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業界ニュース・自動車ニュース 2008/12/5 17:15

【F1】ホンダF1撤退記者会見内容

ホンダF1撤退記者会見内容

ホンダは、本社で緊急記者会見を開き、2008年をもってF1(フォーミュラワン世界選手権)レース活動から撤退することを発表した。サブプライム問題に端を発した金融危機、実態経済の急速な後退・市場環境の悪化により、F1活動の撤退を余儀なくされた。

福井威夫社長は会見で、「F1で目標としていた成果が出せない状況での撤退は私としても大変悔しい。また、ファンの皆様には大変申し訳ないと思っています。来年に向けチームに加入して頂いた優秀なエンジニアリング、契約ドライバーにも申し訳ないと思っています。」と語った。

大島祐志常務はチームスタッフやドライバーの契約に関して、「今回の件はお伝えしました。契約を交わしていたジェンソン・バトンとは、契約解消の手続きを行って参ります。チームスタッフはこれから検討してゆきます。」答えた。

F1撤退決定の日時について聞かれた福井社長は、「会社として最終的に意思決定したのは、昨日(12月4日)です。決定後、速やかに関係者に連絡を致しました。」

また、「将来F1に戻ってくる予定はありますか?」の問いには、「将来のことは今申し上げられることではありません。今回は完全撤退であり、将来のことは白紙です。」と答えた。

さらに福井社長は、「それだけ自動車産業を取り巻く今の環境が非常に厳しいものであると理解して欲しい。単にこれは経済危機、サブプライムローンを含めた金融危機による影響のみでなく、自動車産業自体が新しい時代に入ってきたと理解している。経済危機を切り抜けるのみでなく、これからは新しい時代に適応した商品を開発することが重要と認識している。」と、今回のF1完全撤退に関しての理由を述べている。

なお、MOTO GPやインディカーなど他のレース活動については活動を継続し、来年鈴鹿サーキットで開かれるF1グランプリも予定通り開催するとのこと。

以下は、ホンダの正式なプレス内容。

- F1レース活動について -

私どもHondaは、このたび、2008年をもってF1レース活動から撤退することを決定いたしました。

サブプライム問題に端を発した金融危機と、それらに伴う信用危機、各国に広がった実体経済の急速な後退により、Hondaを取り巻くビジネス環境は急速に悪化してきています。当面の世界経済は不透明さを増すばかりであり、回復にはしばらく時間がかかることが予想されます。

Hondaはこの急激かつ大幅な市場環境の悪化に対し、迅速かつフレキシブルに対応をしてきましたが、将来への投資も含め、さらに経営資源の効率的な再配分が必要との認識から、F1活動からの撤退を決定いたしました。今後のHonda Racing F1 Team、英国でエンジンの供給を行ってきたHonda Racing Development Ltd.については、チーム売却の可能性も含め従業員と協議にはいります。

Hondaは第3期のF1活動として、2000年よりB・A・Rとの共同開発という新しい形での参戦をいたしました。その後のF1を取り巻く環境変化により2006年よりHondaが100%出資するチームとしての運営に移行しました。最高峰のレースへの挑戦は、思いのほか厳しい道のりでしたが、多くの応援を頂き、2006年に貴重な1勝をあげることができました。頂いたご声援に十分お応えすることなく撤退の決定をすることは大変困難をともなう決断でした。

今後は、この激動の時代を生き抜き、レースで培われたチャレンジング・スピリットをもって、様々な新たな課題に引き続き挑戦し続けてまいります。

これまで、ご声援をくださった多くのファンの皆様、そして活動を支えてくださったF1界の皆様に対し、心よりお礼申し上げます。

ありがとうございました。

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