トヨタ、渋谷区で小型モビリティ「i-ROAD」の実証実験を開始
トヨタは、国土交通省による超小型モビリティ認定制度を活用し、2人乗り「i-ROAD」の実証実験を、11月21日より東京都渋谷区で実施する。
なお、この実証実験は2015年7月より展開する施策「OPEN ROAD PROJECT」の一環として実施される。
今回新たに導入する2人乗り「i-ROAD」は、例えば子育て世帯など、2人乗り利用が想定される方に約1ヵ月間貸し出し、通勤、買い物、子供の送迎といった日常生活の様々なシーンで利用してもらうことで、使い勝手をはじめ新しいモビリティとしての利用価値を検証する。
車両は、超小型モビリティ認定制度の適用要件に即し、“1人乗り”に一部改良(リフレクター・車幅灯等の見直しや車両接近通報装置の装備など)を加えることで、“2人乗り”での利用を可能とする。
一方、対象地域となる渋谷区は、「i-ROAD」の利便性の高さに関心を示し、将来におけるまちづくりの可能性を模索する中で、トヨタと共同で本実証実験を実施する。
実施開始日:2015年11月21日
対象地域:渋谷区(但し、高速道路や自動車専用道路は走行不可)
台数:4台
利用対象者:「OPEN ROAD PROJECT」の試乗パイロットのうち、2人乗り利用が想定される渋谷区在住の方および渋谷区職員
トヨタはこのプロジェクトを通じて、新ジャンルの都市型モビリティ「i-ROAD」の特長を最大限活かせる、様々な商品・サービスを開発し、新たなモビリティ社会の実現に向けて取り組んでいく。
なお、試乗パイロットの応募受付や企画開発の商品・サービスの情報提供は、特設ウェブサイト 「OPEN ROAD PROJECT」で順次紹介している。
「OPEN ROAD PROJECT」の概要
目的・ねらい:
・i-ROADのような新しいカテゴリーのモビリティは、クルマ単体としての魅力を高めるだけでなく、利便性や商品性をより向上させる商品・サービスを同時に企画開発していくことが必要である。
・様々な知見や技術を持つ企業とともに企画開発を進め、一般の生活者などにモニターとしてi-ROADを貸与して意見を聞くなど、企業および生活者と共同でより良いものに作り込む取り組みを通じ、i-ROADの特長を最大限活かせる市場環境づくりを推進する。
実施期間:2015年7月から2016年6月までの約1年間
対象地域:主に渋谷区・港区
台数:10台(11月21日より開始する第4期からは、「1人乗り:6台」「2人乗り:4台」で対応)
利用対象者:一般の方(東京都心部を生活圏とする男女)および有識者・クリエーター
主なサービス:
・“Small Space Parking”(=専用駐車スポット)
i-ROADのサイズを活かして、都心の使われていない狭小・空きスペースを駐車スペースとして利用するサービス。一部のスポットでは充電も可。
・“ROAD KITCHEN”(=パーツのカスタマイズ)
試乗パイロットが選んだオリジナルフロントパーツやカップホルダーを3Dプリンタで作成し、i-ROADをカスタマイズするサービス。
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