2006/9/11 09:33
【F1 第15戦】スーパーアグリ、佐藤琢磨SA06で初完走
イタリアGP決勝レースで、SUPER AGURI F1 TEAMは、佐藤琢磨が16位完走。山本左近は、18周目リタイアだった。
■コメント
佐藤琢磨 (16位) 「僕たちにとっては難しいレースだった。グリッドにつくまでの間に油圧系の問題が発生してしまったので、その周回は捨ててピットに戻り、Tカーでピットレーンからスタートしなければならなかった。1ストップ戦略の分の燃料を搭載していて、最初は問題もなさそうだったので、前のグループに追いついてオーバーテイクすることだけを考えていた。いいペースだったし、マシンも強力なパッケージになっているように感じた。ミッドランドとの距離をしだいに縮めることができたのには勇気づけられた。しかし、20周目を過ぎた頃からシャシー関連の問題に苦しめられることになってしまった。僕のラップタイムを見れば、その直後に2秒ほどペースが落ちているのがわかるだろう。コースから外れないように全力を尽くして、ピットに戻ってタイヤ交換をしたが、シリアスなトラブルに違いないと感じていた。レース終了後に確認したら、フロアがデラミネーションを起こしていた。そのせいでダウンフォースを失っていたのだと思う。今回もSA06の完全なポテンシャルを発揮できなかったのは残念だったが、チームの誰もが全力を尽くしたと思うし、もちろん、この問題も解決しなければならない。この2週間にシルバーストーンのテストに行くが、シーズン最後の3レースのためにも非常に重要なテストとなるので、そこでマシンの改善に努めたいと思う」
山本左近 (リタイア) 「スタートもよかったし、ペースもよかった。スタートしてから数周後にマシンに問題があることがわかったが、かなりすばやく修正することができた。しかし、最終的には油圧系の問題が生じて、レースをリタイアしなければならず、とても残念だった。この後のシルバーストーンのテストでは、次の中国と日本のレースのためにマシンを進歩させたい」
鈴木亜久里 SUPER AGURI F1 TEAM チーム代表 「今日は琢磨にとってはタフなレースとなったが、よく最後まで走り抜いてくれたと思う。左近は油圧系の問題に苦しんだが、また完走させられなかったことを申し訳なく思っている。次のシルバーストーンのテストでSA06に生じている問題の解決に全力を尽くし、最後の遠征レース、特に2度目のホームレースとなる鈴鹿を楽しみにできるようにしたい」