メルセデス・ベンツ、プレミアムSUV新型「GLE」を発売 ~「Mクラス」の後継モデル~
クリーンディーゼルと9速A/Tを組み合わせた高効率の「GLE 350 d 4MATIC」
メルセデス・ベンツ日本は、メルセデス・ベンツ「GLE」を発表し、10月28日より発売した。
「GLE」の前身である「Mクラス」は、1998年に誕生し、SUVらしい力強さとスポーティさを表現したエクステリアデザイン、上質感溢れる内装、オンロード、オフロードともに優れた走行性能を備え、「プレミアムSUV」というカテゴリーを創出した。
それ以降も、メルセデス・ベンツSUVの中核モデルとして3世代に渡る進化を遂げてきたが、今回の商品変更により「Eクラス」と同等の安全/快適装備を備えるとともに、車種名についても、メルセデスのSUVモデルを表す「GL」と車格を表す「E」を組み合わせ、「GLE」と刷新した。
「GLE」のラインアップは、クリーンディーゼルモデル「GLE 350 d 4MATIC」と、トップパフォーマンスを誇る「Mercedes- AMG GLE 63 S 4MATIC」から構成される。
「GLE 350 d 4MATIC」に搭載される3.0リッターV型6気筒BlueTECエンジンは、ピエゾインジェクターを用いた最新のコモンレールシステムや電子制御式可変ターボチャージャーなどの先進テクノロジーにより、最高出力258PS(190kW)とともに最大620Nmもの強大なトルクを発生し、大型SUVモデルに相応しい力強い動力性能と優れた燃費性能を誇る。
また、排出ガスに尿素水溶液「AdBlue」を噴射して化学反応(還元作用)を発生させ、有害な窒素酸化物(NOx)を大幅に削減する尿素SCR(Selective Catalytic Reduction:選択型触媒還元)ディーゼル排出ガス処理システム「BlueTEC(ブルーテック)」を採用し、世界で最も厳しいとされる日本のディーゼル排出ガス規制に適合する優れた環境性能を実現した。
また、可変エンジンマウントを採用することで、静粛性と低振動性を実現し、アイドリングから高速走行までのすべてのシーンで、プレミアムSUVにふさわしいパフォーマンスを発揮する。
さらに、トランスミッションは、メルセデス最新の9速オートマティックトランスミッション「9G-TRONIC」を組み合わせ、現在市販されているトルクコンバータ式トランスミッションの中で最も変速段数が多いこのトランスミッションは、1つのギアが受け持つ速度域が狭くなるため変速ショックとエンジン回転数の上昇が抑えられ、静粛性と燃費の両方を高いレベルで実現する。
「GLE 63 S 4MATIC」に搭載される5.5リッターV型8気筒直噴ツインターボエンジンは、Mercedes-AMG社による開発であることはもちろん、エンジンのパフォーマンスを最大限引き出す専用チューニングが施され、最高出力585PS(430kW)、最大トルク760NmとセグメントNo.1の性能を発揮する。
またその強大なトルクを路面に確実に伝えスタビリティを向上する専用セッティングの四輪駆動システム「AMG 4MATIC」、AMG専用に最適化し操縦安定性と快適性を両立したエアサスペンション「AMG RIDE CONTROL スポーツサスペンション」、コーナリングのロールを抑え走行安定性を向上させる「ACTIVE CURVE システム」など、GLEの頂点に相応しいハイパフォーマンスを生み出す最新のテクノロジーが採用された。
安全面では、Eクラスにも導入されている最新鋭の技術が搭載されている。
全モデルに標準装備の「レーダーセーフティパッケージ」をはじめとする安全運転支援システムは、ドライバーの疲れを最小限に抑える快適性が安全なドライブに貢献するという思想に基づき、安全性と快適性を高次元で融合させたもので、メルセデス・ベンツではこれを「インテリジェントドライブ」と総称している。
「インテリジェントドライブ」の土台となっているのが、クルマの周囲360°をカバーする複合的なセンサーシステム。フロントウインドウ内側のステレオマルチパーパスカメラは、最大500mの範囲で大まかな様子をモニターするほか、2つのカメラで車両前方約50mの範囲を立体的に捉える。
レーダーセンサーは、フロントおよびリアバンパー側面に内蔵された25GHzの短距離レーダー、ラジエーターグリル奥の77GHzの中・長距離レーダー1個、リアバンパー中央の25GHzマルチモードレーダー1個の合計6個が搭載されている。
これらのカメラとレーダーから得られたデータをコントロールユニットで融合させ、安全運転支援システムに対応するデータを作成。このデータを高度なアルゴリズムで解析することにより、先行車両、横切る車両、後方車両、対向車、歩行者などを検出し、その位置を特定する。
これにより、状況を判断して、アクセル、ブレーキ、ステアリングを自動でアシストし、まさに「部分自動運転」を実現した。なお、「GLE」はSUVとして日本で初めて、自動追従型クルーズコントロール「ディストロニック・プラス」にステアリング操作をアシストする機能を備えた。
また、安全性に加え、利便性を向上する装備として、車両周囲の状況をモニターする「360°カメラシステム」、自動操舵・ブレーキ機能により縦列駐車と車庫入れをアシストする「アクティブパーキングアシスト」を全モデルに標準装備している。
さらに、イグニッションをOFFにしてドアを開けた際に運転席/助手席それぞれの足元にメルセデス・ベンツのスリーポインテッドスターが浮かび上がる「ブランドロゴプロジェクターライト」も全モデルに標準装備とした。
加えて、センターコンソールの専用コントローラーを操作するだけで5つのモードからドライバーが望むキャラクターに瞬時にセッティング可能な「ダイナミックセレクト」も標準装備。選んだモードに応じて、スロットルレスポンスと9G-TRONICのシフトスケジュールが変化し、快適性や燃費を優先する走りから、素早いレスポンスでスポーティなドライビングまで楽しむことができる。
インフォテイメントシステムも、定評のCOMANDコントローラーに加えタッチパッドも採用することにより、さまざまな入力方法が可能となるなど、最新世代へと進化した。
「GLE 350 d 4MATIC」は12.9km/L(JC08モード)とクラストップレベルの低燃費を実現。そして、GLE 350 d 4MATICの3モデルすべてが新エコカー減税の優遇(重量税、取得税 免税)および自動車グリーン税制優遇措置(翌年度自動車税75%減税)の優遇をうけることができる。
価格(消費税込)
GLE 350 d 4MATIC:868万円
GLE 350 d 4MATIC (本革仕様):929万円
GLE 350 d 4MATIC Sports:964万円
Mercedes-AMG GLE 63 S 4MATIC:1740万円
この記事にコメントする