2007/4/26 22:09
日産、2006年度決算を発表・新型「エクストレイル」披露
日産自動車株式会社 取締役社長兼CEO カルロス・ゴーン氏 日産は、2006年度(2007年3月期)決算を発表した。
2006年度連結決算 決算には、これまで暦年ベースを採用していた会社の第5四半期(2007年1月〜3月)の実績を一過性の増益要因として織り込んでいる。第5四半期実績の追加による2006年度の連結売上高への影響は7676億円(65億6000万USドル、51億9000万ユーロ)となった。また、連結営業利益に対して214億円(1億8000万USドル、1億4000万ユーロ)の増益、連結当期純利益に対し116億円(1億USドル、8000万湯ユーロ)の増益となった。
2006年度のグローバル販売台数は、対前年度比2.4%減の348万3千台となった。米国の販売台数は、同4.0%減の103万5千台となった。日本の販売台数は同12.1%減の74万台となり、欧州の販売台数は同0.2%減の54万台となった。一般海外市場の販売台数は同5.1%増の116万8千台となった。
日産バリューアップの進捗状況 ・インフィニティをグローバル・ラグジュアリーブランドに
2006年には、インフィニティをロシアに展開した。今後、グローバル展開を加速し、2007年には中国とウクライナ、2008年には西欧全域に拡大していく。
・小型商用車(LCV)のプレゼンス強化
小型商用車のグローバル販売台数は日産バリューアップ開始以降57%伸び、2006年度には49万台に達した。さらに、8.0%を超える売上高営業利益率を達成した。
・リーディング・コンペティティブ・カントリー(LCC)からの調達拡大
中国、アセアン、メキシコ、東欧等を中心とする競争力のある国々(LCC)からのグローバル調達額は、2005年度には12%であったが、2006年度には15%に達した。
・地理的拡大
ブラジルや中国における事業への追加投資に加え、ロシアでは組立工場建設のための投資を行ってきた。また、インドではルノーと共にマヒンドラ・マヒンドラと提携し、3社共同で新工場を建設する。
2007年度の業績予想 カルロス・ゴーン氏は、「2007年度の業績は2006年度に比べれば回復する見込みですが、年間を通じて厳しい環境が続くでしょう。原材料価格の高騰、エネルギー費や金利の上昇、不安定な為替レートの変動に加え、インセンティブも高いレベルで推移し、苦境に陥るサプライヤーや自動車メーカーが増えるでしょう。
しかし、私どもは、会社を再生に導いた客観性、警戒心と危機感をもって現在の状況に対処しています。当社は問題を克服し、そこから学ぶことで競争力を磨きます。今後の日産にご期待ください。」と語った。
同日、日産自動車本社ギャラリーで、新型SUV「エクストレイル」が披露された。