F1アメリカGP、バトン今季最上位の6位でフィニッシュ!【ホンダレポート】

2015 Formula 1 United States Grand Prix

F1 第16戦アメリカグランプリの決勝レースが10月25日、サーキット・オブ・ジ・アメリカズで行われた。優勝はメルセデスのルイス・ハミルトン選手、2位にはチームメイトのニコ・ロズベルク選手、3位にはフェラーリのセバスチャン・ベッテル選手が入った。この結果により、ハミルトン選手が3度目の年間王者に輝いた。

注目のマクラーレンホンダは、ジェンソン・バトン選手が戦略面で完ぺきな走りを見せ、7位でチェッカーフラッグを受けて完走した。その後、カルロス・サインツ Jr.選手に5秒間のペナルティが科せられたことから、最終的に6位に繰り上がり、バトン選手にとって2015年シーズンで最も良いレース結果となった。

一方、フェルナンド・アロンソ選手は接触やマシントラブルが重なり11位でチェッカーを受けている。

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【バトン】自身の判断が功を奏する結果に

バトン選手は路面が徐々に乾く中、オプションタイヤを最初にうまく機能させたドライバーの一人であり、それによってトップ10圏内にポジションを上げることに成功。セーフティーカーが導入された際に2回目のピットストップを行ったことにより、順位を守りきった。

ただ、レースを立て直すきっかけとなったのは、バトン選手自身が下した判断によるものだった。というのも、磨耗し始めたタイヤを交換するために3回目かつ最後のピットストップを行うという、リスクの伴う選択をしたのだ。5番手から8番手へと順位を落としながらも、新品タイヤのメリットを生かして、6位まで挽回した。

2015 Formula 1 United States Grand Prix

バトン選手のコメント

「今日は戦略が物を言うレースとなり、我々は戦略面において完ぺきなレースをしました。チームは、本日成し遂げたことについて満足すべきです。ただ、ピットストップの判断はすべてうまくいったものの、パフォーマンス不足については改めて見直す必要があります。レース序盤は、ドライコンディションの中、レースを心から楽しむことができ、今までとの違いを少しでも見せられたように感じました。他のドライバーよりも先にスリックタイヤを履いて、ピットストップもうまくいったものの、いったん路面が乾くと、どのドライバーもブレーキをかける場所が分かるので、我々にとってはかなり難しい状況でした。他チームのドライバーが本領を発揮すると、我々はそのペースについていけませんでした。それでも、ポイントを獲得できたことは良かったですし、私はその挑戦を楽しむことができました。ただ、我々はペース不足でした。最後に、古き友人でかつてのチームメートであるルイス・ハミルトン選手に対してお祝いの言葉を述べたいと思います。ハミルトン選手とメルセデスチームは年間を通してミスをすることはなかったですし、これは偉大な功績です。」

2015 Formula 1 United States Grand Prix

【アロンソ】マッサと接触しスピン、一時は5位になるも再びトラブルに見舞われ11位フィニッシュ

アロンソ選手のレースは、あまり期待できない形でのスタートとなった。1周目の1コーナーに差し掛かった際にフェリペ・マッサ選手と接触してスピンを喫し、その後、何とかガレージに戻って新品のインターメディエイトタイヤを装着したものの、グリッド後方に追いやられ、先頭集団から1分差に後退。

ただ、その後、クラッシュしたマーカス・エリクソン選手のマシンを撤去するためにセーフティーカーが導入されたことで、ようやく戦いに復帰。まずは周回遅れから上位と同一周回を走るところまで挽回し、集団の後方に追いついた後、すぐにアタックを開始した。

アロンソ選手はそこから一時はトップ5まで順位を上げたものの、燃料システムのセンサーの不具合と思われるトラブルによって、突然パワーを喪失。スイッチの切り替えによって問題を解決するまでに、再度、順位を落とす結果となりました。最終ラップで10位のポジションをダニエル・リカルド選手に明け渡し、11位で完走。1.5秒差でポイント獲得を逃した。

2015 Formula 1 United States Grand Prix

アロンソ選手のコメント

「今日の決勝は今までで最も良いレースの1つです。2周目の時点で最後尾から2番目のマシンに、1分遅れで走行していて、その後、残り10周で5番手にまで順位を上げることができました。それだけ力強く挽回していただけに、レース終盤で発生したメカニカルトラブルによって戦いができなかったことは残念です。そのため、嬉しいというよりは悲しい気持ちになりましたが、こういった問題を引き続き改善できるようにします。最後に、3度目のワールドチャンピオンに輝いたルイス・ハミルトン選手への祝辞を述べたいと思います。彼はシーズンを通して非常に力強く、偉業を成し遂げました。来年は今シーズンよりも、ハミルトン選手を少しでも苦しめられるようになればと思います。」

2015 Formula 1 United States Grand Prix

決勝リザルト

(1)ルイス・ハミルトン(Mercedes)

(2)ニコ・ロズベルグ(Mercedes)

(3)セバスチャン・ベッテル(Ferrari)

(4)マックス・フェルスタッペン(Toro Rosso)

(5)セルジオ・ペレス(Force India)

(6)ジェンソン・バトン(McLaren-Honda)

(7)カルロス・サインツ Jr.(Toro Rosso)

(8)パストール・マルドナド(Lotus)

(9)フェリペ・ナスル(Sauber)

(10)ダニエル・リカルド(Red Bull)

(11)フェルナンド・アロンソ(McLaren-Honda)

(12)アレキサンダー・ロッシ(Marussia)

(NC)ダニール・クビアト(Red Bull)

(NC)ニコ・ヒュルケンベルグ(Force India)

(NC)マーカス・エリクソン(Sauber)

(NC)キミ・ライコネン(Ferrari)

(NC)フェリペ・マッサ(Williams)

(NC)ロマン・グロージャン(Lotus)

(NC)バルテッリ・ボッタス(Williams)

(NC)ウィル・スティーブンス(Marussia)

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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