スーパーGT選手権第5戦は、宮城県のスポーツランドSUGOで行われ、GT500クラスは、TAKATA童夢NSX(道上龍/小暮卓史組)がポール・トゥ・ウィン。そして、GT300クラスでは、ARTA Garaiya(新田守男/高木真一組)が、予選2番手から逆転優勝を果たした。
■GT500
オープニングラップの2コーナーで、8番手スタートのMOTUL AUTECH GT-R(ミハエル・クルム)がENEOS SC430(飯田章)と接触しコースアウト。ほどなく復帰はできたが、GT300クラスの隊列にまで飲み込まれ、ENEOS SC430(飯田章)はドライビングスルーのペナルティが与えられた。他の上位陣は予選順位どおりにオープニングラップを終え、序盤はTAKATA童夢NSX(小暮卓史)、REAL NSX(金石年弘)、(ラルフ・ファーマン)の順でNSX勢の1-2-3態勢となる。
だが、8周目にREAL NSX(金石年弘)が周回遅れのプロμマッハ号320R(玉中哲二)と接触。これで順位を落とした上に、ドライビングスルー・ペナルティの判定が下され、トップ争いから脱落してしまう。これでECLIPSE ADVAN SC430(土屋武士)が3番手に上がる。
その後、トップ2の順位は変わらないまま34周終わりでARTA NSXがルーティンのピットイン。後輪のみタイヤを替え、伊沢拓也に交代してコースに復帰する。次の周にはTAKATA童夢NSXもピットイン。やはり後輪のみの交換と道上龍への交代を終える。
その後、62周目で2台は、ポジションの奪い合いに。ARTA NSX(伊沢)が、挙動の乱れをわずかに制御しきれずコースアウト。タイヤバリアに激しくヒット。ノーズを大きく壊し、ピットには戻ったものの、そのままリタイアという結果となった。
その後は順位の変動はなく、TAKATA童夢NSX(道上龍/小暮卓史)が今季初勝利。シリーズランキングでもトップに立つことになった。また、NSX勢にとってもこれがシーズン初勝利となった。宝山KRAFT SC430(ピーター・ダンブレック/片岡龍也)が2位、No.38 ZENT CERUMO SC430(立川祐路/リチャード・ライアン)が3位となった。
■GT300
GT300クラスは、オープニングラップで、予選2番手だったARTA Garaiya(新田守男)がクラスポールのウェッズスポーツIS350(織戸学)をパス。だが、ARTA Garaiyaはその後ペースが上がらなくなり、8周目でトップを明け渡してしまう。その後も入れ替わりが激しい展開となったが、全車のピット作業が終わったときには、ARTA Garaiyaがトップに返り咲き、プリヴェKENZOアセット・紫電が2番手となる。
その後、順位の変動なくARTA Garaiya(新田守男/高木真一)がフィニッシュ。第2戦岡山以来の今季2勝目を挙げた。2位はダイシンADVAN Z(青木孝行/藤井誠暢)。3番目にフィニッシュラインを越えたのはプリヴェKENZOアセット・紫電だったが、JIMCENTER ADVAN F430との接触について、競技結果に35秒加算のペナルティ。このため、DOUBLEHEAD avex apr MR-S(峰尾恭輔/坂本雄也)が3位となった。
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