 PP100で1位となり、27年ぶりにノンプレミアム系ブランドが全ブランドのトップとなった。2位はポルシェ(84 PP100)、3位はヒュンダイ(92 PP100)、4位はトヨタ(93 PP100)、5位はBMW(94 PP100)となった。
J.D. パワーの米国オートモーティブ品質部門バイス・プレジデントのレネ・ステファンズは「自動車メーカーは今、これまでで最も品質の高い製品を製造している。過去数年間にわたる当社のデータを見ると、自動車メーカーは顧客の声に耳を傾け、問題となっている箇所を特定し、継続的な改善に重点的に取り組んでいることが明らかである。不具合の原因とされている先進技術を含む、機能や技術が新たに加わってはいるが、総合的な初期品質は向上し続けている」と述べている。
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