ホンダは、新型燃料電池車「FCXクラリティ」の生産を開始し、第1号車(米国仕様)をラインオフした。また、このラインオフに合わせて、生産工程の一部を公開した。
「FCXクラリティ」は栃木県のHonda四輪新機種センターで生産される。燃料電池車専用の組み立てラインを新設し、燃料電池車特有の工程である燃料電池スタックや水素タンクの車載などを行う。また、燃料電池スタックはホンダエンジニアリング株式会社で生産される。特に、高い精度の品質が求められるセルの製造工程では、専用設備による機械化を進め、1台当たりの燃料電池スタックに数百枚必要なセルの量産を可能とした。このような取り組みにより、将来の普及に向けて、生産面においても着実に進化している。
「FCXクラリティ」は、燃料電池車専用として設計され、ホンダ独創の燃料電池スタック「V Flow FCスタック」技術を核に、燃料電池車だからこそできるデザイン、パッケージ、そして異次元のドライブフィールを実現。究極のクリーン性能だけでなく、クルマとしての新しい価値と魅力を提案している。米国では7月より、日本では今秋にリース販売を開始する計画。日米合わせた販売計画台数は、年間数十台、3年間で200台程度を予定。また、7月7日から開催される北海道洞爺湖サミットの「環境ショーケース」に、環境先進技術の一環として出展する予定となっている。
また、「FCXクラリティ」の米国における最初の個人顧客を発表した。
映画プロデューサーのロン・イェクサ(Ron Yerxa)さんは、7月に最初のクルマを納車される予定。また、女優で作家のジェイミー・リー・カーティス(Jamie Lee Curtis)さんと映画監督のクリストファー・ゲスト(Christopher Guest)さん夫妻、会社経営者で自動車収集家のジム・ソロモン(Jim Salomon)さん、女優のローラ・ハリス(Laura Harris)さん、そして2005年に世界で初めて燃料電池車の個人顧客となったジョン・スパリーノ(Jon Spallino)さんへの納車をする予定。
この5組のお客様は、環境保全への意識が高く、FCXクラリティに強い関心を持ち、自ら問い合わせてきた方々の中から、水素ステーションへのアクセスのしやすさなどを考慮して選定。販売やサービスは、FCXクラリティ販売ディーラーに指定された、南カリフォルニアの3店のホンダディーラーで対応する。
<お客様について>
ロン・イェクサさんは、映画プロデューサーで、サンタモニカ市に家族と在住。長年の自動車愛好家であり環境保護支持者でもある。
女優で児童書作家のジェイミー・リー・カーティスさんは、夫で映画監督であるクリストファー・ゲストさんと、家族でサンタモニカ市に住んでいる。
ジム・ソロモンさんは、会社経営者であると同時に自動車愛好家で、ニューポート・ビーチ市で、自ら設計した環境に配慮した家に家族と住んでいる。
ローラ・ハリスさんは、女優であり、環境保護支持者でもある。ロスアンゼルス市シルバーレイクに住み、主にバーバンク市で水素充填を行う予定。
ジョン・スパリーノさんは、カリフォルニア州を拠点とした建設会社の共同経営者であり、家族でレドンド・ビーチ市に住む。2005年に燃料電池車「FCX」の世界初の個人ユーザーとなった。
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