三菱自動車は、5月21日から23日にパシフィコ横浜で開催される「人とくるまのテクノロジー展2008」において、PTT繊維フロアマットや、S-AWC(Super All Wheel Control)、i MiEV(アイ ミーブ)などを紹介する。
(1) PTT繊維フロアマット
三菱自動車は、地球温暖化や石油資源枯渇への対策を目的に、自動車の内装部品等に広く使用されている石油由来樹脂の代替策として、同社独自の植物由来樹脂技術「グリーンプラスチック」の開発を推進しており、既に「PLA繊維フロアマット」や『i MiEV』実証走行試験車に採用した「竹繊維PBS内装部品」として実用化している。
今回は、グリーンプラスチック第3弾となる、PTT(ポリトリメチレンテレフタレート)繊維を用いたフロアマットの試作品を展示する。(本年秋、軽乗用車向けに製品化予定)
この「PTT繊維フロアマット」は、植物由来の原料から発酵法により製造される1,3-プロパンジオールと、石油由来のテレフタル酸からなるPTT繊維を表面のパイル部に用いており、ライフサイクル全体(原料採取から廃棄まで)での二酸化炭素(CO2)排出量を試算した結果、従来品のパイル部(ナイロン繊維)と比較して、約51%の削減を達成した。
(2) 車両運動統合制御システム「S-AWC」 【第58回自動車技術会賞「技術開発賞」受賞】
ランサーエボリューションX に搭載した車両運動統合制御システム「S-AWC(Super All Wheel Control)」は、4輪の駆動力・制動力を最適にコントロールして「意のままの操縦性」と「卓越した安定性」を実現し、誰もが安心してスポーティドライビングを楽しむことを目指した。
今回は、S-AWCの主要構成要素であるACD(Active Center Differential)およびAYC(Active Yaw Control)のカットモデルを展示し、その内部構造を実際に確認することができるとともに、映像やパネルを用いてS-AWCを解説する。
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