autoc-one.jp 記事・レポート 自動車ニュース 【Super GT Round.9】XANAVI NISMO GT-R本山組がタイトル獲得

自動車ニュース 2008/11/9 19:22

【Super GT Round.9】XANAVI NISMO GT-R本山組がタイトル獲得



2008 AUTOBACS SUPER GT第9戦「FUJI GT 300km RACE」の決勝レースが、11月9日、富士スピードウェイで行われた。GT500クラスはNo.12 カルソニックIMPUL GT-R(松田次生/セバスチャン・フィリップ組)が今季2勝目。GT300クラスはNo.26 ユンケルパワータイサンポルシェ(谷口信輝/ドミニク・ファーンバッハー組)が、予選2位から今季初優勝を果たした。

■GT500

グリッドに着く直前、小雨がぱらつき始め、多くのチームがグリッド上で小雨用の浅みぞレインタイヤに交換。No.12 カルソニックIMPUL GT-R(松田次生)、No.39 DENSO DUNLOP SARD SC430(アンドレ・クート)の2台がスリックタイヤに賭ける。フォーメーションラップは通常1周だが、路面温度が極端に低く、タイヤのウォームアップに時間が掛かるとして2周行なわれた。

2周目にNo.22 MOTUL AUTECH GT-R(ミハエル・クルム)がピットイン。路面が乾き始めたため、スリックタイヤに交換。その後、他のチームも続々とピットイン。これで順位はめまぐるしく変わり、No.12松田、No.39クートの2台がトップ2に浮上してくる。

大きく離れた3番手にはタイヤ交換作業が抜群に早かったNo.23 XANAVI NISMO GT-R(ブノワ・トレルイエ)。ハンデの厳しい同車はペースが上がらず、チームは23周目にトレルイエを呼び戻し、タイヤ交換と燃料補給、本山哲への交代を終えて送り出す。また、この時点で2番手にいたNo.39クートも27周目にピットインし、高木虎之介に交代。だが、この頃から再び雨が降り始め、スリックではラップタイムの維持が難しい状況に。高木は、タイヤが温まるまではGT300の車両にも抜かれるほどゆっくりしたペースでしか走れなかった。

これを見たNo.38 ZENT CERUMO SC430(リチャード・ライアン>立川祐路)、No.36 PETRONAS TOM'S SC430(アンドレ・ロッテラー>脇阪寿一)らは、ルーティンのピットワークと同時に浅みぞレインへの交換を行なう。ピット作業を終えたばかりのNo.23本山も再度ピットインし直し、レインへの交換という安全策を取る。トップNo.12松田はレースちょうど半ばの33周目にピットイン。セバスチャン・フィリップへの交代と、やはりレインタイヤへの交換を行なう。これでトップはNo.12フィリップ、2番手はNo.35 宝山KRAFT SC430(片岡龍也>ピーター・ダンブレック)だが、その差は40秒以上開いていた。

3番手はNo.1伊沢拓也だったが、ペースを維持できない。また、No.18 TAKATA童夢NSX(小暮卓史>道上龍)、No.17 REAL NSX(金石年弘>金石勝智)もタイヤが合わずに同様に極端なスローペース。No.35ダンブレックは48周目のヘアピンでミスし、No.38立川とNo.6伊藤の先行を許す。これで2位に上がったNo.38立川は、この時点でNo.23本山がポイント圏外だったため、優勝すれば大逆転でタイトルを奪取できる。No.38立川はあきらめずプッシュするが、その差が16秒ほどになったところでフィニッシュ。No.38立川は、あと一歩で優勝に届かなかった。

優勝はNo.12 カルソニックIMPUL GT-R(松田次生/セバスチャン・フィリップ)。第6戦Pokka 1000kmにつづき今季2勝目、GT-Rとしては年間7勝目となり、車種別の年間最多勝記録を更新した。

2位はNo.38 ZENT CERUMO SC430(立川祐路/リチャード・ライアン)。3位にはNo.6 ENEOS SC430(伊藤大輔/ビヨン・ビルドハイム)が入った。伊藤は、ケガからの復帰初戦を表彰台で飾ることになった。

その後方では、No.23本山がペースの上がらないNo.1伊沢をパスし9位に。これで本山哲/ブノワ・トレルイエがドライバーズチャンピオンに輝いた。

チームタイトルは、今回7位に入ったNo.36のPETRONAS TOYOTA TEAM TOM'Sが獲得した。

■GT300

オープニングラップでタイトル候補のNo.46 MOLAレオパレスZ(星野一樹)がスピンする波乱。これで入賞圏外に下がってしまう。一方、3番手スタートのNo.19 ウェッズスポーツIS350(織戸学)と、6番手スタートのNo.26 ユンケルパワータイサンポルシェ(谷口信輝)はそろってポジションを上げる。スタート時、ライバルがレインタイヤを選択していたのに対し、この2台はスリック。路面が乾き出したためタイヤ交換のピットインを余儀なくされたライバルを出し抜いて、この2台がトップ2に浮上していった。

スピンでポジションを落としたNo.46星野は徐々にポジションを回復するが、18周目、ダンロップコーナーでNo.46星野とNo.33 HANKOOK PORSCHE(影山正美)が絡んでストップ。そこへNo.43新田が差し掛かり、No.33に接触してしまう。No.46とNo.43はすぐに再スタートを切ることができたが、No.33はダメージが大きく、いったんは動き出したもののコースサイドにマシンを止めざるを得なかった。

25周を過ぎ、次々とルーティンのピットイン。また、この時点では再び雨が落ち始めたため、ほとんどのチームがレインタイヤに履き替えた。上位陣のピット作業がほぼ終わった時点で、No.26ドミニク・ファーンバッハーがトップを確保。2位には、やはりスリックでのスタートを選択していたNo.62 WILLCOM ADVAN VEMAC 408R(黒澤治樹>柴原眞介)、3位にはNo.19阿部翼がつけていた。

だが、その後方から追い上げてきたのがNo.77 クスコDUNLOPスバルインプレッサ(カルロ・バンダム>山野哲也)だった。強まる雨の中、AWDのインプレッサのペースは完全に他を上回っており、No.19阿部、No.31 DOUBLEHEAD avex apr MR-S(坂本雄也>峰尾恭輔)らをパスして、ついに3位に上がってくる。

トップ3にはこれ以上変動はなく、No.26 ユンケルパワータイサンポルシェ(谷口信輝/ドミニク・ファーンバッハー)が今季初優勝を遂げた。2位はNo.62 WILLCOM ADVAN VEMAC 408R(柴原眞介/黒澤治樹)。開幕戦で柴原が負傷するなど流れの悪かった今季だが、最終戦を表彰台で締めくくることができた。3位はNo.77クスコDUNLOPスバルインプレッサ(山野哲也/カルロ・バンダム)。気まぐれな天候を味方に表彰台を得た。

一方、タイトル争いは最後にもつれた。序盤のスピンでいったんは遅れたNo.46 MOLAレオパレスZ(星野>安田裕信)は、フィニッシュ1周前には7位になっていた。このままフィニッシュすると、9位につけていたNo.43 ARTA Garaiya(新田>高木真一)と同ポイントながら優勝回数の差でNo.43新田/高木組がドライバーズチャンピオン。だが、この時点で6位にいたNo.81 ダイシンADVAN Z(青木孝行>藤井誠暢)が最終ラップで急激にスローダウンし、最終コーナーを立ち上がったところでNo.46が6位に上がった。No.81のスローダウンの原因は燃料系のトラブルだと思われるが、これによりNo.46星野/安田組がドライバーズタイトルを手に入れることになった。

だが、決勝終了後、GT300のレース結果にエントラントから抗議があったが、審査委員会がこれを却下。これを不服として控訴が提出されたため、今回のGT300のレース結果は暫定結果に留め置かれることになった。したがって、今回のレース結果およびGT300クラスのドライバー、チームの両タイトルは、控訴に対する裁定が下されるまで正式には確定しない。

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