VW、世界ラリー選手権で3年連続のワールドチャンピオンを確定
フォルクスワーゲンは、ラリー競技の最高峰「FIA世界ラリー選手権(WRC)」の2015年シーズン第10戦「ラリー・オーストラリア」に市販車をベースとした3台の「ポロ R WRC」で参戦し、フランス人のセバスチャン オジェ選手が今季7度目となる優勝を果たした。この結果、フォルクスワーゲン・モータースポーツは3年連続でWRCマニュファクチャラーズチャンピオンを確定し、名実ともにWRCのトップを走り続けている。また、オジェ選手も3年連続となるドライバーズチャンピオン、同じくジュリアン イングラシア選手も3年連続コ・ドライバーズチャンピオンを決めた。
2015年9月10日(木)~9月13日(日)にかけて開催された「ラリー・オーストラリア」は、オーストラリア東海岸に位置するコフスハーバーを拠点に開催されるグラベル(未舗装路)ラリー。競技区間(スペシャルステージ、通称:SS)はバラエティ豊かなグラベルステージ。高速ステージとテクニカルなステージの両面をあわせもち、全17SS、311.36km、総走行距離1023.70kmで行われた。
競技初日となる11日(金)と、翌12日(土)は、選手権ランキングの順で出走するため、フォルクスワーゲンチームの3人は路面に浮いた砂利の掃除役を余儀なくされます。初日を終えた段階でヤリ‐マティ ラトバラ選手が総合首位、3番手にオジェ選手、4番手にアンドレアス ミケルセン選手という順位に。2日目にオジェ選手は一気に総合首位に浮上し、王座を射程に捉えた。
最終日の13日(日)に残されたSSは5箇所。砂利掻き役から解放されたオジェ選手は快走を披露し、ボーナスポイントのつく「パワーステージ」でもトップタイムでまとめて今季7勝目を獲得した。これでオジェ選手は自身のWRC通算勝利数を31に伸ばした。ラトバラ選手は2位、ミケルセン選手はタイムコントロールでペナルティを科され、4位でラリーを終えた。
フォルクスワーゲン・モータースポーツは、これまで36戦に出場し31度の勝利を獲得。「ポロ R WRC」の勝率は実に86%という、過去類を見ないほどの数値に達しており、マシンとドライバーのレベルの高さを示している。次戦はオジェ選手の母国イベントとなる第11戦「ツール・ド・コルス」。地中海に浮かぶコルシカ島を舞台に繰り広げられる伝統のターマック(舗装路)ラリーは、10月1日(木)~4日(日)にかけて開催される。
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