autoc-one.jp 記事・レポート 自動車ニュース MINIが描く未来予想図、100年後のカーシェアは自動でお迎え機能!?

自動車ニュース 2016/6/22 11:02

MINIが描く未来予想図、100年後のカーシェアは自動でお迎え機能!?

MINIビジョン・ネクスト100

現代都市向きのプレミアム・コンパクト・カーとなった現在のMINI。デジタル化とコネクティビティによって、日常の車の使い方はますます変化している。そしてこの変化が最も急速かつ顕著な形で生じているのが都市部である。「MINIビジョン・ネクスト100」は、未来のアーバン・モビリティをめぐる次のような重要な問いに対してMINIが出した答えとなっている。

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MINIビジョン・ネクスト100の中核思想は、パーソナル・モビリティにおいて地球の資源を大切に使っていくこと。「すべてのMINIが、私のMINI」のキャッチフレーズは、カーシェアリングに対する独自の考え方を表す。すなわち、個人のニーズにぴったり合ったMINIを、いつでもどこからでも呼び出せるようになる24時間365日無休のサービスで、未来のMINIが利用者の指定する場所まで100%自動で迎えに行き、さらに個人の趣味や興味、嗜好にも適応する。このコンセプトの中核となるのは、完全接続のデジタル知能だ。

BMWグループ・デザインを統括するシニア・バイス・プレジデントのアドリアン・ファン・ホーイドンク氏は、MINIの未来ビジョンを次のように説明する。「MINIは五感にアピールするスマートな特注の都市モビリティをお届けしていますが、将来的には、実際に車を持たなくてもそのメリットが楽しめるようになるでしょう。」

▽未来のモビリティに対してMINIは以下のように巧みにアプローチしている

◇「デジタルマイカー」:すべてのMINIが私のMINIになる

◇「クーパーライザー」:ドライバーとデジタル知能を接続

◇「アーバン・ゴーカート」:小さく、賢く、キビキビ走る。MINI独自の楽しい走りは未来ももちろんそのままだ

「デジタルマイカー」地味なカラーリングの理由とは!?

MINIビジョン・ネクスト100

未来も現在と同じく、MINIやMINIが提案するライフスタイルに魅力を感じる人は多いはず。ただ、その仲間に加わるためにMINIのオーナーになる必要は、実際にはなくなるだろう。デザインチームは課題として次のように考えた。MINIに、広く瞬時に適応できる能力(ドライバーが自分の趣味にぴったり合ったマイカーのように感じるような)を持たせ、いつでもどこでも必要に応じて使えるようにするにはどうすればよいか?

MINIビジョン・ネクスト100は、地味なシルバーの衣をまとう。MINIデザイナーはこれを「まっさらのキャンバス」と呼ぶ。そのキャンバスをどう使うかは個々の利用者次第。そのときの気分や状況に応じてフレキシブルに使用できる。ルーフの色や室内照明の雰囲気までも変えられる。色やグラフィクス、コンテンツについてドライバーに対応して予測を行い、ひとりひとりに応じて室内環境や室内情報一式の設定を行う。

「クーパーライザー」ドライバーとデジタル知能を接続するもの

MINIビジョン・ネクスト100

クーパーライザーとは、MINIのコックピットでおなじみのデザインとなった中央配置の円形メーターに今回与えた名前。MINIビジョン・ネクスト100では万華鏡のように光り輝く。クーパーライザーが生み出す色やパタンが象徴するこの車の多面的なデジタル知能は、エンターテインメントや通信、自動運転のオプションに至るまで、各ドライバーに最適な設定を選ぶ能力を備えている。

走行中、ドライバーは室内の雰囲気やドライブモードを設定する回転コントローラーを操作することで、クーパーライザーの判断に介入することができるため、ドライバーによる運転においても自動運転においても、ドライバーひとりひとりにぴったりと適合した走りが得られる。

そして「インスパイア・ミー」ボタンを押すと、クーパーライザーのもう1つの特殊機能が起動する。これは、ダウンロードした利用者データを確認することで現在のドライバーに対するおすすめ情報を選択、インスピレーションを与える材料として提供するものだ。例えば、ドライバーがある芸術家を好み、展覧会を鑑賞したばかりだとする。すると、「MINIの設定をその芸術家をテーマとしたものに変更しませんか」と車の方から聞いてくれたりする。また、郊外に向かうワインディングロードを探し出し、高性能モード「ジョン・クーパー・ワークス」で走ってみませんか、と勧めてくれたりする。

「アーバン・ゴーカート」小さく、賢く、キビキビ走る

MINIビジョン・ネクスト100

MINIの走りは今後も楽しくなければならない。ドライバーができるだけ自分で運転したくなるほど。スピードを身体で受け止めつつ、ワインディングロードを俊敏に駆け抜ける感覚。それこそ、MINIがMINIたるゆえんである。しかし、それだけではない。未来に訪れる自動運転の時代には、走りが持つこの側面がいっそう重要かつ特別な意味を持つことになるかもしれないのだ。MINIビジョン・ネクスト100は、さまざまな部分でゴーカート的なフィーリングを新たな水準に高めるものとなる。多くのスイッチ類や画面を省略した室内は、ムダのないすっきりしたデザインとなっている。

また、ガラスのフロントエンドから見る前方の景色は迫力満点だ。拡張現実(AR)ディスプレイによりルートや最適な走行ラインを表示することで、きわめてエキサイティングな走りを演出する。

こうしたダイナミックな装備に加え、ディテールを巧みに工夫し、最小の占有面積という制約の中で室内に最大のスペースを確保することもまた、MINIの本質的な特徴である。ゼロエミッション駆動システムを効率的にパッケージするとともに、クラッシュゾーンを小さく抑えることで、1959年に登場した初代MINIとあまり変わらないコンパクトなボディが可能となる。

キャビンスペースのゆったり感をさらに強化すべく、室内幅いっぱいに伸びたベンチシートのほか、ステアリングホイールといっしょにスライドして位置が変わるペダルを採用している。

ステアリングホイールは常に前方にあるが、自動運転も可能となる。運転操作が苦痛になったら、運転は車に任せて別のことをすればよい。MINIビジョン・ネクスト100では自動運転が重要な役割を受け持ち、充電ステーションや洗車場・駐車場へ向かったり、次の利用者を迎えにいったりする走行も無人で行えるようになる。手動運転から自動運転への切り替え操作は、ステアリングホイールを運転席と助手席の間の中央位置へ移動させるだけ。これにより車内での体の動きの自由度が高まるほか、交通量の多い市街地での乗り降りもずっと楽になる。

一体型ベンチシートと、センターコンソールのない左右いっぱいに広がるフットウェルも同じく乗員の動きを容易にするもので、左右どちらからでも速やかに乗降できる。しかも、誰がどこに座るか前もって決めておくことも不要となる。ダイナミックな走りを楽しむ場合は、シート内部のアクティブ装備により運転席と助手席の両方でラテラルサポートが提供される。また、狭い場所に駐車した場合、ドアがその限られたスペースで可能な最大角度まで開く自動機能が採用されている。

持続可能な材料を革新的な方法で活用

MINIビジョン・ネクスト100

MINIビジョン・ネクスト100の材料選定では、責任ある資源利用を重視し、優れた質感を長年にわたって保つこと、経年劣化しても趣があること、肌ざわりがよいことを判断基準とした。デジタル化が進む中、アナログ的な特質やフィーリングがいっそう重要になってくるし、カーシェアリングの利用が増えれば、室内材料にはこれまでよりはるかに高い耐久性が必要となる。

MINIのインテリアデザイン部門では、フロア部やルーフライニング、サイドパネルトリムなどに再生プラスチックとアルミニウムによる先進材料を使うほか、真鍮や玄武岩、セルロースといった、車のキャビンにはあまり見られない材料も採用した。フロント部分を囲むキャリア&情報ストリップ(スライド式ステアリングホイールのマウントを搭載)と薄い真鍮構造のクーパーライザーがその好例だ。

ステアリングホイール後ろの収納ネットに軽量材料の玄武岩を、またシート下部のトリムには紙に似た再生セルロースを採用している。こうした材料使用の新機軸としてはそのほか、使用によって風合いが加わるようにする工夫や、美しい外観を長く保つ技術などが挙げられる。また、選定した材料や加工方法に特有の不規則性を大事にすることで、表面に自然な外観と手ざわりを与えている。

その一例となるのがアルカンターラのニットによるシートカバー。アルカンターラは丈夫でかすかに虹色に見える材料だ。ウッドやレザーなどの伝統的な室内材料は意識的に避けられている。

MINIビジョン・ネクスト100に見られるアナログデザインの例としてはこのほか、ホイールがある。回転によって「オンブロシネマ(ストライプシネマ)」的効果を生み出すもので、ホイールの外側の面は動かず、その内側のディスクがタイヤとともに回転する構造となっている。ホイール外面の開口部を通して、揺らめくグラフィック(やはり真鍮色)の滑らかの動きが目に入り、各ホイールが機械の宝石のように見えるようデザインされている。

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