2006/12/1 21:50
フォード、ロサンゼルス・モーターショーで燃料電池駆動式エクスプローラーを出展
フォードは、2006年ロサンゼルス・モーターショーで燃料電池駆動式の新型フォード・エクスプローラーを出展する。同車は1回の水素補給で350マイルを走行可能で、燃料電池車としては過去最高の走行距離を実現し、水素燃料電池車の開発競争の水準を引き上げるものである。
フォードは、今回のLAショーにおいて、6人乗りの燃料電池駆動式エクスプローラーのほか、2008年モデルの新型フォード・エスケープ・ハイブリッド、PZEV(パーシャル・ゼロ・エミッション車)に準拠したフォード・フュージョンとフォード・フォーカス、そしてフォード・クリーン・ディーゼル・テクノロジーRを搭載した2008年モデルのフォードF-シリーズ・スーパー・デューティなどの環境技術を搭載した車を出展する。
燃料電池駆動式エクスプローラーは、フォードと米国エネルギー省の実証プログラムにより誕生した初めての車両である。ベースの量産モデルのエクスプローラーと同様、先進の電子制御AWDシステムを搭載している。また、量産モデルでは6速オートマチック・トランスミッションが置かれている車体中央に水素貯蔵タンクを配することで、従来よりも大型のタンクを置くことができ、その結果、1回の水素補給で350マイルを走行するという、燃料電池車としては過去最高の走行距離を実現している。この独自設計が、量産モデルのエクスプローラーと同等の6人乗車のシートアレンジと広々とした荷室スペースの確保も可能にした。
1年足らずで、燃料電池駆動式エクスプローラーの走行累計距離は17,000マイルを突破し、その中には24時間連続走行で1,556マイルという、燃料電池車としては過去最長記録も含まれている。この新記録は、ミシガン州ディアボーンにある新設のディアボーン開発センターの実験施設で、フォードのエンジニアたちによって確立されたもの。さらに、フォードは、来年1月に開催される2007年北米国際自動車ショーで、これら実証車両の第二弾モデルを公開する予定としている。