2007/1/9 12:53
三菱、「新型ランサー」を北米国際自動車ショーに出品
三菱は、1月13日から米国デトロイトのコボ・センターで行われる北米国際自動車ショーで、北米向け新型『ランサー』、コンセプトカー『Prototype-X』(プロトタイプ-エックス)を世界初披露するとともに、米国の排出ガス規制「Tier2 Bin5」を視野においた、次世代ディーゼルエンジンを新型『ランサー』に搭載し、2010年の市販化を目指して開発していることを発表した。
今回、北米市場向けに開発することを発表した次世代ディーゼルエンジンは、同社が三菱重工業と共同開発している欧州輸出車向けディーゼルエンジンをベースに、窒素酸化物(NOx)規制では、ガソリン車と同等レベルが求められる米国の排出ガス規制「Tier2 Bin5」、および日本の「ポスト新長期」規制を視野においた、DPF+NOxトラップ触媒を搭載したものである。このエンジンの特長は、軽量アルミブロック、応答性に優れるピエゾ式インジェクターのコモンレールシステム、そしてタービン流量を可変にするVG(Variable Geometry)にコンプレッサー流量も可変にするVD(Variable Diffuser)を組み合わせ、広い流量レンジで最適な過給圧制御を実現したVG/VDターボチャージャーを採用することで、高出力、高効率化を図っている。
なお、三菱自動車は、デトロイトモーターショーで、北米向け新型『ランサー』、コンセプトカー『Prototype-X』(参考出品)を世界初披露したほか、2006年10月より北米市場で発売を始めた新型SUV(Sport Utility Vehicle)『アウトランダー』、本年11月に開催されたオフロードレースBaja(バハ)1000のStock Mini(ストックミニ)クラスで優勝したピックアップトラック『レイダー』などを出品した。