アルファロメオ「4Cスパイダー」を発売 ~オープントップのミッドシップスポーツカー~
1750直噴エンジンで0-100km/h加速はわずか4.5秒
FCAジャパンは、新型「アルファロメオ 4C Spider(4Cスパイダー)」を2015年11月21日(土)から販売を開始する。
価格(消費税込)は、8,618,400円となる。
4Cスパイダーは、2014年国内導入したミッドシップ プレミアムスポーツカー「アルファロメオ 4C」のオープントップモデルである。
4Cスパイダーの名称は、1930年代と1940年代の名車である8Cと6Cに代表されるアルファロメオの輝かしいスポーツカーの伝統を物語っている。両モデルはレース用と公道用とが設計され、それぞれパワフルな8気筒と革新的な6気筒エンジンを搭載。
4Cスパイダーは4C同様に「偉大なアルファ ロメオ」への回帰を表わすと同時に伝統を継承すべく、革新的な4気筒のオールアルミニウム1750直噴ターボエンジンを搭載している。
デザイン
シートモールディングコンパウンド(SMC)の複合パネルを採用することで、魅惑的なイタリアンデザインと軽量化を実現。最新のカーボンファイバー製モノコックシャーシとオールアルミニウム1750直噴ターボエンジンを包み込んでいる。
リアフェイスパネルと円形のLEDテールランプは、リアフェンダーに融け込んで、力強い姿勢を生み出し、その下にデュアルエキゾーストパイプをコーナーに取り付けることで、4Cスパイダーのスーパーカー的な身の構えを強調した。
サイドビューは、両側のエアインテークを起点にダイナミックなフォルムが新デザインの「バイキセノンヘッドライト」まで伸びている。
カーボンファイバーのウインドシールドフレームは強度の改善と軽量化に貢献。ファブリックのルーフは、専用バッグに収納しトランクに格納することができる。
超軽量アーキテクチャー
モノコックシャーシは、手作業で作られ、剛性と強度に非常に優れたユニディレクショナル「プリプレグ」カーボンファイバー層で構成されている。
テクニカルな外観をもたらすとともにフロントヘッダーの強度を高め、低重心を維持するためにウィンドシールドフレームにはユニディレクショナルカーボンファイバーを採用し、モノコックシャーシに接着した上でボルト留めしている。
前後シャーシ構造とエンジンマウンティングフレームにも軽量アルミニウムを採用している。
ボディワークは、低密度かつ高強度の複合材により、スチールと比べて20%軽く寸法安定性に優れたSMC(シートモールディングコンパウンド)で構成されている。
また、ウインドシールドとサイドウィンドウは、ガラスを10%薄くすることで最大15%の軽量化を実現。
シートには、カーボンファイバーおよびガラス繊維強化複合構造を採用することで、スポーティな走りに要求される強度とシートポジションを確保している。
1750直噴ターボエンジン
4Cスパイダーは、アルミニウム製の1750直噴ターボエンジンを搭載。吸気/排気側に備える連続可変バルブタイミング機構を備え、最高出力240psを6,000rpmで発揮。0-100km/hの発進加速はわずか4.5秒を記録する。
優れたパフォーマンスとドライバビリティを実現すべく、エンジンはさまざまな最新技術を備えている。
混合気が均一化するマルチホール フューエルインジェクターによる高圧直噴(2,900psi/200バール)を採用。さらに、オイル消費量と排出ガスを低減しながら走行性能を高めるため、シリンダーヘッドのインテークダクトの設計を最適化するとともに、シリンダーライナーも薄い鋳鉄製とした。
新世代ターボチャージャーには、パルスコンバーターエキゾーストマニホールド(圧力波により低回転トルクを高める)を搭載。ウェストゲートバルブにより過給圧を調節し、エンジン効率を改善する。
また、燃焼効率とタービン速度を高めつつターボラグを解消するスカベンジング(掃気)テクノロジーにより、低回転トルクを最大限に強化するとともに、ドライバーの入力に対するレスポンスを高めた。
その結果、最大トルク350Nm、その80%がわずか1,700rpmの低回転から発生するという、非常に速やかなトルクの立ち上がりを実現した。
Alfa TCT/Alfa Romeo D.N.A.システム
パドルスイッチで操作するAlfa TCT(6速乾式デュアルクラッチオートマチック)は、4Cスパイダーに合わせて特別なチューニングが施された。
Alfa Romeo D.N.A.システムに対応してソフトウェアを設定したAlfa TCTのギアシフトは、「ダイナミック」と「アルファ レース」の両モードでよりスポーティな走りを可能にするよう設定。
また、回転数を合わせるパドルシフト、およびフルスロットル時で130ミリ秒の高速シフトを実現する高精度なギアシフトを採用することで、ドライバーの意志に即応する走りを実現する。
4Cスパイダーのパフォーマンスレベルを瞬時に最適化するのは「Alfa Romeo D.N.A.システム」。
「オールウェザー」「チュラル」「ダイナミック」「アルファ レース」の4つのモードを備え、各モードでエンジン、トランスミッション、電子制御式ディファレンシャルロック、ESC(エレクトロニック スタビリティ コントロール)の設定を、ドライバーが必要とするレベルに最適化する。
サスペンション/ステアリング/ブレーキシステム
4Cスパイダーは、最大限のアジリティとロードホールディングを確保するため、レース由来の技術を採用している。
フロントサスペンションは「スーパーインポーズド」ダブルウィッシュボーン式を採用し、ストレートかつダイレクトなフィードバックを実現。リアには先進マクファーソンサスペンションを採用し、きわめてアグレッシブな走行においても卓越したロードホールディング性能を確保する。
前後サスペンションとも素材はアルミニウムと高張力スチールとなる。
軽量設計に加え、最大のアジリティとより正確な路面情報の提供を重視し、4Cスパイダーでは通常のパワーステアリングシステムを採用していない。
マニュアルステアリングシステムと15.7:1のクイックなギア比の採用により、最大限の路面感覚を実現。また、車両の総重量が小さいことから、要求される操舵力も適切なレベルに維持されている。
4Cスパイダーのブレーキシステムは、苛酷な条件下でも強力なブレーキングが要求されるサーキットでの走行を想定したもので、最大限の制動力および1.25Gの減速度を確保すべく、セルフベンチレーテッド式ドリルドディスク4枚とフロントにブレンボ社製の4ポッドアルミニウムキャリパーを搭載している。
アルファロメオ 4C スパイダー 概要
ステアリング:右/左
エンジン:直列4気筒 DOHC 16バルブ インタークーラー付ターボ
総排気量:1,742cc
トランスミッション:Alfa TCT(6速乾式デュアルクラッチオートマチック)
燃費(JC08モード):12.1km/L
最高出力:177 kW(240ps)/6,000 rpm
最大トルク:350Nm(35.7kgm)/2,100- 4,000 rpm
ボディカラー(7色):アルファ レッド、ブラック、ホワイト、バサルトグレー、コンペティツィオーネレッド、マドレペルラホワイト、プロトタイプ イエロー(新色)
パッケージオプション:
スポーツパッケージ 324,000円
レザーパッケージ 280,800円
アルカンターラパッケージ 280,800円
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