【MotoGP 第7戦・ホンダレポート】マルケス、ロッシと握手で仲直り!?カタルニアGP2位で総合首位浮上!

決勝/MotoGP 第7戦 カタルニアGP(2016)

MotoGP 第7戦 カタルニアGP決勝は、6月5日、青空が広がる絶好のコンディションの中で行われ、ヤマハのバレンティーノ・ロッシ選手が優勝。そして、今季3度目のポールポジションから好スタートを切った、レプソルホンダのマルク・マルケス選手が2位、今季初のフロントローとなる3番手からトップグループを追った同チームのダニ・ペドロサ選手が3位でチェッカーを受けた。

チェッカー後には、マルケス選手とロッシ選手が握手する姿が。レース中の接触などで、不仲説がささやかれていたが、これで仲直り!?マルケス選手は「バレンティーノ(ロッシ)とのバトルはすばらしかった。優勝はできませんでしたが、バレンティーノとのバトルは観客も喜んでくれたと思います。今日はバレンティーノと握手をしました。正常な状態に戻れたと思うし、モーターサイクルレースにとっては、とても重要な出来事でした*」とコメントしている。*コメント全文は下記掲載

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【ホンダレースレポート】

決勝/MotoGP 第7戦 カタルニアGP(2016)
決勝/MotoGP 第7戦 カタルニアGP(2016)

連日好天に恵まれたカタルニアGP。決勝日は最高気温が27度まで上昇し、路面温度も48度という厳しい条件となった。そんな中、オープニングラップで2番手につけたマルケス選手は、前半はホルヘ・ロレンソ選手(ヤマハ)を追走、中盤からはバレンティーノ・ロッシ選手(ヤマハ)との一騎打ちとなった。そして、終盤を迎えた23周目にトップに浮上するが、そこからマルケス選手のペースは上がらず、再びロッシ選手に抜かれ、25周のレースを2位でフィニッシュした。

今大会はフロントタイヤに厳しい戦いとなった。レース中盤には、総合首位のロレンソ選手が転倒リタイア。全力を尽くしていたマルケス選手だったが、それをサインボードで知ると、チャンピオンシップを考慮して2番手をキープする作戦に切り替えた。

ホームグランプリで優勝は果たせなかったが、2位でゴールしたことで、3戦ぶりに総合首位に浮上。ロッシ選手とのし烈なバトルは地元ファンを大いに喜ばせた。

決勝/MotoGP 第7戦 カタルニアGP(2016)

ペドロサ選手は今季初表彰台を獲得した。予選3番手からオープニングラップは3番手。その後、マーベリック・ビニャーレス選手(スズキ)とし烈な戦いを繰り広げ、その間にトップグループから遅れることになった。しかし、ビニャーレスとの戦いに決着をつけた中盤以降は、快調にラップを刻んで前を走る2人との差を縮めることに成功。最終的に3位でフィニッシュし、これからの巻き返しを期待させる結果となった。

決勝/MotoGP 第7戦 カタルニアGP(2016)

予選7番手から決勝に挑んだカル・クラッチロー選手(LCR Honda)が、今季ベストリザルトとなる6位でフィニッシュ。ジャック・ミラー選手(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)がベストリザルトの10位。ティト・ラバト選手(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)が14位と、すべてのホンダ勢がポイントを獲得した。

【各コメント】

▽マルク・マルケス(MotoGP 2位)

「すべてのライダーにとって、今日はとても難しいレースでした。しかし、バレンティーノ(ロッシ)とのバトルはすばらしかったし、このバトルをルイス・サロムに捧げたいです。気温が高かったので、予想通り、レースではかなり苦戦しました。何度か転倒しそうにもなりましたが、限界でプッシュしました。しかし、(ホルヘ)ロレンソの転倒をピットボードで知り、チャンピオンシップを考えて今日は2位をキープすることにしました。優勝はできませんでしたが、バレンティーノとのバトルは観客も喜んでくれたと思います。今日はバレンティーノと握手をしました。正常な状態に戻れたと思うし、モーターサイクルレースにとっては、とても重要な出来事でした。」

▽ダニ・ペドロサ(MotoGP 3位)

「ハードタイヤでは完ぺきな感触がなかったので、今日は賭けに出てミディアムタイヤを使いました。序盤は限界でプッシュせず、タイヤをマネージメントしました。それにしても、なぜ(マーベリック)ビニャーレスがあれほどアグレッシブだったのかが分かりません。彼がシケインで不思議な動きをしたために、トップグループと離れてしまいました。その後は自分のリズムをつかみました。でも、残り6~7周でタイヤが終わってしまいました。それでも、正しいタイヤ選択だったと思います。今日は、多くの人がルイスのサポートにきていました。この表彰台を彼と彼の家族に捧げたいです。」

▽カル・クラッチロー(MotoGP 6位)

「今日は厳しい戦いになり、サバイバルレースとなりましたが、最終的に6位でフィニッシュできました。今日はマシンのスピードに苦しみましたが、リアタイヤがよかったので、ずいぶん助けられました。序盤の10周でいかにポジションを上げるかがとても重要なことですが、今日は(アンドレア)ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)をなかなか抜けず、大きくタイムをロスしました。彼を抜いてからは、単独走行となりましたが、前にポル・エスパルガロ(ヤマハ)がいて追いかけました。しかし、届きませんでした。トップとのタイム差は大きく、満足できませんが、6位でフィニッシュできたことはよかったと思います。」

▽ジャック・ミラー(MotoGP 10位)

「今日はいいバトルができました。そして、久しぶりにポイントを獲得できてとても満足しています。今大会は、気温が上がるとタイヤの消耗が早かったので、タイヤをセーブする作戦でした。それがうまくいったし、多くの可能性を感じられました。第4戦スペインGPでも同じ作戦でしたが、今日はヘレスのときよりもプッシュできたし、リアタイヤのパフォーマンスもしっかり引き出せたと思います。MotoGPに参戦するようになって初めてのトップ10フィニッシュとなり、大きな自信になりました。初めてのトップ10フィニッシュを友人のルイス・サロムに捧げたいです。」

▽ティト・ラバト(MotoGP 14位)

「ホームグランプリとなったカタルニアGPで、ポイント圏内でフィニッシュできてとてもうれしいです。イタリアGPで鎖骨を骨折して、まだ2週間しか経っていないですし、この日のためにサポートしてくれたすべての人に感謝したいです。今日はスタートに失敗しましたが、その遅れをリカバリーできました。さらに、何人かをパスでき、とても満足しています。今大会は、ルイス・サロムの事故があり、とても悲しく、つらいレースになりました。とにかく、彼のためにもいいレースをしようとがんばりました。次のアッセンには、完全な体調で出場できるよう、回復に努めます。」

【リザルト】

(1)#46 V.ロッシ (ヤマハ)

(2)#93 M.マルケス (ホンダ)

(3)#26 D.ペドロサ (ホンダ)

(4)#25 M.ビニャーレス (スズキ)

(5)#44 P.エスパルガロ (ヤマハ)

(6)#35 C.クラッチロー (ホンダ)

(7)#4 A.ドヴィツィオーゾ (ドゥカティ)

(8)#19 A.バウティスタ (アプリリア)

(9)#9 D.ペトルッチ (ドゥカティ)

(10)#43 J.ミラー (ホンダ)

(11)#8 H.バルベラ (ドゥカティ)

(12)#6 S.ブラドル (アプリリア)

(13)#50 E.ラバティ (ドゥカティ)

(14)#53 T.ラバト(ホンダ)

(15)#51 M.ピロ(ドゥカティ)

(16)#45 S.レディング (ドゥカティ)

(17)#68 Y.ヘルナンデス (ドゥカティ)

(-)#41 A.エスパルガロ (スズキ)

(-)#99 J.ロレンソ (ヤマハ)

(-)#29 A.イアンノーネ (ドゥカティ)

(-)#38 B.スミス (ヤマハ)

【MotoGP ポイントスタンディング】上位10名

(1)#93 M.マルケス (ホンダ)

(2)#99 J.ロレンソ (ヤマハ)

(3)#46 V.ロッシ (ヤマハ)

(4)#26 D.ペドロサ (ホンダ)

(5)#25 M.ビニャーレス (スズキ)

(6)#44 P.エスパルガロ (ヤマハ)

(7)#41 A.エスパルガロ (スズキ)

(8)#8 H.バルベラ (ドゥカティ)

(9)#4 A.ドヴィツィオーゾ (ドゥカティ)

(10)#29 A.イアンノーネ (ドゥカティ)

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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