フォルクスワーゲンは、ドイツ連邦政府が主導権を握る「Flottenversuch Elektro- mobilitaet(フリート試験走行:エレクトロモビリティ)」のキックオフイベントとして、次世代プラグインハイブリッドのゴルフ「TwinDrive」を発表し、試験走行を行なう。
近い将来の自動車によるモビリティを先取りしている「TwinDrive」は、電気モードで約50kmもの距離を走行できるため、従来のハイブリッドと逆で、電気駆動を主な走行モードに、内燃機関による駆動力供給を副走行モードとして考えている。コンセントから得る電気を再生可能な資源(風力・水・太陽エネルギー)から賄い、最新の電池技術を使って貯蔵する。
こういったパワートレインを生産モデルに搭載可能とするために、長い寿命の電池と高いコスト効率がキーになるが、ドイツ連邦環境省は、自動車メーカーであるフォルクスワーゲンが7つのパートナー企業・機関と推進している本プロジェクトを「Klimaschutzinitiative(気候保全イニシアチブ)」の一環として助成している。
ドイツの典型的な通勤ルートであるベルリン郊外のポツダムから町の中心部であるベルリン ミッテまで、「TwinDrive」は100kmあたり8kWhの電力量と2.5リッターの燃料消費で走行でき、また最大130kWの出力を実現しており、走る楽しみも十分以上に確保している。
フォルクスワーゲンは、今回の「Flottenversuch Elektromobilitaet」というプロジェクトで指導的な役割を果たし、これから最大20台の試験車両を投入する予定としている。
また、フォルクスワーゲンは、現在ドイツ及び外国の企業と協力し、リチウム・イオン電池を2010年から生産モデルに搭載できるように研究開発を推進している。今回「Flottenversuch Elektromobilitaet」というプロジェクトに参加することにより、駆動システムの長期的な電気化に関する研究開発プログラムをこれまでより拡大していく方針としている。
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