2007/3/19 18:49
アウディ、アメリカン・ルマン・シリーズ(ALMS)を制する
アウディAG は、革新的なディーゼルエンジンを搭載するスポーツカーで2007年モータースポーツ・シーズンの幕開けを告げるレースに優勝、6月16〜17日に開催されるルマン24時間レースに向けて絶好のスタートを切ると同時に、米国の伝統的耐久レースであるセブリングにおいて8連覇を達成した。
アウディR10 TDI は昨年のデビュー以来、9 戦連続で優勝をマークし、無敗記録を更新し続けている。レギュレーションの改訂により、燃料タンク容量が10%も削減(2006年の90Lに対し81L)されたため、アウディR10 TDI はライバルより5ラップも早いタイミングでピットインする必要が生じた。全長3.7マイル(5.92km)のサーキットのトラックレコードを書き換えたのはアウディだったが、LMP2クラスに新規参入するアキュラ/ホンダのマシンは、150kgも軽い車重を活かして何度もトップに立ちったが、フランク・ビエラ/エマニュエル・ピロ/マルコ・ヴェルナー組は、残り2時間の時点でトップに立つと、そのままチェッカーを受けた。非常にエキサイティングでタフなレースを制したビエラはこれでセブリング4勝目となり、通算勝利数記録でトム・クリステンセンと肩を並べた。
2007年型アウディR10 TDIは、過酷さで知られるセブリングでも何らメカニカル上の問題なく、12時間のレースを完走した。なお、ビエラ/ピロ/ヴェルナーは、スタート後2時間の時点でパンクに見舞われ、2周をロスしていますが、彼らが予定外のピットストップを強いられたのはこのときだけ。また、2度のタイム・ペナルティとストップ&ゴー・ペナルティを受けている。改良されたエンジン、さらに小型化されたダウ・オートモーティブ製コンパクトディーゼル微粒子フィルター、改良型サスペンション、最新スペックのミシュラン・タイヤ、重量配分が最適化されたトランスミッションなど、パワートレーンやドライブトレーンに数々の改良が施されたR10 TDI は、ルマン24時間の前哨戦となるセブリングでも完璧なパフォーマンスを見せた。