伝説の「ポルシェ 911R」が復活!“911台限定”で販売、価格は2600万円超【ジュネーブショー2016】

ポルシェ 911R
ポルシェ 911R

ポルシェ ジャパンは伝統を受け継いだデザインのピュアスポーツカー、新型「911 R」の予約受注を3月2日(水)より開始する。価格(消費税込)は2,629万円、911台の限定販売となる。

最高出力368kW(500PS)を生み出す4リッター水平対向自然吸気エンジンを6速マニュアルスポーツトランスミッションと組み合わせた「911 R」は、1967年にホモロゲーションモデルとしてデビューした初代911Rの伝統を受け継いでいる。

ポルシェ 911R

限定生産の911R(R = Racing)は、ラリー、タルガ・フローリオ、スピードトライアルなどで活躍し、伝説を残した初代モデルと同様に、新型911 Rも、体系的な軽量設計、最高のパフォーマンス、そして純粋なドライビング体験によって独自の個性を作り上げている。

新型「911 R」のリアに搭載されている4リッター水平対向6気筒エンジンは、「911 GT3 RS」から継承したもの。このレーシングエンジンは、最高出力500PS/8,250rpm、最大トルク460Nm/6,250rpmを発生。さらに、0-100km/h加速は3.8秒、最高時速は323km/h。

純粋主義に徹したこの911は、軽量設計が施されただけでなく、特別に6速マニュアルスポーツトランスミッションが搭載され、ショートストロークによりアクティブなドライビング体験が可能。また、走行距離100kmあたりの燃料消費量(NEDC)は13.3リッターとなる。

純粋な血統を維持するドライビングマシン:レーシングカーのテクノロジーを採用

ポルシェ 911R

911 Rは、タイトなコーナーを走り抜けるために作られた1台であると言っても過言ではない。標準装備となっているリアアクスルステアは、911 R向けに特別なチューニングが施してあるため、優れた安定性を確保しながら、ダイレクトなターンイン特性と精緻なハンドリングを確かなものにする。

また、機械式のリアディファレンシャルロックは、トラクション性能を最大限に引き上げる。そして、この上なく大きな制動力を確実に発揮するのが、標準装備に含まれるポルシェ・セラミックコンポジット・ブレーキ(PCCB)です。ブレーキディスクの直径は、フロントが410 mmで、リアは390 mm。ウルトラハイパフォーマンスタイヤは路面を確実にグリップし、トレッド幅はフロントが245mm、リアは305mm。ホイールはどちらもマットアルミニウム仕上げの20インチ軽量ホイールで、中央部にはセンターロック機構が備わっている。

ポルシェ 911R

ポルシェ モータースポーツのエンジニアは、ポルシェ・スタビリティ・マネージメントシステム(PSM)の制御システムに対して911 R独自のチューニングを施した。完璧なシフトチェンジを実現させるためのスイッチを押すことによってシフトダウンの際にはダブルクラッチ機能が作動する。これはオプションのシングルマスフライホイールと同様、911 Rの数ある特徴のひとつ。シングルマスフライホイールはエンジンの素早いレスポンスと高回転時のダイナミクスを大幅に改善している。

日常走行における実用性が制限されないよう、リフトシステムをオーダーすることも可能。このリフトシステムは、ボタン操作ひとつでフロントアクスルのロードクリアランスを約30mm増大させる。

車両総重量1,370kgの911 Rは、911 GT3 RSより50kg軽い。ボンネットとフェンダー部分にはカーボンを、ルーフにはマグネシウムを使用することにより車両の重心位置は低くなった。リアウインドウとリアサイドウインドウは軽量プラスチック製。ほかにも、インテリアのインシュレーターを削減したり、リアのベンチシートを排除したりすることで軽量化が図られた。さらにエアコンのオプション化などによって一層の軽量化を推し進めています。

羊の皮をかぶった狼:クラシックな911のルックスとGTレーシングカーのテクノロジーが融合

ポルシェ 911R
ポルシェ 911R

911 Rのエクステリアは控えめな印象を与えるデザインで、ひと目見た限りでは911カレラのボディに似ている。しかし、911 GT3で馴染みのあるフロントノーズとリアボディだけは、911 Rの出自をほのめかしている。この車が誕生したのはフラハトにあるポルシェ モータースポーツであることから、911 Rは数々の技術的特徴をボンネットの下に隠し持っている。GT3 RSの駆動技術を採用しているのもこうした理由によるもので、軽量なボディのコンポーネントとシャシー全体は、全てが911 GT3を起源としている。

しかし、一般道の走行を目的としたモデルであるため、固定式リアスポイラーが備わっていない。その代わりに、カレラ シリーズで馴染みのあるリトラクタブル式のリアスポイラーと、911R専用のリアアンダーボディディフューザーが必要なダウンフォースを確保する。

フロントエプロンとリアエプロンは911 GT3と同じもので、スポーツエグゾーストシステムはチタニウムを素材とした軽量構造となる。また、フロントのリップスポイラーはデザインを一新した。サイドボディのポルシェ ロゴと、ボディの中央部全体にあしらわれたレッドもしくはグリーンのストライプは、伝説を築いた先代モデルとの関連を示している。

ポルシェ 911R

運転席のシートはカーボン製のフルバケットシートで、シート中央部には“ぺピータ”タータンデザインのファブリック素材を採用し、1960年代に誕生した初代911を彷彿とさせる。ドライバーのステアリング操作を受けるGTスポーツステアリングホイールは911R専用にデザインされたもので、直径は360mmです。シフトチェンジは、ストロークを短く設計してある専用のシフトレバーとクラッチペダルによって行う。

助手席のに設けられたカーボン製のトリムストリップには、911 Rのシリアルナンバーを記したアルミニウム製のバッジが埋め込まれている。典型的なGTモデルであることから、ドアオープナーにはプルストラップを採用した。

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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