【スーパーGT 第5戦】88kgのハンデを跳ね返しGAINER TANAX GT-Rが今季2勝目![300クラス]

第5戦 鈴鹿サーキット : 決勝 GT300レビュー

【スーパーGT 第5戦】88kgのハンデを跳ね返しGAINER TANAX GT-Rが今季2勝目![300クラス]

8月30日午後、2015 AUTOBACS SUPER GT第5戦「44th International Suzuka1000km」の決勝レースが鈴鹿サーキット(三重県)で行なわれた。

序盤の雨と2回のセーフティカーもあり、1000km到達前に最大延長時間に達した難しいレースとなったが、GT300はクラス最大のウェイトハンディ88kgを背負うNo.10 GAINER TANAX GT-R(アンドレ・クート/千代勝正/富田竜一郎)が、今季2勝目を挙げた。

序盤はロータスがリードするが中盤は混戦模様に

小雨のぱらつく中、定時の12時30分に決勝レースがスタート。GT300クラスは、ポールポジションのNo.2 シンティアム・アップル・ロータス(加藤寛規選手)を先頭にNo.10 GAINER TANAX GT-R(アンドレ・クート選手)、No.7 Studie BMW Z4(ヨルグ・ミューラー選手)と予選順位通りに順当に始まる。

レース序盤は2号車が10号車以降との差をグイグイと開いていく。その後ろでは10号車が後退し、予選5番手のNo.88 マネパランボルギーニGT3(織戸学選手)が浮上。これに7号車、No.31 TOYOTA PRIUS apr GT(佐々木孝太選手)が続く。

18周目には2号車は、2番手No.88 マネパランボルギーニGT3(織戸学選手)に10秒近いマージンを稼いだ。この後、No.2 シンティアム・アップル・ロータスは2番手に20秒近い大差を築いてピットイン。

一方、2番手は88号車、7号車、31号車さらにNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人選手)が僅差で争う。

【スーパーGT 第5戦】88kgのハンデを跳ね返しGAINER TANAX GT-Rが今季2勝目![300クラス]
【スーパーGT 第5戦】88kgのハンデを跳ね返しGAINER TANAX GT-Rが今季2勝目![300クラス]

その後レースはNo.2 シンティアム・アップル・ロータス(濱口弘選手)、No.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(山内英輝選手)、No.31 TOYOTA PRIUS apr GT(中山雄一選手)が中心で争う。

そんな中、56周目にNo.50 SKT EXE SLS(ナニン・インドラ・パユーング選手)が200Rでクラッシュ、マシンがコース内で止まり、破片も散乱したため、セーフティカー導入された。22分のセーフティカーランを機に、雨はほとんど上がり路面もドライになっていく。

一方、No.10 GAINER TANAX GT-R(千代勝正選手)は1回目のピットインに際しては最後尾近くまでダウン。また、No.7 Studie BMW Z4(荒聖治選手)もミューラー選手のホワイトラインカットのペナルティもあって13番手まで後退した。

No.2 シンティアム・アップル・ロータスもセーフティカー中のピットがクローズしていたタイミングでピットインした90秒ピットストップのペナルティを受け、ポジションを下げる。

これらの混乱もあってレース中盤はNo.55 ARTA CR-Z GT(小林崇志選手)がトップに立つ。

そして68周目。このトップ55号車が1コーナーでスピン。素早いリカバーでポジションは失わなかったが、前後を走ったマシンも相次いで1コーナー付近でコースアウト。これはNo.51 JMS LMcorsa Z4(脇阪薫一選手)がラジエタートラブルから漏らした冷却液が最終コーナーから2コーナーまで撒かれたため。この処理のために2回目のセーフティカーがコースに入った73周目にレースが再開した。

この後、55号車はペースダウン、代わってNo.88 マネパランボルギーニGT3(平峰一貴選手>織戸学選手)がトップに立ち、No.31 TOYOTA PRIUS apr GT(嵯峨宏紀選手)、No.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口選手)が追う。ここで、31号車の嵯峨選手がセーフティカー走行中にスピンしたことにドライビングスルーペナルティが出て、ここから脱落する。

最後は序盤に順位を落とした2台のマッチレースに

【スーパーGT 第5戦】88kgのハンデを跳ね返しGAINER TANAX GT-Rが今季2勝目![300クラス]

93周目、No.88 マネパランボルギーニGT3が3回目のピットインをすると、トップは61号車に。この61号車もピットインすると、トップに戻ってきたのは、なんとNo.10 GAINER TANAX GT-R(クート選手)。ここまで千代選手、富田竜一郎選手、クート選手と繋ぎ、驚異的なペースでポジションを上げてきたのだ。

これにNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(山内英輝選手)、そしてペナルティによる順位を盛り返してきたNo.7 Studie BMW Z4(荒選手)が終盤に向けペースアップ。10号車との差を詰めていく。

最後のピットインが終わった128周。トップはNo.10 GAINER TANAX GT-R(千代選手)、そのテールに食いつくのはNo.7 Studie BMW Z4(ミューラー選手)。3番手のNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口選手)は前の2台から徐々に引き離され、No.88 マネパランボルギーニGT3(織戸選手)は40秒後方となっていた。

ランキングトップのNo.10 GAINER TANAX GT-R(千代選手)はウェイトハンディ88kgを積むが、そのスピードはかなりのもの。コーナーでNo.7 Studie BMW Z4がコーナーや突っ込みで追い込むが、抜くまでには至らない。No.7 ミューラー選手は一時3秒ほど離されるが、ラスト10周で再度No.10 千代選手と差を0秒台に詰める。しかし、千代選手はそのプレッシャーに動じず、重いマシンを巧みに操り、ミューラー選手に付け入る隙を与えず。

そのままレースの最大延長時間となる18時25分を経過。No.10 GAINER TANAX GT-Rは今季2勝目のゴールをくぐった。2位にはNo.7 Studie BMW Z4。3位はNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORTとなった。

これでドライバーズ/ランキングトップのNo.10 クートは25ポイントを加算し、69ポイントまで得点を伸ばしてランキングトップをキープ。実質のランキング2番手のNo.3 B-MAX NDDP GT-Rの星野一樹/高星明誠組に31ポイントも差を付けることになった。

GT300クラス リザルト

(1)#10 GAINER TANAX GT-R

(2)#7 Studie BMW Z4

(3)#61 SUBARU BRZ R&D SPORT

(4)#88 マネパ ランボルギーニ GT3

(5)#21 Audi R8 LMS ultra

(6)#65 LEON SLS

(7)#2 シンティアム・アップル・ロータス

(8)#0 グッドスマイル 初音ミク SLS

(9)#77 ケーズフロンティア Direction 458

(10)#31 TOYOTA PRIUS apr GT

(11)#11 GAINER TANAX SLS

(12)#55 ARTA CR-Z GT

(13)#30 NetMove GT-R

(14)#3 B-MAX NDDP GT-R

(15)#48 DIJON Racing GT-R

(16)#22 グリーンテック SLS AMG GT3

(17)#86 Racing Tech Audi R8

(18)#33 Excellence Porsche

(19)#60 SYNTIUM LMcorsa RC F GT3

(20)#111 Rn-SPORTS GAINER SLS

(21)#18 UPGARAGE BANDOH 86

(22)#9 PACIFIC マクラーレン with μ's

(23)#25 VivaC 86 MC

(24)#87 クリスタルクロコ ランボルギーニ GT3

( - )#51 JMS LMcorsa Z4

( - )#50 SKT EXE SLS

( - )#5 マッハ車検 with いらこん 86c-west

( - )#360 RUNUP Group&DOES GT-R

この記事の画像ギャラリーはこちら

  すべての画像を見る >

愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!

  • 一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?

    これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。

  • 一括査定は本当に高く売れるの?

    これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は最短3時間後、最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。

筆者
MOTA編集部
監修者MOTA編集部

MOTA編集部は自動車に関する豊富な知識を持つ専門家チーム。ユーザーにとって価値のあるコンテンツ・サービスを提供することをモットーに、新型車の情報や、自動車の購入・売買のノウハウなど、自動車に関する情報を誰にでも分かりやすく解説できるように監修しています。

MOTA編集方針

新車・中古車を検討の方へ

人気記事ランキング
最新 週間 月間

新着記事

新着 ニュース 新型車 比較 How To
話題の業界トピックス・注目コンテンツ

おすすめの関連記事

日産 GT-Rの最新自動車ニュース/記事

日産のカタログ情報 日産 GT-Rのカタログ情報 日産の中古車検索 日産 GT-Rの中古車検索 日産の記事一覧 日産 GT-Rの記事一覧 日産のニュース一覧 日産 GT-Rのニュース一覧

コメントを受け付けました

コメントしたことをツイートする

しばらくしたのちに掲載されます。内容によっては掲載されない場合もあります。
もし、投稿したコメントを削除したい場合は、
該当するコメントの右上に通報ボタンがありますので、
通報よりその旨をお伝えください。

閉じる