2008/3/12 18:00
シボレー、英ヴァージン航空がシボレー燃料電池自動車をVIP専用送迎車として利用
ヴァージン・アトランティック航空は、ロサンゼルス国際空港を利用するアッパークラスの顧客を対象とした無料送迎サービスとして、シボレーの燃料電池自動車、エクイノックスを使用すると発表した。
世界最大規模の燃料電池車の市場テストである「プロジェクト・ドライブウェイ」は、米国をはじめ世界の主要都市に水素燃料で駆動するゼロ・エミッションの電気自動車を100台以上配備し、走行させている。ヴァージン航空も同プロジェクトのパートナーとして2年半に渡り参加している。
ヴァージン航空は3月下旬から、同社の無料送迎サービスとして、ロサンゼルス空港から同地域内の目的地までの区間、および空港への送迎用として、ゼロ・エミッションの燃料電池自動車、シボレー・エクイノックスを3台走行させる。こうしたヴァージン航空とシボレーとのコラボレーションは、ニューヨークで同様のサービスを展開することを見据えた、両社の今後の活動の第一歩となるもので、環境に優しい技術やサステナビリティ向上に対する意識の構築にも役立つと期待を寄せている。
これらの試みによりヴァージン航空は、グループが掲げる環境戦略の要である、地上における二酸化炭素の排出量削減を実現することになる。
GMの第4世代燃料電池自動車であるエクイノックスは、フル機能を搭載したクロスオーバー車である。3ヶ月に及ぶプロジェクト・ドライブウェイの実施期間中、ロサンゼルス郊外、ニューヨークシティ、ワシントンD.Cに100台を超えるエクイノックスをモニター用として一般消費者に提供。車両に加えて、電気を生成するために必要な水素燃料をモニターに無償で提供する代わりに、GM側は今後の開発に貴重なフィードバックが入手できるという仕組みだ。プロジェクト・ドライブウェイ車両は、今後ドイツやアジアなどの諸外国にも配備される予定である。