2005/12/26 16:27
日産、X-TRAILの燃料電池車が国土交通大臣認定を取得
日産は、12月13日、高圧水素式燃料電池車「X-TRAIL FCV」05年モデルの国土交通大臣認定を取得した。これを受け、本車両の限定リース販売を開始する。
2003年12月、同燃料電池車の03年モデルにて大臣認定を取得し、既に国内でリース販売を実施している。今回の05年モデルでは、03年モデルで実施してきた国内外での公道走行実験を通して得られたデータを活用するとともに、自社開発の燃料電池スタックなどの新技術を搭載し、03年モデルに比べ各種性能を大幅に向上させている。
燃料電池スタックを自社で開発することにより、スタックのサイズを03年モデル搭載のスタックに比べ約60%に小型化しながらも、発電能力(スタック最高出力)を90kWと大幅に向上させることが可能となった。その結果、05年モデルでは、最高速度が150km/hまで向上した。
また、05年モデルでは、高圧水素容器の容量を従来比15%小型化しながらも、燃料電池システムの効率を向上させることで、370km以上の航続距離を達成している。
さらに、同モデルは、高圧水素容器、燃料電池スタックの小型化を図るとともに、各種ユニットのレイアウトを見直すことで、ラゲッジスペースを荷室長で400mm以上拡大するなど、居住性においても、より実用性を向上させている。
あわせて、同社では70Mpaの高圧水素容器を搭載し、航続距離を従来の1.4倍の500km以上に向上させた車両を開発しており、2006年2月にカナダで公道走行実験を行う予定である。燃料電池車の更なる実用化に向け、今後も積極的に開発に取り組んでいく。