autoc-one.jp 記事・レポート 自動車ニュース e燃費アワード2015-2016発表、実燃費が最も良いクルマは「スズキ アルト」

自動車ニュース 2016/3/4 14:03

e燃費アワード2015-2016発表、実燃費が最も良いクルマは「スズキ アルト」

株式会社イードが運営するマイカー燃費管理サービス「e燃費(イーネンピ)」(http://e-nenpi.com/)は、1年間に集計した実用燃費データを集計し、ランキング形式にまとめた『e燃費アワード2015-2016』を発表した。

今回で10回目を迎える『e燃費アワード』は、イードが運営する燃費管理サービス『e燃費』ユーザーが投稿した給油量・走行距離から算出した燃費データを元に、実用燃費ランキングおよびカタログ燃費達成率ランキングを作成し、優れた数値を出した車種およびメーカーを表彰するもの。

今回は、「新型車部門」「ガソリン車部門」「ハイブリッド車部門」「軽自動車部門」「輸入車部門」「燃費達成率部門」「ディーゼル車部門」「総合部門」の計8部門の優秀車を発表する。

新型車部門 1位 ホンダ シャトル (ハイブリッド)

ホンダ シャトル(ハイブリッド)

2015年5月に発売されたホンダ「シャトル」が新型車部門の第1位となった。「フィット」をベースとする同車は、1.5リットルエンジンとモーター内蔵DCTのパワートレーンを組み合わせており、ベース車に迫る好燃費(「20.8km/L」)を記録した。

2位は、スズキ「アルト ターボRS」。64馬力の高性能ターボ車ながら、ロボタイズドMT「AGS」の高効率が光り、上位に食い込んだ。

3位は、クリーンディーゼルエンジン搭載の「CX-3」が登場。ボルボ「V40 D4」もランクインしており、去年この部門ではランクインがなかったクリーンディーゼル車が2台ランクインした。

新型車部門ランキング

新型車部門ランキング

ガソリン車部門 1位 スズキ スイフト

スズキ スイフト

HV車・軽自動車を除いたガソリンエンジン部門では、熱効率を向上させるデュアルインジェクションシステムを備える「デュアルジェットエンジン(DJE)」を搭載するスズキ「スイフト」が、より排気量の小さいエンジンを搭載する三菱「ミラージュ」やフォルクスワーゲン「up!」、トヨタ「iQ」を抑えて、17.6km/Lで1位に躍り出た。

「スイフト」は1.2L以上のガソリン車トップのカタログ燃費値(26.4km/L)を実現しているが、実燃費の面でもハイブリッドを除くガソリン登録車でトップの値となっている。

ガソリン部門はランクインしたすべての車両で実燃費16km/Lを上回っており、コンベンショナルな内燃エンジンもまだまだ進化を続けていることが分かる。

ガソリン車部門ランキング

ガソリン車部門ランキング

ハイブリッド車部門 1位 ホンダ グレイス

ホンダ グレイス(ハイブリッド)

新型車部門で1位となったホンダの「グレイス」が23.3km/Lを達成し、ハイブリッド部門でもトップに輝いた。カタログ燃費ではベースとなったホンダ「フィット」に若干ながら劣るが、e燃費ユーザーでは長距離移動の頻度が多く年齢層も比較的高いグレイスが実燃費を伸ばす結果となった。

ハイブリッド車部門で3年連続の第1位だったトヨタ「アクア」は22.2km/Lで2位になり、グレイスに王座を譲る形になった。

8位のスズキ「ワゴンR」までは実燃費20km/L以上で、非常に僅差の燃費争いとなっている。

2015年12月には4代目のプリウスも登場し、ハイブリッドカテゴリーの実燃費争いにますます注目が集まるだろう。

トヨタ、ホンダ以外では、トヨタのTHS-IIを導入したマツダの「アクセラハイブリッド」(19.5km/L)の健闘ぶりが光る。

ハイブリッド車部門ランキング

ハイブリッド車部門 1位 ホンダ グレイス

軽自動車部門 1位 スズキ アルト

スズキ アルト

スズキ「アルト」がランキング対象の全車種中トップとなる24.3km/Lで第1位になった。昨年、この部門で1位に輝いていたのは、スズキ「アルトエコ」。新型への期待が高まっていたが、見事に期待に応え、1位を引き継いだ。

大幅な軽量化と充電制御「エネチャージ」の採用などにより、徹底した燃費改善技術の投入により、カタログ燃費値は37.0km/Lまで向上。実燃費の面でも、アルトエコの23.2km/Lからさらに1km/L以上も伸ばしていることは特筆すべき点といえる。

2位・3位はそれぞれダイハツの「ミラ イース」、スズキ「ワゴンR」がランクイン。去年同様ダイハツとスズキの軽自動車燃費競争は熾烈な争いが続いている。

ホンダと三菱、日産勢の奮起が期待される。

軽自動車部門ランキング

軽自動車部門ランキング

輸入車部門 1位 フォルクスワーゲン up!(アップ!)

フォルクスワーゲン up!

輸入車部門は、フォルクスワーゲンの「up!」が16.8km/Lで去年に引き続き1位となった。

2位に躍進したのは2015年夏に投入されたクリーンディーゼル搭載のボルボ「V40 D4」。同車はデンソー製の高性能・超高圧インジェクター「i-ART」やアイシンAW製の高容量横置き8速ATといった日系サプライヤーのパーツを積極採用して、実用燃費とドライバビリティに優れたパワートレーンを搭載。優れた経済性で主力モデルに成長したBMW「3シリーズ」のクリーンディーゼル搭載車「320d」を凌ぐ好燃費を叩き出した。

「V40 D4」は、フィアット「500 ツインエア」と実燃費では並んでいるが、カタログ燃費達成率で「500」を上回ったため、2位となった。

今回のランキングは、輸入車カテゴリーにおいて、ガソリン小排気量・過給エンジンに代わり、クリーンディーゼルがエコカーの主役に躍り出た格好となった。

輸入車部門ランキング

輸入車部門ランキング

達成率部門 1位 シトロエン DS4

シトロエン DS4

燃費達成率部門はカタログ燃費が相対的に低い輸入車や長距離ドライブでの利用頻度が高い中・大型車に有利なランキングである。

今年もトップは12.0km/Lを記録したシトロエン「DS4」が2年連続受賞で、カタログ燃費達成率は106.2%という値になった。 今回はこのDS4が唯一の100%超えでランクインした。

2位以下は通常の燃費ランキングではあまり見かけることのない中・大型のSUVモデルが並ぶ結果に。

日産「ジューク」やトヨタ「ランドクルーザープラド」、三菱「パジェロ」など、走行抵抗や車重の面でカタログ燃費計測では不利になりやすいモデルが上位を占めている。

またディーゼル勢の健闘も目立った。

達成率部門ランキング

達成率部門ランキング

ディーゼル車部門 1位 マツダ デミオ

マツダ デミオ

去年より新設されたディーゼル車部門はマツダ「デミオ XD」が2年連続1位に輝いた。実燃費は昨年より0.2km/L伸びる19.4km/Lと、20km/Lの大台も目前にまで迫っている。

しかし去年と打って変わったのは輸入車が上位に食い込んでいる点だ。

3位にボルボ「V40 D4」(16.2km/L)、4位にBMW「3シリーズ (セダン ディーゼル)」(15.7km/L)と続き、D/Cセグメントの中核モデルにも続々とクリーンディーゼル搭載車が投入されており、このカテゴリーの燃費が全体として底上げされている。

マツダ勢の強さは2016年も引き続き継続すると思われますが、ディーゼルの売れ行き次第では、他メーカーの商品戦略にも大きな影響を与えることになりそうだ。

ディーゼル車部門ランキング

ディーゼル車部門ランキング

総合部門 1位 スズキ アルト

総合部門では、今回すでにガソリン部門、軽自動車部門で1位を達成している「アルト」(23.3km/L)が、2位のホンダ「グレイス」に1.0km/Lの大差をつけて3冠を達成した。

また、今回の総合ランキングはランキングした10台すべてが20km/Lを上回る実用燃費を達成している。

ただし、カタログ燃費達成率では1位のアルトで65.7%、他のモデルでも60%前後とカタログ燃費と実燃費の乖離に対しての問題はますますクローズアップされる可能性も否めない。

「軽自動車VSハイブリッド」の燃費争いにクリーンディーゼルが加わることになるのか、トランスミッションではDCTとCVTのどちらが日本の道路環境では有利に働くのか。

ガソリン価格は下落を続けているが、燃費規制は年々厳しさを増しており、実燃費をめぐる各メーカーの取り組みは冷めることはない。

総合部門ランキング

総合部門ランキング

ランキング集計

分析対象期間:2015年1月1日~2015年12月31日

分析対象給油投稿:85万2173回

対象車種数:1,509

■ランキング集計に当たっての基準

・集計に当たっては、現実的に考えれられない1トリップ走行距離・給油量・燃費などの数値は除外(故意による悪質投稿を防ぐため、これらの閾値は非公表)

・上記集計期間に新車購入が可能な車両(期間中に販売が終了した車両も含む)を対象とする

・商用車・4WD(ただし4WD専用車はOK)・MT車・現行車種と併売されている前型モデル、OEM車(例:スズキ アルトとマツダ キャロルなど)は除外

・グレードや外装が異なっていても、車両型式およびカタログ燃費値が同一のものは同一車種(例: プリウス=プリウス G’s、ムーヴ=ムーヴカスタムなど)として扱う

・同一車種で複数のグレードがランクインした場合、最も燃費データが良いものを採用 現行車種でもMC前のデータは採用可とする

・「e燃費(km/L)」が同値の場合は、カタログ燃費達成率(%)の高い方を上位とする

「e燃費」のランキング集計基準

「e燃費」が発表する車種別実燃費データは、全国の「e燃費」ユーザーの燃費データを型式ごとに集計したもの。しかしデータの中には、入力ミスなどによるイレギュラーな数値、非現実的な数値が混在しており、それらを除外するために、給油量、走行距離などに一定の基準を設け、それをクリアしたデータのみを集計している。

統計的に充分なデータを確保できた車種のみを発表しているので、ユーザー数が少ない車種や信頼区間(※1)の幅が大きすぎる車種については、ランキングの対象から外れている。

また「e燃費」における車種は、国土交通省登録の型式を基準とし、燃費に大きな影響を与えるトランスミッションの種類、過給器の有無、駆動方式で区別している。また、「e燃費」の車種別燃費データの信頼性を表すための指標として、それぞれの車種の信頼区間と標本分散(※2)の値を参考値として表示している。

※1信頼区間:「e燃費」の平均値と、実際に世の中を走っているクルマの本当の燃費の平均値に違いがあると仮定し、それを踏まえて、信頼区間とは、「e燃費」の平均値と本当の平均値が、一定の確率(信頼係数といい、ここでは 95%になっている)で同じ区間に入る場合の、その上限(下限)を求める手法です。

※2標本分散:標本分散は、標本データの「ばらつき」の度合いを表す。たとえば、どんな運転をしても燃費の変動が少ないクルマと、運転状況によって燃費が大きく変わるようなクルマのふたつの車種があったとする。仮に、これらふたつの車種の平均値がまったく同じであったとしても、データの分布はかなり異なっていることが想像される。どんな運転をしても燃費が一定のクルマならば、データは平均値付近に一点に集中しているだろうし、運転の仕方で燃費が大きく変わるクルマならば、データは薄く広く散らばっているかもしれない。このように、おなじ平均値にもかかわらず分布が異なるケースをあらわす場合には、散らばりの尺度を用いなければならず、分散は、その散らばりの度合いをあらわすものとなる。値が小さいほど、データは平均値付近に集中している。

「e燃費(イーネンピ)」とは

「e燃費」はクルマの燃費をスマートフォンやPCから登録し、マイカーをオンラインで管理する“楽しく節約、楽しくエコロジー”するサービス。実燃費のランキングを初めとして、全国のスタンド情報、ユーザー同士のクチコミ情報など、様々なコンテンツが用意されている。スマートフォンアプリでは面倒な数値入力が不要で、レシートやオドメーターの画像を撮影して送るだけで燃費登録が可能。 また「e燃費」では、電気自動車(EV)用の充電スタンド検索サービスも提供するとともに、全国の燃料電池車(FCV)向け水素ステーションデータベースも公開している。

http://e-nenpi.com/

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