2006/3/19 23:39
【F1 第2戦】ホンダ、バトンが3位で今季初の表彰台を獲得
マレーシアGP決勝レースで、Honda Racing F1 Teamのジェンソン・バトンは3位表彰台を獲得。ルーベンス・バリチェロは、10位完走だった。
決勝当日は、朝から曇りがちの天候となった。午後3時の時点で、気温33℃。路面温度36℃。ところどころ青空がのぞいているが、レース中にスコールが来るという予報も出ている。
全22台が一斉にスタート。1周目に、K・ライコネン(マクラーレン)がコースアウトして姿を消してしまう。バトンは2番手をキープ。7番手のF・アロンソ(ルノー)が一気に4つ順位を上げ、ルノー2台に挟まれる形となった。
ほぼ4分の1の15周を終えて、上位陣は膠着状態。バトンは2番手のままで、首位G・フィジケラ(ルノー)との差は、約6秒。3番手アロンソを、約12秒引き離している。20番手スタートだったバリチェロは、先行するクルマを抜きあぐねて12番手。
折り返し点を過ぎた28周目。バトンは2番手。依然としてピットに入ってないバリチェロは、入賞圏内の8番手まで上がっていた。しかし31周目のピットインの際、ピットレーンでスピード違反を犯し、10秒間のストップ&ゴーのペナルティを科される。これで11番手まで後退。
バトンは、2回目のピットストップ前に、周回後れの車に前をふさがれ、ペースが落ちる。そして38周目に、バトンがピットインし、アロンソが前に出て、3番手に後退。終盤43周目に、2度目のピットインを行ったアロンソに対し、バトンは前に出ることができない。そのままチェッカーし、2戦連続上位入賞。そして今季初の表彰台を獲得した。バリチェロは10位完走だった。
■コメント ジェンソン・バトン(3位) 「表彰台に戻ってくることができて嬉しいよ。でも、思い描いていたのは最上段だったから、その点は少し残念だった。僕らはレースに勝ちたいと思っているし、今日はその力があることを証明したかった。でも、目標を達成するためにはまだまだやることがたくさんあるよ。それにしても今日は何度も遅いクルマに前をふさがれてしまった。特に2回目のピットストップの前のスコット・スピードには悩まされたよ。あれがなければ、ピットストップの後、アロンソの前でコースに復帰できたかもしれない。これから2週間あるし、バレルンガでのテストもあるから、その間に問題を解決して、次のメルボルンではさらに上を目指していきたいね」
ルーベンス・バリチェロ(10位) 「いろいろな出来事が起きた週末だった。少なくともポイントを取れそうなところまでいったので、ストップ&ゴーペナルティを科されてしまったのはとても残念だった。この2戦でたくさんのことを学んだから、次からはマシンのポテンシャルを引き出せるようになると信じている」