【逆走防止】高速道路での逆走件数、対策実施済箇所では大幅減少

高速道路での逆走件数、対策実施後は大幅に減少

東日本・中日本・西日本・首都・阪神・本州四国連絡高速道路株式会社は、平成23年から平成26年の期間で高速道路での逆走発生原因の分析と、逆走対策の推進について公表した。

平成23年から平成27年9月に高速道路会社管内の高速道路で、交通事故または車両確保した逆走事案は916件発生している。

逆走事案の約半数はインターチェンジ(IC)やジャンクション(JCT)で逆走を開始しており、65歳以上の高齢者によるものが約70%を占めている。

また、運転者の状態では、認知症の疑いの方が約10%で、精神障害や飲酒などの状態の方を合わせると約15%に上る。

平成26年度に逆走対策を実施した33か所において、対策実施前の平成23年~平成26年までの4年間の逆走発生件数は81件(1年あたり約20件)だったが、対策実施後の平成27年4月~9月の間に対策実施済み地点で発生した逆走発生件数は2件となり、大幅に減少したことが明らかになった。

これまで対策の実施を公表した67か所のうち、47か所で対策を完了している。

高速道路各社は、引き続き関係機関と連携して逆走対策を実施するとともに、「2020年までに高速道路での逆走事故ゼロを目指す取組み」への参画を通じて、さらなる逆走対策を推進するとしている。

逆走対策として実施した具体的な内容は下記の通り。

一般的なインターチェンジ、ジャンクション、休憩施設の分合流部

逆走防止の対策

・大型矢印路面標示、大型方向案内看板

高速道路出口部

逆走防止の対策

・出口ランプでの大型矢印路面標示

・一般道接続部付近への高輝度矢印板と「進入禁止」看板(できる限り逆走方向に方向転換する前に見える位置に配置)

・左折からの逆走に対する物理的抑制策として、ラバーポールを設置

・一般道右折レーンでの路面標示の延伸や、緑色のカラー舗装などによる入口での誘導強化

平面Y型ICの平面交差部

逆走防止の対策

・大型矢印路面標示、高輝度矢印板

・大型方向案内看板、案内看板と同色のカラー舗装

・逆走方向(左折)に進入しにくくさせる対策(ラバーポール・ゼブラ帯)

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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