2008/3/10 19:09
【F1】2008 Honda F1 記者会見 -Honda Racing F1 Team-
ホンダは10日、東京・六本木のグランドハイアット東京で、「2008 Honda F1 記者会見」を行い、2008年も引き続き「Honda Racing F1 Team」として、F1世界選手権に参戦する計画を発表した。また、テク二カルパートナーとして、「SUPER AGURI F1 TEAM」にもエンジン等を供給していく構えを見せた。
さらに、2008年のF1エンジンについて、2.4L V型8気筒自然吸気の「Honda RA808Eエンジン」を報道陣に披露した。2008年のレギュレーション変更による共通ECU導入と、トラクションコントロール廃止に伴うエンジンの最適化、さらに出力および、フラットなトルク特性によるドライビリティーを向上させたエンジンである。
会見ではF1 Teamからは、チームプリンシパルのロス・ブラウン氏をはじめ、チームCEOのニック・フライ氏、そしてドライバーのジェンソン・バトン選手と、ルーベンス・バリチェロ選手らが顔を揃え、メルボルンを皮切りに展開される2008年の全体への意気込みを述べた。
ロス・ブラウン氏は「テク二カルの面で実施した、ローンチスペックの導入でダイナミックな走りを約束したい。また我々の新たなエアロダイナミクスボディの開発コンセプトは間違っておらず、むしろBMW、ルノー、レッドブルといった強敵に対しても、これらのテクノロジーをHonda栃木研究所と綿密な連携プレーで、レベルアップしたパフォーマンスを披露して行きたい」と述べた。一方、ジェンソン・バトン選手は、昨年の第8戦(仏GP)、第13戦(伊GP)でのポイント獲得をはじめ、第16戦の中国GPでは5位入賞を果たすなど、今後も楽しみな結果を残した。今シーズンに向けては、「今は、最高のチーム体制を維持できている。2008年は、もっとエキサイティングに、再び表彰台の頂点を目指したい。」と強い意気込みを述べた。また、ルーベンス・バリチェロ選手は、昨年通しての苦戦を強いられ、ランキングは20位となったものの、インタビューでは「気合は充分だが、メルボルンに行くまでは解らない。しかしどう戦えるか非常に楽しみだ。2008年は、僕達にとって有意義なシーズンになると思う。」と述べ、なんとしてもランキング上位への躍進を目指す意気込みを見せた。
今シーズンも激戦が予想されるが、Hondaの開幕からの“攻めのレース”に期待したい。