【WEC第2戦】アウディ、スパ・フランコルシャンで今季初優勝!
【アウディレースレポート】
『FIA世界耐久選手権(WEC)第2戦スパ・フランコルシャン6時間レース』が5月7日、ベルギーで行われ、アウディが今季初勝利を果たした。
決勝レースは外気温が25度以上に達するなか、ワークスチームからエントリーしたハイブリッドカー全6台のうち、完走はわずか2台だけだった。優勝した#8号車「Audi R18」を駆るルーカス・ディ・グラッシ選手/ ロイック・デュバル選手/ オリバー・ジャービス選手は、2位以下に2ラップの大差を付けてゴールし、Audi R18の優秀さを証明する形となった。
6時間におよぶレースには様々なドラマがあり、3ワークスチームのいずれもが、一度は大きなアドバンテージを持ってトップ走行する場面が見られたものの、上昇を続けた気温と激しいレース展開のため多くのマシンはリタイヤした。しかしVW AG取締役会会長、マティアス・ミュラー氏と、アウディ AGの技術開発担当取締役のシュテファン・クニルシュ氏が見守るなか、アウディスポーツ チームヨーストのメンバーは最高の活躍を見せた。
8号車のAudi R18は、ルーカス・ディ・グラッシ選手がスタートを切り、その後ロイック・デュバル選手、オリバー・ジャービス選手へと引き継がれた。幾度ものイエローコーション、数多くのペナルティストップ、アクシデントやマシントラブルが見られた6時間のレースが終了した時、彼ら3人は、トリオを組んで初めての優勝を手にした。今回の優勝は、ディ・グラッシ選手にとってはアウディドライバーとなってから初めてのもので、ジャービス選手にとっては2回目、そしてデュバル選手は4回目となった。
アウディモータースポーツ代表のウォルフガング・ウルリッヒ氏は「今日のレースでは、ドライバー、チーム、そしてマシンのすべてに完璧な耐久性が求められていました。そしてルーカス、ロイック、オリバーが、トリオを組んでから初めての優勝を獲得出来たことを心から祝福します。今日の彼らは、非の打ち所がない、完璧なパフォーマンスを見せてくれました」とコメントしている。今回の優勝は、アウディにとって2000年シーズン以来、通算106回目のLMPクラス優勝となった。
次回のWEC関連イベントは、6月5日に行われるル・マン24時間レースの公開テスト。6月18-19日開催の、アウディが通算18回目の参戦となるル・マン24時間レース本番に向けて、アウディスポーツメンバーは一丸となって入念な準備を整えている。
LMP1クラス 決勝リザルト
(1)#8 アウディR18(L.ディ・グラッシ/L.デュバル/O.ジャービス)
(2)#2 ポルシェ919ハイブリッド(R.デュマ/N.ジャニ/M.リーブ)
(3)#13 レベリオンR-One・AER(M.トゥシャー/A.インペラトーリ/D.カライハマー)
(4)#12 レベリオンR-One・AER(N.プロスト/N.ピケJr./N.ハイドフェルド)
(5)#7 アウディR18(M.ファスラー/A.ロッテラー/B.トレルイエ)
(6)#4 CLM P1/01・AER(S.トルーマー/O.ウェッブ/J.ロシター)
(7)#5 トヨタTS050ハイブリッド(A.デイビッドソン/S.ブエミ/中嶋一貴)
(8)#1 ポルシェ919ハイブリッド(T.ベルンハルト/M.ウエーバー/B.ハートレー)
(RT)#6 トヨタTS050ハイブリッド(S.サラザン/M.コンウェイ/小林可夢偉)
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