2006/2/3 21:49
ブリヂストン、電気自動車向け駆動システムを新開発
ブリヂストンは、電気自動車向けインホイール・モーターの駆動システム「ブリヂストン・ダイナミックダンパータイプ・インホイール・モーターシステム バージョンIII」を開発した。
当社は、このインホイール・モーターシステムを2003年9月に発表した。その後、2004年9月に小型化ならびに実用化へ向けた改良を施し、「バージョンII」を発表、これに別の角度から検討を加えて小さなタイヤサイズ向けに小型・軽量化の改良を施したのが「バージョンIII」である。
次世代の自動車として注目されている電気自動車には様々な駆動方式が研究されていますが、その一つがインホイール・モーター方式です。この方式のメリットは運動性能や車体設計自由度の向上ならびに居住スペースの拡大にありますが、一方、ばね下重量が重くなることによる乗り心地の悪化や、タイヤの接地性低下による走行安定性の悪化などのデメリットもある。
「ブリヂストン・ダイナミックダンパータイプ・インホイール・モーターシステム」は、このインホイール・モーター方式のメリットはそのままにして、これらのデメリットを改善したシステム。今回開発した「バージョンIII」は、これらの要素に加えて、モーターをアウターローター方式からインナーローター方式に変更し、また、その他の部品にも改良を加えることでシステム自体を「バージョンII」よりもさらに小型・軽量化している。