2006/5/22 15:57
三菱、自動車技術展:人とくるまのテクノロジー展2006に出展
三菱は、5月24日〜26日にパシフィコ横浜で開催される「人とくるまのテクノロジー展2006」において、1月に発売した新コンセプト軽自動車『i(アイ)』に採用したユニークな「リヤ・ミッドシップレイアウト」のプラットフォームや、次世代型電気自動車「MIEV(ミーブ、Mitsubishi In-wheel motor Electric Vehicle)」に関する実車・部品・パネル展示など、同社の企業理念である「“走る歓び”と“確かな安心”の提供」や、同社が目指す「“環境の世紀”にふさわしいクルマづくり」に基づく数々の技術を紹介する。
■安全・安心への取り組み
新コンセプト軽自動車『i(アイ)』
エンジンを後輪車軸の前に配置する「リヤ・ミッドシップレイアウト」のユニークなプラットフォームを採用した『i(アイ)』は、軽自動車という限られたスペースの中で、ゆとりの室内空間を得ながら、フロント部に十分な衝撃吸収ゾーンを確保。さらに、車体の前後を貫く2本の大断面ストレートフレーム構造や、台形デッキクロスメンバーの採用など、全方位の衝突に対して安全性を高めた。
また、この「リヤ・ミッドシップレイアウト」は『i(アイ)』の独創的なスタイリングを生み出すとともに、ホイールベースの大幅な拡大や良好な前後重量配分によって、高次元の「走る」「曲がる」「止まる」を実現している。
三菱自動車ブースでは、ボディをカットした『i(アイ)』を展示し、「リヤ・ミッドシップレイアウト」のメカニズムを実際にご確認いただくことができる。また映像資料により、同車に採用した安全技術や、安心・快適のための技術を詳しく説明する。
■環境への取り組み
三菱が提案する「MIEV(ミーブ、Mitsubishi In-wheel motor Electric Vehicle)」
車輪のホイール部にモーターを内蔵した「インホイールモーター」と、エネルギー密度が高く寿命も長い「リチウムイオン電池」を核とした、次世代型電気自動車の開
発構想である。そのほか、アウターローター型インホイールモーターを4輪に採用した実験車両『ランサーエボリューションMIEV』を展示するとともに、同車に搭載した
アウターローター型インホイールモーターやリチウムイオン電池を展示。また映像を用いて「MIEV」をわかりやすく説明する。
■走行性能向上への取り組み
ダカールラリー
1983年に初めてダカールラリー(通称「パリダカ」)に挑戦し、『パジェロ』が市販車無改造クラスで優勝を果たした。その後の長年に渡る挑戦を経て、本年2006年大会では、史上初の6連覇、通算11回目の総合優勝を達成するに至った。過酷なモータースポーツで培われた技術は、市販車へフィードバックされ、安全かつワクワクするクルマにづくりに反映されている。
今回は、『パジェロエボリューション(2006ダカールラリー参戦同型車)』を、主催者による「レーシングマシンコーナー」に展示。一方、三菱自動車ブースでは、2006ダカールラリーの優勝トロフィーを展示するとともに、迫力あるラリー参戦映像を上映し、同社のモータースポーツへの取り組みを紹介する。