スマート、シティコンパクト「フォーフォー」「フォーツー」をフルモデルチェンジ

メルセデスの最先端技術を惜しみなく投入したシティ・コンパクト

スマート フォーフォー
スマート フォーツー

メルセデス・ベンツ日本は、 メルセデスのシティ・コンパクト「スマート フォーフォー(smart forfour)」「スマート フォーツー(smart fortwo)」を発表し、10月28日より注文受付を開始した。

なお、発売は2人乗りのスマート フォーツーは10月28日より、4人乗りのスマート フォーフォーは2016年1月頃を予定している。

スマートは、最小限のボディサイズに最大限の利便性、快適性、安全性、環境適合性を凝縮したマイクロコンパクトカーとして1998年にデビューし、本日までに全世界累計販売台数150万台以上を記録、日本でも累計販売台数は3万台を超え、多くのファンに愛されている。

新型スマートは、4人乗り仕様の「スマート フォーツー」をラインアップに加えることで、ユーザーの選択肢を広げた。一方、2人乗り仕様の「スマート フォーツー」は、スマートの個性をさらに強めた限定モデルとして年数回の販売を展開していくことになる。

新型スマート フォーツー/フォーフォー共通の特徴

スマート フォーフォー
スマート フォーフォースマート フォーフォー

<エクステリア>

新型スマートのエクステリアデザインは、これまでのスマートのコンセプトをほぼ引き継いでいる。

トリディオンセーフティセルとボディパネルの2色のコントラストがスマートの大きな特色。全体のシルエットは、先代のワンボックスから、ボンネットの位置を高くした「1.5ボックス」に変更になった。

短い前後オーバーハングと外側に配置したホイールが生む特徴的なプロポーションは、優れた視認性とアジリティにも貢献。また、リアにエンジンを搭載し後輪駆動とするRRレイアウトと組み合わせることで、コンパクトなボディでも驚くほどのスペースユーティリティを実現した。

タイヤは先代同様前後異なるサイズを採用しており、フロントタイヤ幅がリアタイヤより細く外輪の切れ角が大きいことが、フォーツーでは3.3mという小さな最小回転半径を実現した。(フォーフォーの最小回転半径は4.1m)

<インテリア>

スマート フォーフォー
スマート フォーフォースマート フォーフォー

インテリアには、スマートのポップなキャラクターを強調する色と素材を採用。シートはヘッドレスト一体型のスポーティなタイプを、ダッシュボードとドアパネルにはメッシュファブリック素材を使用した。

「Loopループ」と名付けられたエモーショナルな楕円形の曲線は、ダッシュボードやドアなどを飾るインテリアモチーフとなっている。

インストゥルメントクラスターと、Bluetooth/USBインターフェース付AM/FMラジオは、ダッシュボードの手前に浮かんでいるように見えるデザインとなっており、スピーカーやツイーターには、フロントグリル同様のハニカムパターンが踏襲されている。

<パワートレイン>

エンジンは、可変スワールコントロール、吸気バルブ可変コントロールなどを採用した新開発1.0リッター直列3気筒自然吸気エンジンを搭載。最高出力71PS(52kW)、最大トルク91Nmを発揮し、通常走行で使用する低回転域から豊かなトルクを発生する。

また、信号待ちなど車両が停止している際にアイドリングストップを行う「ECOスタートストップ機能」も装備している。

トランスミッションには、6速デュアルクラッチトランスミッション(DCT)「twinamicツイナミック」を組み合わせた。

シフトアップやシフトダウンの際に駆動力が途切れないので、滑らかで快適なドライビングを楽しむことができ、さらにボタン1つでECOモード/SPORTSモードを切り替えることができる。またDレンジではマニュアル操作も可能となる。

<シャーシ>

サスペンションは、フロントに新型のマクファーソン式を、リアに改良したド・ディオン式を採用し、スプリングストロークが大幅に拡大されて快適性がさらに向上した。

ステアリングは、機械式ラック&ピニオンステアリングを標準装備。また、可変ギア比と電動パワーアシストによるダイレクトステアリングは、走りの喜びを大きく高めるとともに、ハンドリングと燃費の向上に寄与する。

<セーフティ>

新型スマートには、メルセデス・ベンツの安全思想が凝縮されている。高強度スチール製の骨格「トリディオンセーフティセル」は、非常に激しい衝突においても大きく変形することがなく、乗員の生存空間を確保する。

燃料タンクは安全のためクラッシャブルゾーンから外し、リアアクスルの前方に配置。メルセデス・ベンツが掲げる「リアルライフセーフティ」の思想に従い、スマートよりサイズや重量が大きい車両との衝突適合性(コンパティビリティ)を重視しているため、SクラスやCクラスとの前面衝突テストにおいても優れた結果が得られているという。

アクティブセーフティでは、レーダーセンサーにより先行車との車間距離をモニターし、衝突のおそれが生じた際にディスプレイ表示と音によりドライバーに警告する「衝突警告音機能」を備えている。

警告は2段階で行われ、先行車との車間距離が安全な範囲にない場合に、インストゥルメントクラスターの警告ランプを点灯し、さらに車間距離が短くなり衝突の危険性が高まった際には警告音を発生する。80km/h以上で直線か緩やかなカーブを走行中に突然の横風により車両が不安定になった際に安定した直進をサポートする「クロスウインドアシスト」など、最先端の予防安全装備も採用した。

<装備>

新型スマートは数々の上質な装備を備えている。

ワイパースイッチを間欠ポジションにしておくだけで、フロントウインドウ上部のセンサーが雨滴の量を感知し、ワイパーの作動を自動調整する「レインセンサー」や、設定した速度をアクセルを踏むことなく維持し上限速度も設定できる「クルーズコントロール&可変スピードリミッター」。

ボタンを押すだけで設定した温度を自動でキープする「クライメートコントロール(オートエアコン)」は、チリや花粉などを除去して室内の空気を正常に保つ「マイクロフィルター&チャコールフィルター」も装備している。

個性的な表情をつくるU字型のLEDガイド付きヘッドライト、周囲が暗くなると自動で点灯するオートライト機能や解錠時にヘッドライトの点灯で乗員を迎えるウェルカムライト、キューブ型のLEDライトをあしらったテールライトを備えている。

フォーフォーの特徴

スマート フォーフォー
スマート フォーフォースマート フォーフォー

4人乗りのフォーフォーの全長は約3.5m。さらに、きわめて短いオーバーハングと大きく切れるステアリングにより最小回転半径は4.1mを実現した。全高も1,544mmに抑え、多くの立体駐車場に対応する1,550mm未満とした。さらに、高いシートポジション、大きなウインドウにより乗員へ広い視界を確保した。

リアにエンジンを配置し後輪駆動とするRRコンセプトにより、コンパクトなボディサイズにもかかわらず、ラゲッジ容量は通常時でも185リッターを実現。さらに、左右50:50の分割可倒式後席バックレストを倒すことにより730リッターに容量が拡大する。

また、リアドアが直角に近い約85°まで大きく開くため、高い乗降性はもちろんのこと、荷物の積み下ろしやチャイルドシートの取り付けなども容易に行うことが可能となった。

ラインアップは、内装がファブリック仕様の「passion(パッション)」と本革仕様の「prime(プライム)」の2モデル。

オプションは、passionにはシートヒーター、プライバシーガラス、パークトロニック(リア)、iPadホルダー取付ソケットをパッケージにした「ベーシックパッケージ」と「メタリックペイント」の2つを設定した。primeにはメタリックペイントのみを設定している。

外装色とトリディオンセーフティセルのカラーコンビネーションは全8色。クリスタルホワイトやディープブラックの他に、ミッドナイトブルー、ラバオレンジ、サファイアレッド、イエロー、クールシルバーとスマートらしいポップで明るい色も揃えた。

価格(消費税込)は、パッションが209万円、プライムが229万円となる。

フォーツーの特徴

スマート フォーツー
スマート フォーツースマート フォーツー

2人乗りの「フォーツー」は、個性をさらに強めた限定モデルとして定期的に展開していく。

第一弾として発売記念モデルの「スマート フォーツー edition1」を導入する。

オレンジのボディパネルにブラックのトリディオンセーフティセルを組み合わせた「ラバオレンジ」と、ブルーのボディパネルにホワイトのトリディオンセーフティセルを組み合わせた「ミッドナイトブルー」の2モデルで、それぞれ全国限定220台の設定となる。

全長は先代と同等の約2.76mで、きわめて短いオーバーハングと大きく切れるステアリングにより、最小回転半径は現在販売されている乗用車の中で最も小さい3.3mを実現、狭い駐車場や道幅の狭い道路でも簡単に取り回せ、Uターンも楽に行うことができる。

全高も多くの立体駐車場に対応するよう1,545mmに抑えた。さらに、高いシートポジション、大きなウインドウにより乗員へ広い視界を確保した。

燃費は21.9km/L(JC08モード)とクラストップレベルの低燃費を実現し、新エコカー減税の優遇(重量税25%減税、取得税20%減税)をうけることができる。

価格(消費税込)は、ラバオレンジ が199万円、ミッドナイトブルーが204万円となる。

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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