【スーパーGT 第7戦オートポリス】GT-R強し!ニスモが両クラスを制す!チャンピオン争いは最終戦へ

両クラスの1-2位は日産「GT-R」!!

スーパーGT 第7戦の決勝レースが、11月1日、オートポリスで行われた。最上位のGT500クラスでは#1 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ組)が、予選3位からレース後半に逆転しオートポリスを連覇した。

2位には、ポールポジションスタートの#12 カルソニックIMPUL GT-R(安田裕信/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ組)が入り、ランキングリーダーのまま最終戦でチャンピオンを目指す。3位は、#17 KEIHIN NSX CONCEPT-GT(塚越広大/武藤英紀組)が入った。

一方GT300クラスもGT-R強し!#3 B-MAX NDDP GT-R(星野一樹/高星明誠組)が優勝。2位に#10 GAINER TANAX GT-R(アンドレ・クート/千代勝正)が入り2位となる。今回のレース結果により#10のクートとチームのGINAERのシリーズチャンピオンが決まった。3位には#7 Studie BMW Z4(ヨルグ・ミューラー/荒聖治組)が入る結果となっている。

レースレポート

予選は青空が広がる好天に恵まれたオートポリスだったが、決勝日は朝からどんよりとした雲がサーキットの上空を覆い、気温は少々寒さを感じる10度前後。雨の心配もある中、14時に決勝レースがスタートした。

ポールポジションの#12 カルソニックIMPUL GT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)は好スタートを切り、#38 ZENT CERUMO RC F(立川祐路)、#1 MOTUL AUTECH GT-R(ロニー・クインタレッリ)を従えて1コーナーを通過。序盤はGT-Rのデ・オリベイラとRC Fの立川による激しいバトルが展開。だが、立川がコースをはみ出すミスを冒し、ポジションダウン。これでカルソニックIMPUL GT-RとMOTUL AUTECH GT-RというGT-R同士のトップ争いとなった。

所定のピットインは2番手のMOTUL AUTECH GT-Rが先。続いてトップのカルソニックIMPUL GT-Rもピットイン。カルソニックIMPUL GT-Rが安田裕信に代わり、コースに戻ると後ろからMOTUL AUTECH GT-Rの松田次生が猛然と接近。2台のGT-Rは、時にサイド・バイ・サイドの猛バトルを展開し、勝利への闘志をぶつけ合う。

さらに時折、雨もぱらつき、路面は滑りやすい状況になる。この中で繰り広げられた激しい戦いはMOTUL AUTECH GT-Rの松田次生が制し、トップに立つ。2番手に落ちたカルソニックIMPUL GT-Rも最後まで僅差で追いすがる。だが、辛くもMOTUL AUTECH GT-Rが逃げ切り、昨年の第3戦に続き今年もオートポリスで優勝を飾った。

MOTUL AUTECH GT-Rは、第2戦富士に続き今季2勝目。松田次生はこの勝利で、立川祐路(#38 ZENT CERUMO RC F)、本山哲(#46 S Road MOLA GT-R)と並ぶ、GT500通算最多勝の16勝となった。

GT300クラスは、予選2位の#31 TOYOTA PRIUS apr GTがトラブルで、ピットスタートになる波乱がスタート前に発生。レース序盤はポールポジションの#2 シンティアム・アップル・ロータスが逃げ、所定のピットイン後もトップを走る。

しかし、予選7位から猛追してきた#3 B-MAX NDDP GT-Rがレース終盤に逆転して今季2勝目を挙げた。

また、このレースで#10 GAINER TANAX GT-Rが予選14位から素晴らしい追い上げを見せ、最終的に2位でゴール。この結果、10号車のアンドレ・クートのドライバーズチャンピオンが最終戦を待たずに決定。GAINER TANAX GT-Rを走らせるチーム、GAINERも初となるチームタイトルを決定した。

■優勝選手コメント

▼#1 MOTULAUTECH GT-R [GT500]

松田次生「今回のレースではタイヤが厳しくなると思っていたのですが、ロニーががんばってJP(#12 デ・オリベイラ)に食らいついていってくれました。チームのピットワークもすごく良かったです。勝負は(所定のピット後の)アウトラップしかないと思っていたので、そこでプッシュしました。このいい流れを最終戦につなげたいと思います。」

ロニー・クインタレッリ「夏場のレースでは流れが悪くなってしまったということもあり、レースに向けてはタイヤのタレ(消耗)という点で少し不安もありました。前を走るマシンにもグリップダウンはあったし、後半は僕の方が速く走れていました。結果的にはいい走りになったと思います。今日は本当に嬉しいです。」

▼#3 B-MAX NDDP GT-R [GT300]

星野一樹「このレースで勝つことができて、本当に嬉しいです。とにかく、完璧な作戦を考えてくれたチームのみんなに、ありがとうと言いたいです。チャンピオンは(10号車に)決まってしまいましたが、今回はすべての歯車がかみ合って、優勝することができました。」

高星明誠「タイでの第3戦で勝つことができたのですが、その後はQ1も突破できない状況が続いていました。今回チャンピオンは決まってしまいましたが、今シーズンの2勝目を挙げることができ、本当に嬉しく思っています。」

リザルト

(1)#1 MOTUL AUTECH GT-R

(2)#12 カルソニック IMPUL GT-R

(3)#17 KEIHIN NSX CONCEPT-GT

(4)#38 ZENT CERUMO RC F

(5)#36 PETRONAS TOM’S RC F

(6)#46 S Road MOLA GT-R

(7)#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT

(8)#6 ENEOS SUSTINA RC F

(9)#19 WedsSport ADVAN RC F

(10)#64 Epson NSX CONCEPT-GT

(11)#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT

(12)#37 KeePer TOM’S RC F

(13)#39 DENSO KOBELCO SARD RC F

(14)#8 ARTA NSX CONCEPT-GT

(15)#24 D’station ADVAN GT-R

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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