2008/2/29 20:45
フォルクスワーゲン、伝説のスポーツカー「シロッコ」のワールドプレミア
フォルクスワーゲンは、3月4日から開催されるジュネーブ モーターショーにおける展示車輌の内容を発表した。
フォルクスワーゲンは、期間中、7車種の世界初公開モデルを発表する。ショーのハイライトとしてセンターステージに上がるのは、新開発されてオールラウンドなスポーツカーとなって帰ってきた「シロッコ」。また、「ゴルフTDI ハイブリッド」もデビュー。このコンセプトカーは、100km走行するのに必要な燃料はわずか3.4L。さらに、天然ガス燃料車の技術革新を具現しているのが150PSを誇る「パサート ヴァリアント TSI エコフューエル」のワールドプレミアもある。また、燃料効率に極めて優れた「シャラン ブルーモーション」(燃料消費量6.2リッター/100km)や4輪駆動の「ゴルフ ヴァリアント 4モーション」も初展示され、フォルクスワーゲンによる4ドアクーペ「パサートCC」もヨーロッパ初公開となる。
■「シロッコ」
第一世代がデビューしたのは34年前のジュネーブ モーターショー。そして今回、この伝説的な2ドアモデルが復活となる。ルーフを延長したことにより、新型「シロッコ」は大人4名を乗せる余裕を持ち、毎日使えるスポーツカーとしての性格を備えている。「シロッコ」に採用されるのは、高トルクと低燃費を特徴とする3種類のTDIおよびTSIエンジンで、その出力は90kW/122PSから147kW/200PSに至る。この新しいスポーツカーは、「ダイナミック ドライブコントロール」を始めとする数々の革新的テクノロジーも搭載している。
■「ゴルフ TDI ハイブリッド」
先進のディーゼルエンジン、電気モーター、7速DSGトランスミッションの組み合わせによる高い省エネルギー性能を秘め、100km走行するために消費するディーゼル燃料はわずか3.4L。フル ハイブリッドカーとして設計された「ゴルフTDI ハイブリッド」は、パワフルで経済的なTDIエンジンだけを使用した走行および、TDIエンジンと電気モーターを併用したミックスモードでの走行の両方で卓越した性能を発揮する。また、完全にエンジンを停止して排出物質ゼロの電気モードで走行することも可能。フロントアクスルへのパワー伝達は7速DSGトランスミッションにより制御される。市街地走行時に車両が止まると、ターボディーゼルエンジンはオートマチック スタート/ストップ機構により自動的に停止する。
■「パサート ヴァリアント TSI エコフューエル」
天然ガス車の新時代を先取りするこのモデルは、ジュネーブで初公開。110kW/150PSのTSIエンジンを搭載する世界で初めて天然ガス用に設定された直噴ターボエンジンは、その高性能にも関わらず、100km走るのにわずか5.2kgの燃料しか必要としない。なお、「パサート」および「パサート ヴァリアントTSI エコフューエル」の欧州における市販開始は、年末が予定されている。